マルチスレッド・ルーチンの表

次表に,マルチスレッド・プログラムで利用できるルーチンを示します。これらのルーチンの呼び出し構文については,HTMLHelp Viewer で『Platform SDK』を参照してください。

ルーチン 説明
CloseHandle 開いているオブジェクト・ハンドルを閉じます。
CreateEvent 名前付きのまたは名前を持たないイベント・オブジェクトを作成します。
CreateMutex 名前付きのまたは名前を持たないミューテックス・オブジェクトを作成します。
CreateProcess 新しいプロセスとそのプライマリ・スレッドを作成します。
CreateSemaphore 名前付きのまたは名前を持たないセマフォ・オブジェクトを作成します。
CreateThread 呼び出し側プロセスのアドレス空間の中で実行されるスレッドを作成します。
DeleteCriticalSection 所有されていないクリティカル・セクション・オブジェクトが使用しているすべてのリソースを解放します。
DuplicateHandle オブジェクト・ハンドルをコピーします。
EnterCriticalSection 指定されたクリティカル・セクション・オブジェクトの所有権が得られるまで待機します。
ExitProcess プロセスとそのすべてのスレッドを終了させます。
ExitThread スレッドを終了させます。
GetCurrentProcess 現在のプロセスの疑似ハンドルを返します。
GetCurrentProcessId 呼び出し側プロセスのプロセス識別子を返します。
GetCurrentThread 現在のスレッドの疑似ハンドルを返します。
GetCurrentThreadId 呼び出し側スレッドのスレッド識別子を返します。
GetExitCodeProcess 指定されたプロセスの終了状態を取得します。
GetExitCodeThread 指定されたスレッドの終了状態を取得します。
GetLastError 呼び出し側スレッドの最後のエラー・コードを返します。
GetPriorityClass 指定されたプロセスの優先度クラスを返します。
GetThreadPriority 指定されたスレッドの優先度を返します。
InitializeCriticalSection クリティカル・セクション・オブジェクトを初期化します。
LeaveCriticalSection 指定されたクリティカル・セクション・オブジェクトの所有権を解放します。
OpenEvent 既存の名前付きのイベント・オブジェクトのハンドルを返します。
OpenMutex 既存の名前付きミューテックス・オブジェクトのハンドルを返します。
OpenProcess 既存のプロセス・オブジェクトのハンドルを返します。
OpenSemaphore 既存の名前付きのセマフォ・オブジェクトのハンドルを返します。
PulseEvent 1 回の操作で,指定されたイベント・オブジェクトを (シグナル状態に) 設定し,適切な数の待機中スレッドを解放した後に,状態をリセットします。
ReleaseMutex 指定されたミューテックス・オブジェクトの所有権を解放します。
ReleaseSemaphore 指定されたセマフォ・オブジェクトのカウンターを指定された数だけ増やします。
ResetEvent 指定されたイベント・オブジェクトの状態を非シグナル状態に設定します。
ResumeThread スレッドの中断カウンターを1だけ減らします。中断カウンターがゼロになると,スレッドの実行は再開されます。
SetEvent 指定されたイベント・オブジェクトの状態をシグナル状態に設定します。
SetLastError 呼び出し側スレッドの最後のエラー・コード値を設定します。
SetPriorityClass 指定されたプロセスの優先度クラスを設定します。
SetThreadPriority 指定されたスレッドの優先度を設定します。
SuspendThread 指定されたスレッドを中断します。
TerminateProcess 指定されたプロセスとそのすべてのスレッドを終了させます。
TerminateThread スレッドを終了させます。
TlsAlloc スレッド・ローカル・ストレージ (TLS) の索引を割り当てます。
TlsFree スレッド・ローカル・ストレージ (TLS) の索引を解放し,再利用が可能なようにします。
TlsGetValue 呼び出し側スレッドの指定されたスレッド・ローカル・ストレージ (TLS) の索引の TLS スロットにある値を取得します。
TlsSetValue 呼び出し側スレッドの指定されたスレッド・ローカル・ストレージ (TLS) の索引の TLS スロットに値を格納します。
WaitForMultipleObjects 指定されたオブジェクトの 1 つまたはすべてがシグナル状態になるか,タイムアウト期間が経過した時点で返ります。
WaitForSingleObject 指定されたオブジェクトがシグナル状態になるか,タイムアウト期間が経過した時点で返ります。

この章で触れているが上の表には含まれていない関数は,USE DFWIN 文を通してしか利用できません。