スレッド,プロセス,およびマルチスレッド化についての詳細は,Microsoft Press から発行されている Helen Custer の『Inside Windows NT』を参照してください。また,Microsoft Developer Network (MSDN) CD-ROM と『Microsoft Systems Journal』にも,マルチスレッド化の実装方法を扱った記事が掲載されています。
Microsoft Developer Network CD-ROMには,マルチスレッド化に関するいくつかの記事があります。
Nancy Winnick Cluts の「Multiple Threads in the User Interface」は,ユーザー・インタフェースに複数のスレッドを追加するときの注意事項について説明しています。この記事はマルチスレッドの代わりとして使える手法を紹介するだけでなく,マルチスレッド化におけるウィンドウ管理とメッセージ・ループにも触れています。
Ruediger R. Asche の「Multithreading for Rookies」は,マルチスレッド化の実用的な適用方法に焦点を当てています。
Ruediger R. Asche の「Detecting Deadlocks in Multithreaded Win32 Applications」は,デッドロックの検出技術を紹介しています。デッドロックとは,2 つ以上のスレッドが互いに共有リソースを解放するのを待っているため,実行を再開することができず,アプリケーションがハングする状態のことです。
「Moving Unix Applications to Windows NT」は,Windows のマルチスレッド化した呼び出しの概要を示し,Unix の fork() 呼び出しと対比しています。
『Microsoft Systems Journal』も,マルチスレッド化に関する情報を提供しています。
Jeffrey Richter の『Coordinate Win32 threads using manual-reset and auto-reset events』(October 1993, v8 n10)
Jeffrey Richter の『Synchronizing Win32 threads using critical sections, semaphores, and Mutexes』(August 1993, v8 n8)