BitViewer による浮動小数点表現の表示

BitViewer ユーティリティを使うと,単精度および倍精度書式での実数の 2 進表現を見ることができます。このツールを使用するには,コマンド行から BITVIEW コマンドを実行します。Visual Fortran は,基本設定では BitViewer ユーティリティを ...\Microsoft Visual Studio\DF98\BIN フォルダにインストールします。

次図に,単精度および倍精度書式の論理的な構成を示します。この図には,各欄の内容,その幅,および最上位ビット (MSB) と最下位ビット (LSB) の位置が示されています。

IEEE 単精度および倍精度書式の論理構成

BitViewer で浮動小数点数を見るには,「Data Type」メニューを開き,「Floating-Point Real」を選択します (または F9 ショートカット・キーを使用します)。「Bytes」ボックスのいずれかの項目を選択して,精度を設定します。4 バイト,すなわち REAL(4) は,数値を単精度書式 (23 ビット精度) で表示します。8 バイト,すなわち REAL(8) は,数値を倍精度書式 (52 ビット精度) で表示します。次の 2 図は,4 バイト実数と 8 バイト実数 (どちらも 12.6 の値) のメモリー上の記憶域を BitViewer で表示した様子を示しています。倍精度書式の表示では,最上位ビットは下方に,最下位の 32 ビットは上方にあります。

BitViewer で単精度書式を表示した様子

BitViewer で倍精度書式を表示した様子


注意BitViewer では,浮動小数点だけでなく整数と文字のデータの表示と操作を行ったり,異なるデータ型の間で変換したりすることができます。詳細については,BitViewer のヘルプ・ファイルを参照してください。