コンソールでの検索パスの設定

コマンド・コンソール・セッションが開始されると,ライブラリーやモジュール・ファイルなどの検索パスが,PC 上のユーザー・アカウントに応じて設定されます。Windows 95,Windows 98,および Windows Me では,これらのパスは初期状態では,コンピュータのブート時に読み込まれる AUTOEXEC.BAT ファイルで指定されています。

Windows NT 4, Windows XP および Windows 2000 は,基本設定では,AUTOEXEC.NT という名前のファイルを使ってコンソール・セッションの初期化を行いますが,PIF エディタを使ってコマンド・コンソールの独自の初期化ファイルを指定することができます。PIF エディタについての詳細は,オペレーティング・システムのマニュアルを参照してください。

SET コマンドを使うと,コンソール・セッション中でこれらの検索パスを手動で変更することができますが,これらの変更はそのセッションの間しか有効ではありません。コンソール・セッションを開始するたびに,毎回特定のパスを変更する必要がある場合,バッチ・ファイルに SET コマンドを入れて,セッションの開始時にそのバッチ・ファイルを実行することができます。Setup プログラムは,この目的のために DFVARS.BAT という名前のバッチ・ファイルを作成します。このファイルに SET コマンドを追加して,各セッションの開始時に実行してください。

DFVARS.BAT は次のように実行することができます。

このファイル中の命令は,PATHINCLUDE,および LIB 環境変数を指定します。たとえば,バッチ・ファイル中の INCLUDE 環境変数を設定する行は次のようになっています。

	set LIB=%DFcdrom%\DF98\LIB;%DFcdrom%\VC98\LIB;%LIB%

このバッチ・ファイルは,Visual Fortran が使用するディレクトリを,既存のパスの先頭に挿入します。これらのディレクトリは最初に指定されているので,Windows が提供するパス・リストのディレクトリよりも先に検索されます。これは,既存のディレクトリ・パスに,Visual Fortran が必要とするのと同じ名前のファイルが含まれているような場合には特に重要です。

『Compaq Visual Fortran Installing and Getting Started』の「7.3 Using the Command-Line Interface」で説明されているように,Visual Fortran の「Fortran Command Prompt」は,これらの変数を自動的に設定します。このコマンド・ウィンドウを起動するには,「Compaq Visual Fortran 6」プログラム・フォルダで「Fortran Command Prompt」アイコンを選択してください。