メイクファイル中の特殊文字

NMAKE の特殊文字を文字表現として使用するには,その前にカレット (^) を付けます。NMAKE は,他の文字の前にあるカレットは無視します。特殊文字には次のものがあります。

: ; # ( ) $ ^ \ { } ! @ -

引用符で囲まれた文字列中のカレットは,カレット文字表現として扱われます。行の末尾のカレットは,文字列またはマクロに改行文字表現を挿入します。

マクロ中では,バックスラッシュの後に改行文字を続けたものは空白に置き換えられます。

コマンド中では,パーセント記号 (%) はファイル指定子です。コマンド中でパーセント記号 (%) 表現を使用するには,1 つではなく 2 つのパーセント記号 (%%) を指定します。それ以外の状況では,NMAKE は 1 つの % を表現として解釈しますが,2 つの %,すなわち %% はつねに 1 つの % として解釈します。したがって,表現 %% を指定するには,3 つのパーセント記号 (%%%) か 4 つのパーセント記号 (%%%%) を指定してください。

コマンド中でドル記号 ($) を文字表現として使用するには,2 つのドル記号 ($$) を指定します。この方法は,^$ が利用できる他の状況でも使用することができます。