擬似ターゲット

疑似ターゲットとは,依存関係行でファイル名の代わりに使用されるラベルです。これは,存在しないファイルとして解釈され,古くなっていると見なされます。NMAKE は,疑似ターゲットのタイムスタンプが,すべての依存ファイルの中で最も新しいタイムスタンプと等しいと判断します。依存ファイルがない場合には現在の時刻を使用します。疑似ターゲットがターゲットとして使用されると,そのコマンドはつねに実行されます。

依存ファイルとして使用されている疑似ターゲットは,他の依存関係の中でターゲットとして指定されていなくてはなりません。ただし,その依存関係にはコマンド・ブロックはなくてもかまいません。

疑似ターゲット名は,ターゲットのファイル名の構文規則に従います。ただし,名前が拡張子を持たない場合 (つまりピリオドを含まない場合) には,ファイル名の 8 文字の制限を超えることができ,最高で 256 文字の長さになることができます。