次に,インライン・ファイルの内容を作成するための構文を示します。
inlinetext . . . <<[KEEP | NOKEEP]
inlinetext は,コマンド後の最初の行に指定します。独立した行の先頭に山括弧を 2 つ置くことで,インライン・テキストの終わりを示すことができます。ファイルは,最後の山括弧の前にある inlinetext をすべて含むことになります。inlinetext はマクロ展開と置換も含むことができますが,命令やメイクファイル注釈を含むことはできません。空白,タブ,および改行文字は文字表現として扱われます。
インライン・ファイルには一時的なものと永久的なものがあります。一時ファイルはそのセッションの間だけ存在し,他のコマンドから再利用することができます。最後の山括弧の後に KEEP と指定すると,ファイルは NMAKE セッションの後も残ります。そのファイルは,生成されたファイル名で,ディスク上に保存されます。NOKEEP を指定するか,何も指定しなければ,一時ファイルが作成されます。KEEP と NOKEEP は大文字小文字の区別はありません。