フォーマット・エディタによる書式記述子の編集

フォーマット・エディタは,編集記述子に合わせて書式設定されたデータがどのような形になるのかを表示し,記述子一覧やデータの編集を行える Windows 用のアプリケーションです。Fortran 90 の FORMAT 文と埋め込みの書式設定命令を会話形式で作成,編集することができます。

フォーマット・エディタは,ビジュアル開発環境の「Edit」メニューまたはコマンド行から実行することができます。フォーマット・エディタ・プログラムは ...\Common\MSDev98\Bin ディレクトリに,FRMTEDIT.EXE という名前で格納されています。これをコマンド行から使用するときには,ソース・コードのファイル名,行番号,および欄の位置を引数並びで指定すると,フォーマット・エディタは指定された位置の書式を処理します。次に例を示します。

	FRMTEDIT test.f90 5 18

第 2 パラメタで指定される行が空ならば,label FORMAT という語句を含んだ新しい書式文が作成されます。

複数行書式文に対してフォーマット・エディタを使用する場合,引数並びは書式文の最初の行を指定しなくてはなりません。フォーマット・エディタが更新された書式文を書き出し,新しい継続マークを生成すると,複数行書式文中のインライン注釈は失われます。同じように,書式付き I/O 文の書式設定命令の後に続く部分は,フォーマット・エディタが更新された命令文字列をファイルに書き戻すときに失われます。

書式文の編集を終了すると,フォーマット・エディタは新しく作成した書式のコードを使って,ソース・ファイルを書き換えます。ファイルの拡張子が .F90 ならば,改訂後のコードは Fortran 90 自由形式構文の規則で書き出されます。そうでなければ,Fortran 90 固定形式構文の規則で書き出されます。

フォーマット・エディタは,Visual Fortranをインストールしたときに,「Edit」メニューにインストールされます。何らかの理由でフォーマット・エディタが削除されており,再インストールする必要が生じた場合には,「Tools」メニューから「Customize」を選択します。現在のファイル名,行番号,および欄の位置をフォーマット・エディタに渡すための引数並びは $File $Line $Column です。「Tools」メニューにプログラムを追加する方法について詳しい情報を得るには,「Customize」ダイアログの「Help」ボタンを選択してください。