プロファイラのバッチ処理

プロファイルには,PREPPROFILE,および PLIST の 3 つのプログラムが必要です。ビジュアル開発環境はこの 3 つのプログラムすべてを自動的に実行します。これらのプログラムをコマンド行から効率的に実行し,出力書式をカスタマイズしたり,関数および行カウントのプロファイルを指定するためには,PREPPROFILE,および PLIST を呼び出すバッチ・ファイルを作成しなくてはなりません。リダイレクト文字 (>) を使えば,バッチ・ファイルからの出力を特定のファイルにリダイレクトすることができます。

次に,典型的なプロファイラ・バッチ・ファイルの例を示します。

	PREP /OM /FT /EXC nafxcwd.lib %1
	if errorlevel == 1 goto done
	PROFILE %1 %2 %3 %4 %5 %6 %7 %8 %9
	if errorlevel == 1 goto done
	PREP /M %1
	if errorlevel == 1 goto done
	PLIST /SC %1 >%1.lst
	 :done

PREP プログラムが,実際のプロファイル前とプロファイル後に 2 回呼び出されていることに注目してください。PREP の動作はコマンド行引数によって制御されています。.PBI.PBO,および .PBT の拡張子を持つ中間ファイルは,プロファイルの各ステップ間で情報を転送するために使用されます。PREP の最初の呼び出しは,PROFILE に渡される .PBI ファイルを生成します。PROFILE は,PREP の 2 回目の呼び出しに渡される .PBO ファイルを生成します。PREP の 2 回目の呼び出しは,PLIST に渡される .PBT ファイルを生成します。次図にプロファイラのデータの流れを示します。

プロファイラのデータの流れ

上のバッチ・ファイルが FTIME.BAT という名前で,コマンド・プロンプトからプログラム TEST のプロファイルを行いたい場合には,次のように入力します。

	FTIME C:\Program Files\DF\MYDIR\TEST.EXE