PROFILE

PROFILE はアプリケーションのプロファイルを行い,結果の .PBO ファイルを生成します。PROFILE は,PREP を使って .PBI ファイルを作成した後に使用します。

次に PROFILE の構文を示します。

PROFILE [options] programname [programargs]

PROFILE はコマンド行を左から右に読み取っていくので,互いに矛盾するオプションが指定された場合,最も右側のオプションが左のオプションを置換します。いずれのオプションでも大文字小文字は区別されません。オプションの前には斜線 (/) またはダッシュ (-) を付けなくてはならず,個々のオプションは空白で区切る必要があります。

コマンド行で .PBO のファイル名を指定しなかった場合,PROFILE.PBI ファイルの基本名に .PBO 拡張子を付けたファイルを使用します。.PBI または .PBO ファイルを指定しなかった場合,PROFILEprogramname の基本名に .PBI.PBO 拡張子を付けたファイルを使用します。

パラメタ 説明
options プロファイルの種類,プロファイルの対象とするコードと除外するコード,プロファイルをマージするかどうか,およびその他のプロファイル機能を制御します。「PROFILE オプション表」を参照してください。
programname プロファイルの対象とするプログラムのファイル名。PROFILE は,拡張子が指定されなければ,.EXE という拡張子を追加します (後述の「注意点」を参照)。
programargs programname のコマンド行引数 (後述の「注意点」を参照)。

PROFILE オプション表

オプション 説明
/A 既存のファイルにリダイレクトされたエラー・メッセージを追加します。/A オプションなしで /E コマンド行オプションが使用されると,ファイルは上書きされます。このオプションは /E オプションと併用した場合にのみ有効です。
/E filename プロファイラが生成したエラー・メッセージを filename に送ります。
/H[ELP] PROFILE オプションの簡単な要約を表示します。
/I filename 読み取る .PBI ファイルを指定します。このファイルは PREP によって生成されます。
/NOLOGO PROFILE の著作権メッセージの表示を禁止します。
/O filename 生成する .PBO ファイルを指定します。他の .PBO ファイルとマージしたり,PLIST で使用する .PBT ファイルを作成するには,PREP ユーティリティを使用します。
/X プロファイル対象のプログラムの終了コードを返します。
/? PROFILE オプションの簡単な要約を表示します。

環境変数

PROFILE 環境変数は,PROFILE の基本コマンド行オプションを指定します。PROFILE 環境変数が指定されていない場合の基本値はありません。

注意点

PROFILE コマンド行では,プロファイルの対象とするプログラムのファイル名を指定する必要があります。PROFILE は,拡張子が指定されていなければ,拡張子が .EXE であると判断します。

プログラム名の後にはコマンド行引数を付けることができます。これらの引数は,プロファイル対象のプログラムに変更されずに渡されます。

.DLL ファイルのコードのプロファイルを行っている場合,それを呼び出す実行形式ファイルの名前を指定します。たとえば,CALLER.EXE から呼び出される SAMPLE.DLL のプロファイルを行いたい場合,次のように入力します。

PROFILE CALLER.EXE

これは,CALLER.PBI でプロファイルの対象として SAMPLE.DLL が選択されていることを前提としています。