COM サーバーの開発が終了すると,そのサーバーを他のシステムに配置したくなります。サーバー自身のほかにも,Fortran 実行時 DLL をインストールし,システムに登録する必要があります。
適切なディレクトリに COM サーバーをインストール (コピー) します。
サーバーを登録します。
DLL サーバーを登録するには,コマンド行ツールの REGSVR32.EXE システム・ツールを使用します。DLL サーバーを登録するには,DLL へのパスとそのファイル名 (dll_path) を以下のようなコマンドをタイプすることで指定します。
REGSVR32 dll_path
ファイル REGSVR32.EXE は,Windows NT, Windows XP または Windows 2000 システムでは \Winnt\System32,または Windows 9x または Windows Me システムでは \Windows\System のシステム・ディレクトリにあります。このディレクトリが PATH 環境変数に含まれていない場合,REGSVR32 をコマンドを実行する前に,パスを含むようにしてください。
EXE サーバーを登録するには,/REGSERVER コマンド行オプションをつけてサーバーを実行します。以下のようにします。
exe_path /REGSERVER
必要な実行時 DLL と関連ファイルをインストールするには,VFRUN ツールを使用します。VFRUN ツールは,Visual Fortran アプリケーション用に実行時再配布可能ファイルを提供します。これは,自己解凍型キットの形式です。VFRUN ツールについては,『Compaq Visual Fortran Installing and Getting Started』とリリース・ノートで説明されています。Visual Fortran ウェッブ・ページから実行時再配布可能ファイル VFRUN キットをダウンロードすることができます (「ダウンロード」リンクをクリック)。
MIDL ベース・マーシャリングまたはカスタム・マーシャリングを使用している場合,マーシャリング DLL もまたインストールされ,登録される必要があります。マーシャリングについての詳細は,「COM サーバーの詳細説明」の「マーシャリング,プロキシ,およびスタブ」を参照してください。