インテル® IPP 2017 デベロッパー・ガイド
インテル® インテグレーテッド・パフォーマンス・プリミティブ (インテル® IPP) は、次の形式で配布されます。
次の表は、リンク可能なライブラリーの説明です。
シングルスレッド (スレッド化されていない) |
マルチスレッド (内部スレッド化) |
|
説明 | アプリケーション・レベルのスレッド化に適しています。 | ほかのスレッド化が有効でない場合にのみ使用します。 |
場所 | メインパッケージ インストール後: <ipp directory>/lib/<arch> |
別途ダウンロード インストール後: <ipp directory>/lib/<arch>/threaded |
スタティック・リンク | Windows®: ライブラリー名のサフィックスは mt (ipp<domain>mt.lib) Linux* および OS X*: ライブラリー名のサフィックスなし (libipp<domain>.a) |
Windows®: ライブラリー名のサフィックスは mt (ipp<domain>mt.lib) Linux* および OS X*: ライブラリー名のサフィックスなし (libipp<domain>.a) |
ダイナミック・リンク | デフォルト (サフィックスなし) Windows®: ipp<domain>.lib Linux*: libipp<domain>.a OS X*: libipp<domain>.dylib |
デフォルト (サフィックスなし) Windows®: ipp<domain>.lib Linux*: libipp<domain>.a OS X*: libipp<domain>.dylib |
シングルスレッド・バージョンとマルチスレッド・バージョンを切り替えるには、システム変数またはプロジェクトでライブラリー・パスを指定します。
シングルスレッド: SET LIB=<ipp directory>/lib/<arch>
マルチスレッド: SET LIB=<ipp directory>/lib/<arch>/threaded
シングルスレッド: gcc <options> -L <ipp directory>/lib/<arch>
マルチスレッド: gcc <options> -L <ipp directory>/lib/<arch>/threaded
Linux* および OS X* では、インテル® IPP ライブラリーは、インテル® C++ コンパイラーの libirc.a libsvml.a、libimf.a ランタイム・ライブラリーを使用します。そのため、プロジェクトでこれらのライブラリーへのリンクを追加する必要があります。これらのライブラリーは、<ipp directory>/lib または <intel compiler directory>/lib フォルダーにあります。
インテル® IPP スレッド化レイヤー (TL) 事前ビルド済ライブラリーは、マルチスレッド・スタティック・ライブラリーとして配布されます。ライブラリー・ファイルは、<ipp directory>/lib/<arch> にインストールされます。
インテル® TL ライブラリーは、インテル® IPP ライブラリーに依存します。依存関係の詳細は、「ドメイン別のライブラリー依存関係」を参照してください。