インテル® IPP 2017 デベロッパー・ガイド
インテル® インテグレーテッド・パフォーマンス・プリミティブ (インテル® IPP) ライブラリーは、信号/画像処理向けのプラットフォーム認識関数を提供しています。ターゲット・プラットフォームでサポートされている場合、インテル® IPP プラットフォーム認識関数は 64 ビットのオブジェクト・サイズをサポートしますが、残りのインテル® IPP 関数は 32 ビット整数サイズの信号/画像のみサポートします。
プラットフォーム認識関数の API は、わずかな点を除いてほかのインテル® IPP 関数の API に似ています。インテル® IPP プラットフォーム認識関数の関数名には、サフィックス L が付いています (例えば、ippiAdd_8u_C1RSfs_L)。インテル® IPP プラットフォーム認識関数を使用することにより、32 ビットのサイズ制限を克服できます。
インテル® IPP プラットフォーム認識関数は、_l サフィックス付きの個別のヘッダーファイル (例えば、ippi_l.h) で宣言されます。ただし、これらのヘッダーは (_l サフィックスのない) 標準インテル® IPP ヘッダーにすでにインクルードされているため、アプリケーションでこれらのヘッダーを追加でインクルードする必要はありません。プラットフォーム認識関数は、標準インテル® IPP 関数で実装された機能のみカバーし、標準インテル® IPP ヘッダーで宣言された既存の関数に追加されたものと見なすことができます。