インテル® IPP 2018 デベロッパー・ガイド

共有 L2 キャッシュの使用

いくつかの信号処理ドメイン関数は、インテル® Core™2 プロセッサー・ファミリーでは 2 つのスレッドにスレッド化され、マージド L2 キャッシュを活用します。これらの関数 (単精度および倍精度 FFTDiv、Sqrt) は、2 つのスレッドが同じダイ上で実行された場合にパフォーマンスが最大になります。この場合、スレッドは同じ共有 L2 キャッシュ上で動作します。ダイに 2 つのコアが搭載されているプロセッサーでは、この条件は自動的に満たされます。2 つを超えるコアが搭載されているプロセッサーでは、パフォーマンスの低下を回避するために次の OpenMP* 環境変数を設定してください。

KMP_AFFINITY=compact

最適化に関する注意事項

インテル® コンパイラーでは、インテル® マイクロプロセッサーに限定されない最適化に関して、他社製マイクロプロセッサー用に同等の最適化を行えないことがあります。これには、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令などの最適化が該当します。インテルは、他社製マイクロプロセッサーに関して、いかなる最適化の利用、機能、または効果も保証いたしません。本製品のマイクロプロセッサー依存の最適化は、インテル® マイクロプロセッサーでの使用を前提としています。インテル® マイクロアーキテクチャーに限定されない最適化のなかにも、インテル® マイクロプロセッサー用のものがあります。この注意事項で言及した命令セットの詳細については、該当する製品のユーザー・リファレンス・ガイドを参照してください。

注意事項の改訂 #20110804