入門チュートリアル: インテル® インテグレーテッド・パフォーマンス・プリミティブ 8.2 を使用したアプリケーションの最適化

主な用語とコンセプト

主な用語

対象領域: ほとんどのインテル® IPP 画像処理関数は、画像全体のみではなく、画像の領域を操作することもできます。画像の対象領域 (ROI) とは長方形の領域で、画像の一部または画像全体になります。

チャネル: インテル® IPP 画像処理関数は、各ピクセルがチャネルの輝度で表現される絶対カラーの画像のみサポートします。画像のデータ格納方式は、ピクセル方式またはプレーナ方式のいずれかです。ピクセル方式の画像では、各ピクセルのすべてのチャネル値は連続的に固まって格納されます (例えば、RGB 画像の場合は RGBRGBRGB)。ピクセル方式の画像のチャネル数は、1、2、3、4 のいずれかです。プレーナ方式の画像では、各チャネルのすべての画像データは隣接して格納され、次のチャネルが続きます (例えば、RRR...GGG...BBB)。

主なコンセプト: インテル® IPP およびインテル® TBB のプロジェクトへの追加

プロジェクトにインテル® IPP またはインテル® TBB のコンパイルパスを追加してライブラリーをリンクする簡単な方法があります。インテル® IPP 関数およびインテル® TBB 関数は、アプリケーションに直接リンクすることができます。.NET 言語から呼び出す C++ DLL に組込むこともできます。

主なコンセプト: インテル® IPP 関数の使用

インテル® IPP 画像処理関数は通常、対象領域と画像データをバッファーで処理します。バッファーを操作する多くのインテル® IPP 画像処理関数が用意されています。このチュートリアルでは、このうちいくつかの関数を使用しています。

主なコンセプト: インテル® IPP を使用するアプリケーションのスレッド化

インテル® TBB またはインテル® Cilk™ Plus を使って、インテル® IPP を使用するアプリケーションをスレッド化することができます。インテル® IPP 関数はスレッドセーフであるため、渡されるデータが保護されている限り、同期問題を心配することなく、複数のスレッドから呼び出すことができます。

最適化に関する注意事項

インテル® コンパイラーは、互換マイクロプロセッサー向けには、インテル製マイクロプロセッサー向けと同等レベルの最適化が行われない可能性があります。これには、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2 (インテル® SSE2)、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 (インテル® SSE3)、ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令 (SSSE3) 命令セットに関連する最適化およびその他の最適化が含まれます。インテルでは、インテル製ではないマイクロプロセッサーに対して、最適化の提供、機能、効果を保証していません。本製品のマイクロプロセッサー固有の最適化は、インテル製マイクロプロセッサーでの使用を目的としています。インテル® マイクロアーキテクチャーに非固有の特定の最適化は、インテル製マイクロプロセッサー向けに予約されています。この注意事項の適用対象である特定の命令セットの詳細は、該当する製品のユーザー・リファレンス・ガイドを参照してください。

改訂 #20110804

戻る 次へ


このヘルプトピックについてのフィードバックを送信