インテル® マス・カーネル・ライブラリー (インテル® MKL) は、複数のコンパイラーとインターフェイス、異なる OpenMP* 実装、シリアルプログラムとマルチスレッド・プログラム、さまざまなプロセッサーをサポートするように構成されています。 概念的に、インテル® MKL は、異なるインターフェイス、スレッド化モデル、コア計算をサポートする部分に分割できます。
レイヤーごとに 1 つのライブラリーをリンクして、ニーズを満たすインテル® MKL ライブラリーを組み合わせることができます。いったんインターフェイス・ライブラリーが選択されると、スレッド化ライブラリーは選択されたインターフェイスを使用し、計算ライブラリーは最初の 2 つのレイヤーで選択されたインターフェイスと OpenMP 実装 (または非スレッドモード) を使用します。
異なるコンパイラーでスレッド化をサポートするには、インテル® MKL に含まれていないライブラリーを含む別のレイヤーが必要になります。
以下の表は、各レイヤーの詳細を示しています。
レイヤー |
説明 |
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インターフェイス・レイヤー |
コンパイルされたアプリケーションのコードと、ライブラリーのスレッド化および計算部分を対応させます。このレイヤーは、以下のインターフェイスと手段を提供します。
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スレッド化レイヤー |
このレイヤーは、以下の手段を提供します。
このレイヤーは、異なる環境 (スレッド化または逐次) やコンパイラー (インテル® コンパイラー、GNU*、その他) 向けにコンパイルされます。 |
計算レイヤー |
インテル® MKL の中心となる部分です。このレイヤーには、アーキテクチャーとサポートしている OS の組み合わせにつき 1 つのライブラリーのみ含まれます。計算レイヤーは、アーキテクチャーの機能を識別することで、実行時にさまざまなアーキテクチャー用に適切なバイナリーコードを選択します。 |
コンパイラー・サポート・ランタイム・ライブラリー (RTL)。 |
インテル® コンパイラーを使用してスレッド化を行うには、インテル® C++ Composer XE またはインテル® Fortran Composer XE のコンパイラーサポート RTL を使用します。 サードパーティーのスレッド化コンパイラーを使用してスレッド化を行うには、スレッド化レイヤーのライブラリーまたは適切な互換ライブラリーを使用します。 |
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