スレッド数の設定

OpenMP* ソフトウェアは、OMP_NUM_THREADS 環境変数を使用します。 インテル® マス・カーネル・ライブラリー (インテル® MKL) には、MKL_NUM_THREADSMKL_DOMAIN_NUM_THREADS 環境変数のような、スレッド数を設定するほかの方法も用意されています (新しいスレッド化コントロールの使用を参照)。

関連する環境変数がすべてのノードにおいて同じで正しい値になっていることを確認してください。また、インテル® MKL バージョン 10.0 以降、デフォルトのスレッド数は 1 に設定されません。コンパイラーと一緒に使用している OpenMP ライブラリーに応じて、デフォルトのスレッド数が設定されます。インテル® コンパイラー・ベースのスレッド化レイヤー (libmkl_intel_thread.a) では、この値は OS の CPU の数です。

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例えば、ノードあたりの MPI ランクの数とノードあたりのスレッド数の両方が 1 よりも大きい場合、スレッド数が過剰に指定されないようにします。ノードあたりの MPI ランクとノードあたりのスレッド数の積がノードあたりの物理コアの数を超えないようにしてください。

OMP_NUM_THREADS のような環境変数を設定する最良の方法は、ログイン環境です。 mpirun はすべてのノードでデフォルトシェルを開始するため、共有メモリー (SMP) システムのヘッドノードでこの値を変更してから実行しても、すべてのノードの変数は変更されないことに注意してください。 すべてのノードのスレッド数を変更するには、.bashrc で、以下のように先頭に行を追加します。

OMP_NUM_THREADS=1; export OMP_NUM_THREADS

MPICH を使用してノードごとに複数の CPU を実行できます。そのためには、ノードごとに複数の CPU を利用できるように MPICH をビルドする必要があります。特定の MPICH アプリケーションはスレッド化環境では正常に動作しない場合があることに注意してください (『リリースノート』の「既知の制限事項」セクションを参照)。 MPICH で 1 よりも大きなスレッド数を設定したときに問題が発生した場合は、まずスレッド数を 1 に設定して問題が解消するかどうか確認してください。

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