このセクションでは、Microsoft* Visual Studio* 2008 でインテル® マス・カーネル・ライブラリー (インテル® MKL) サンプルを実行するインテル® Visual Fortran プロジェクトを作成する方法を説明します。
以下の手順では、コンソールウィンドウでインテル® MKL サンプルを実行する Win32/Debug プロジェクトを作成します。
異なる種類の Microsoft Visual Studio プロジェクトの作成方法については、MSDN Visual Studio ドキュメント (http://www.microsoft.com) を参照してください。
Visual Studio に統合されたインテル® Visual Fortran コンパイラーでインテル® MKL の Fortran サンプルを実行する Win32/Debug プロジェクトを作成、構成するには、以下のステップを実行します。
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Visual Fortran プロジェクトを作成します。
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Visual Studio 2008 を開きます。
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メインメニューで、[ファイル] > [新規作成] > [プロジェクト] を選択します。[新しいプロジェクト] ウィンドウが表示されます。
- [プロジェクトの種類] > [Intel(R) Fortran (インテル(R) Fortran] > [Console Application (コンソール・アプリケーション)] を選択し、[Templates (テンプレート)] > [Empty Project (空のプロジェクト)] を選択します。
[Name (プロジェクト名:)] フィールドに <プロジェクト名> (例えば、MKL_PDETTF_D_TRIG_TRANSFORM_BVP) を入力して、[OK] をクリックします。
[New Project (新しいプロジェクト)] ウィンドウが閉じます。
次のステップは、[ソリューション エクスプローラ] ウィンドウで実行します。ウィンドウが表示されていない場合、メインメニューで、[表示] > [ソリューション エクスプローラ] を選択します。
- インテル® MKL サンプルのソースをプロジェクトに追加します。
- <プロジェクト名> の下にある [Source Files (ソースファイル)] フォルダーを右クリックして、ドロップダウン・メニューから [追加] > [既存の項目...] を選択します。
[既存項目の追加 -<プロジェクト名>] ウィンドウが表示されます。
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インテル® MKL サンプルが含まれているディレクトリー (例えば、<mkl ディレクトリー>\examples\pdettf\source に移動します。
拡張子が ".f" または ".f90" のファイル (Fortran ソース、例えば d_trig_tforms_bvp.f90) を選択します。
各サンプル・ディレクトリーに含まれているファイルの一覧は、「インテル® MKL サンプルのサポートファイル」を参照してください。
[追加] をクリックします。
[既存項目の追加 -<プロジェクト名>] ウィンドウが閉じ、[ソリューション エクスプローラ] の [Source Files (ソースファイル)] フォルダーに、選択したファイルが表示されます。
"use" ステートメントを含む一部のサンプルでは、次の 2 つのステップが必要です。
- <プロジェクト名> の下にある [Header Files (ヘッダーファイル)] フォルダーを右クリックして、ドロップダウン・メニューから [追加] > [既存の項目...] を選択します。
[既存項目の追加 -<プロジェクト名>] ウィンドウが表示されます。
- <mkl ディレクトリー>\include ディレクトリーに移動します。
"use" ステートメントに表示されているヘッダーファイルを選択します。
例えば、mkl_dfti.f90 および mkl_trig_transforms.f90 を選択します。
[追加] をクリックします。
[既存項目の追加 -<プロジェクト名>] ウィンドウが閉じ、[ソリューション エクスプローラ] の [Header Files (ヘッダーファイル)] フォルダーに、選択したファイルが表示されます。
次に、プロジェクトのプロパティーを設定します。
- <プロジェクト名> を選択します。
- メインメニューで、[プロジェクト] > [プロパティ] を選択します。[<プロジェクト名> プロパティ ページ] ウィンドウが表示されます。
- インテル® MKL インクルード・ファイルを設定します。
- [構成プロパティ] > [Fortran] > [General (全般)] を選択します。
ウィンドウの右側で、[Additional Include Directories (追加のインクルード・ディレクトリー)] >
> <Edit... (編集...)> を選択します。
[Additional Include Directories (追加のインクルード・ディレクトリー)] ウィンドウが表示されます。
- インテル® MKL インクルード・ディレクトリー ("<mkl ディレクトリー>\include") を二重引用符で囲んで入力します。
[OK] をクリックしてウィンドウを閉じます。
- [構成プロパティ] > [Fortran] > [Preprocessor (プリプロセッサー)] を選択します。
ウィンドウの右側で、[Preprocess Source File (プリプロセス・ソース・ファイル)] > [Yes (/fpp) (はい (/fpp))] を選択します (デフォルトは [No (いいえ)] です)。
このステップは、一部のサンプルでプリプロセッシングが必要なために行っています。
- 次に、ライブラリーのディレクトリーを設定します。
- [構成プロパティ] > [Linker (リンカー)] > [General (全般)] を選択します。
ウィンドウの右側で、[Additional Library Directories (追加のライブラリー・ディレクトリー)] >
> <Edit... (編集...)> を選択します。
[Additional Library Directories (追加のライブラリー・ディレクトリー)] ウィンドウが表示されます。
- インテル® MKL ライブラリーのディレクトリーを二重引用符で囲んで、"<mkl ディレクトリー>\lib\<アーキテクチャー>" (<アーキテクチャー> は {ia32、intel64} のいずれか。例えば、"<mkl ディレクトリー>\lib\ia32") のように入力します。
(一般的なシステムでは、<アーキテクチャー> は ia32 です)。[OK] をクリックしてウィンドウを閉じます。
- [構成プロパティ] > [Linker (リンカー)] > [Input (入力)] を選択します。
ウィンドウの右側で、[Additional Dependencies (追加の依存ファイル)] を選択して、必要なライブラリーを入力します。例えば、<アーキテクチャー>=ia32 の場合、mkl_intel_c.lib mkl_intel_thread.lib mkl_core.lib libiomp5md.lib と入力します。
- [<プロジェクト名> プロパティ ページ] ウィンドウで、[OK] をクリックします。[<プロジェクト名> プロパティ ページ] ウィンドウが閉じます。
- 一部のサンプルは実行が終了するまで一時停止しません。コンソールウィンドウで結果を確認するには、プログラムの最後にブレークポイントを設定するか、最後の 'end' ステートメントの前に 'pause' ステートメントを追加します。
- ソリューションをビルドするには、[ビルド] > [ソリューションのビルド] を選択します。
- サンプルを実行するには、[デバッグ] > [デバッグ開始] を選択します。
コンソールウィンドウが表示されます。
- コンソールウィンドウでサンプルの結果を確認することができます。'pause' ステートメントを使用してプログラムの実行を一時停止した場合、Enter を押して実行を再開します。
ブレークポイントを使用してプログラムの実行を一時停止した場合、[デバッグ] > [続行] を選択します。
コンソールウィンドウが閉じます。