--------------------------------------------------------------------------- インテル(R) マス・カーネル・ライブラリー 10.0 Linux* 版 README --------------------------------------------------------------------------- 概要 インテル(R) マス・カーネル・ライブラリー (インテル(R) MKL) は、工学、科学、 金融系ソフトウェアの開発者向けに、線形代数ルーチン、高速フーリエ変換、ベク トル・マス・ライブラリー関数、乱数生成関数を提供します。これらのルーチンや 関数はすべて、最新のインテル(R) Pentium(R) 4 プロセッサー、ストリーミング SIMD 拡張命令 3 (SSE3) 対応 64 ビット インテル(R) Xeon(R) プロセッサー、 インテル(R) Itanium(R) 2 プロセッサー用に最適化されています。本ソフトウェ アは、インテル以外の (x86) プロセッサーでも問題なく動作します。 インテル(R) MKL は、線形代数機能として、LAPACK (ソルバーおよび固有ソルバー) に加え、複雑な数学ソフトウェアで必要な BLAS レベル 1 (ベクトル演算)、レベル 2 (ベクトル-行列演算)、レベル 3 (行列-行列演算) を提供します。FORTRAN 90/95 用に、少ない引数で LAPACK ドライバー・サブルーチンや計算サブルーチンを呼び 出すことができるインターフェイスも用意しています。また、ScaLAPACK (スケーラ ブル LAPACK) を備え、BLACS (基本線形代数通信サブプログラム) や PBLAS (並列 基本線形代数) といった機能をサポートしています。スパース連立方程式の解の算 出用には、スパース BLAS レベル 1、レベル 2、レベル 3 のサポートに加え、直接 法スパースソルバーおよび反復法スパースソルバーも用意しています。また、 インテル(R) MKL は、(変換の長さが 2 の累乗に限定されない) 混合基数に対応す る多次元離散フーリエ変換 (1 次元、2 次元、3 次元) を備えています。さらに、 クラスター上で利用可能なこれらの関数の分散型バージョンも提供します。 インテル(R) MKL のベクトル化された超越関数 (ベクトル・マス・ライブラリー (VML) と呼ぶ) は、多くのプロセッサー上で、LibM (スカラー) 関数よりも優れた パフォーマンスと精度を実現します。ベクトル・スタティスティカル・ライブラ リー (VSL) は、さまざまな確率分布および畳み込み/相関ルーチン用の高性能かつ ベクトル化された乱数ジェネレーターを提供します。また、浮動小数点値の区間に 対して基本演算 (+, -, *, /) を実行する関数群も用意しています。区間演算パッ ケージには、線形ソルバーのセットも含まれています。インテル(R) MKL の BLAS、 LAPACK、直接法スパースソルバー (DSS)、FFT 関数は、OpenMP* を使用してスレッ ド化されています。インテル(R) MKL は完全にスレッドセーフです。 製品のディレクトリー 正常にインストールされると、インテル(R) MKL 10.0 Linux 版に関連するファイル がホストシステムにインストールされます。次のディレクトリー・マップは、 インテル(R) MKL のデフォルトのインストール・ディレクトリー () の構造と各サブディレクトリーに格納されるファイルの種類を示したものです。 /opt/intel/mkl/10.0.xxx (xxx はパッケージ番号です。例: /opt/intel/mkl/10.0.039) +---benchmarks | +---doc | +---examples | +---include | +---interfaces | +---man | +---lib | +---32 | +---64 | +---em64t | +---tests | +---tools 製品のその他の情報 製品をインストールする前に、本書 (Readme.txt)、製品リリースノート (Release_ Notes.htm)、および製品インストール・ガイド (Install.txt) を参照することがで きます。インストール後、これらのファイルは、インストール実行ファイルと同じ 階層にある /doc サブディレクトリー以下に置かれます。基本情報に ついては、次を参照してください。 インストール情報 インストール・ガイド (Install.txt) には、正常にインストールできない問題など、 インストールに関する詳細が記載されています。/doc/Install.txt またはインストール実行ファイルと同じ階層にあります。 テクニカルサポート テクニカルサポートは、Web サイト (https://premier.intel.com/) (英語) から インテル(R) プレミアサポート・アカウントを通して提供されています。インテル(R) MKL に関する質問または問題は、サポート (https://registrationcenter.intel.com/support/) までお問い合わせください。 リリース情報 動作環境、既知の制限事項、その他のリンクや情報については、インストール実行 ファイルと同じ階層にある Release_Notes.htm ファイル (インストール前)、または /doc/Release_Notes.htm を参照してください。 製品ドキュメント 製品とともにインストールされるドキュメント・インデックスには、インテル(R) MKL の全ドキュメントへのリンクが含まれています。このファイルは、 /doc/Doc_index.htm です。 入門ガイド インストールが完了したら、『インテル(R) マス・カーネル・ライブラリー 9.1 Linux* 版ユーザーズガイド』の「入門ガイド」の章にある手順を実行することで、 製品の操作方法を理解できます。ユーザーズガイドは、/doc/ userguide.pdf にあります。 その他のインテル製品 インテル(R) ソフトウェア開発製品の詳しい情報については、 http://www.intel.co.jp/jp/software/products/ を参照してください。 著作権と商標について 本資料に掲載されている情報は、インテル製品の概要説明を目的としたものです。本 資料は、明示されているか否かにかかわらず、また禁反言によるとよらずにかかわら ず、いかなる知的財産権のライセンスを許諾するためのものではありません。製品に 付属の売買契約書『Intel's Terms and Conditions of Sale』に規定されている場合 を除き、インテルはいかなる責を負うものではなく、またインテル製品の販売や使用 に関する明示または黙示の保証 (特定目的への適合性、商品性に関する保証、第三者 の特許権、著作権、その他、知的所有権を侵害していないことへの保証を含む) にも 一切応じないものとします。インテルによる書面での同意がない限り、インテル製品 は、インテル製品の停止を起因とする人身傷害または死亡を想定して設計されていま せん。 インテル製品は、予告なく仕様や説明が変更される場合があります。機能または命令 の一覧で「留保」または「未定義」と記されているものがありますが、その「機能が 存在しない」あるいは「性質が留保付である」という状態を設計の前提にしないでく ださい。これらの項目は、インテルが将来のために留保しているものです。インテル が将来これらの項目を定義したことにより、衝突が生じたり互換性が失われたりして も、インテルは一切責任を負いません。この情報は予告なく変更されることがありま す。この情報だけに基づいて設計を最終的なものとしないでください。 本資料で説明されている製品には、エラッタと呼ばれる設計上の不具合が含まれてい る可能性があり、公表されている仕様とは異なる動作をする場合があります。現在確 認済みのエラッタについては、インテルまでお問い合わせください。最新の仕様をご 希望の場合や製品をご注文の場合は、お近くのインテルの営業所または販売代理店に お問い合わせください。 本書で紹介されている注文番号付きのドキュメントや、インテルのその他の資料を入 手するには、1-800-548-4725 (アメリカ合衆国) までご連絡いただくか、 http://www.intel.co.jp/ を参照してください。 インテル・プロセッサー・ナンバーはパフォーマンスの指標ではありません。プロ セッサー・ナンバーは同一プロセッサー・ファミリー内の製品の機能を区別します。 異なるプロセッサー・ファミリー間の機能の区別には用いません。詳細については、 http://www.intel.co.jp/jp/products/processor_number/ を参照してください。 Intel、インテル、Intel ロゴ、Itanium、Pentium、Xeon は、アメリカ合衆国および その他の国における Intel Corporation の商標です。 * その他の社名、製品名などは、一般に各社の表示、商標または登録商標です。 (C) 2007 Intel Corporation. 無断での引用、転載を禁じます。