演習では、インテル® MKL の使用を開始するために必要な基本的な概念を説明していますが、このほかにも知っておくべき多くの情報があります。さらに調査する良いと思われるコントロール、インターフェイス、トピックを以下に示します。
- サポート関数
2 つ目の演習でタイミング関数の使用方法、3 つ目の演習でスレッド化制御関数の使用方法を説明しています。その他のサポート関数については、『インテル® MKL リファレンス・マニュアル』の「Support Functions」の章を参照してください。
条件付き数値再現性 (CNR) 用サポート関数
これらの関数は、特定の状態におけるパフォーマンスと再現性を比較する手段を提供します。
メモリー関数
これらの関数は、メモリーの割り当てと解放のサポートを提供します。割り当て関数を CBWR 関数とともに使用すると、メモリーのアライメントが適切に行われ、再現性が保証されます。
エラー制御関数
xerbla 関数は、エラーをレポートする関数で、BLAS、LAPACK、VML、VSL で使用されます。
- リンクとインターフェイス
ILP64 インターフェイス
ほとんどのユーザーはパラメーターが 32 ビット整数のインテル® MKL インターフェイスを使用しますが、メモリーが多い場合や一部のレガシーコードでは 64 ビット整数が必要になります。ILP64 インターフェイス、ライブラリー、関数のサポートの詳細については、『インテル® MKL ユーザーズガイド』を参照してください。
シングル・ダイナミック・ライブラリー (SDL) リンクモデル
インテル® MKL には、ダイナミック・ライブラリーをリンクする方法が 2 種類用意されています。これらのモデルで最も新しいものは、マネージド・ランタイム・ライブラリーからインテル® MKL を呼び出す場合に最良のオプションで、リンクも簡単に行えますが、デフォルト以外のインターフェイス (例えば、ILP64) を使用する関数呼び出しが必要になります。インテル® MKL のリンクモデルの詳細については、『インテル® MKL ユーザーズガイド』を参照してください。
- その他
環境変数
インテル® MKL の多くのコントロールは、環境変数と関数バージョンの両方で使用できます。すべてのケースで、関数は環境変数よりも優先されます。特定のケースで環境変数に基づいて動作が変更されないようにするには、関数呼び出しを使用してください。インテル® MKL で使用する環境変数の説明は、『インテル® MKL ユーザーズガイド』を参照してください。
