インテル® MKL 11.3 ユーザーズガイド

関数名の指定

カスタム DLL の関数のリストで、インターフェイスに応じて関数名を調整します。 例えば、cdecl エントリーポイントを以下のようにリストします。

DGEMM

DTRSM

DDOT

DGETRF

DGETRS

cblas_dgemm

cblas_ddot

stdcall エントリーポイントは以下のようにリストします。

_DGEMM@60

_DDOT@20

_DGETRF@24

ほかのサンプルは、<mkl ディレクトリー>\tools\builder フォルダーにある関数名のドメイン固有のリストを参照してください。 このフォルダーには、cdecl または stdcall インターフェイス両方の関数のリストが含まれます。

関数名のリストは、<mkl ディレクトリー>\tools\builder フォルダーにあります。 カスタム DLL の関数のリストを作成する方法は、「関数のリストの作成」を参照してください。

ヒント

Fortran 形式のルーチン (BLAS、LAPACK、その他) の名前には、大文字と小文字の両方を使用できます (末尾の下線の有無を含む)。例えば、次の名前は等価です。
BLAS: dgemmDGEMMdgemm_DGEMM_
LAPACK: dgetrfDGETRFdgetrf_DGETRF_

関数リストの C サポート関数の名前を適切に大文字化します。以下のガイドラインに従ってください。

  1. mkl_service.h インクルード・ファイルで、関数の #define 宣言子を探します
    (mkl_service.hmkl.h ヘッダーファイルでインクルードされます)。
  2. その宣言子の置換部分から関数名を取得します。

例えば、mkl_disable_fast_mm 関数の #define 宣言子は #define mkl_disable_fast_mm MKL_Disable_Fast_MM です。

MKL_Disable_Fast_MM のように関数名を大文字化します。

Fortran サポート関数の名前については、「ヒント」を参照してください。

最適化に関する注意事項

インテル® コンパイラーは、互換マイクロプロセッサー向けには、インテル製マイクロプロセッサー向けと同等レベルの最適化が行われない可能性があります。これには、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2 (インテル® SSE2)、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 (インテル® SSE3)、ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令 (SSSE3) 命令セットに関連する最適化およびその他の最適化が含まれます。インテルでは、インテル製ではないマイクロプロセッサーに対して、最適化の提供、機能、効果を保証していません。本製品のマイクロプロセッサー固有の最適化は、インテル製マイクロプロセッサーでの使用を目的としています。インテル® マイクロアーキテクチャーに非固有の特定の最適化は、インテル製マイクロプロセッサー向けに予約されています。この注意事項の適用対象である特定の命令セットの詳細は、該当する製品のユーザー・リファレンス・ガイドを参照してください。

改訂 #20110804