インテル® MKL 11.3 ユーザーズガイド

Fortran 95 インターフェイス、LAPACK および BLAS

Fortran 95 インターフェイスはコンパイラーに依存します。インテル® MKL には、インテル® Fortran コンパイラーを使用して事前にコンパイルされたインターフェイス・ライブラリーとモジュールが用意されています。さらに、Fortran 95 インターフェイスとラッパーがソースで提供されています。(詳細は、「コンパイラー依存の関数と Fortran 90 モジュール」を参照してください)。 異なるコンパイラーを使用している場合、そのコンパイラーを使用して適切なライブラリーとモジュールをビルドし、ライブラリーをユーザーのライブラリーとしてリンクしてください。

  1. <mkl ディレクトリー>\interfaces\blas95 または <mkl ディレクトリー>\interfaces\lapack95 ディレクトリーに移動します。
  2. アーキテクチャーに応じて、以下のいずれかのコマンドを入力します。
    • IA-32 アーキテクチャーの場合:

      nmake libia32 install_dir=<ユーザー・ディレクトリー>

    • インテル® 64 アーキテクチャーの場合:

      nmake libintel64 [interface=lp64|ilp64] install_dir=<ユーザー・ディレクトリー>

    重要

    パラメーター install_dir は必須です。

コマンドを実行すると、ライブラリーとモジュールがビルドされ、ライブラリーは <ユーザー・ディレクトリー>\lib ディレクトリーに、.mod ファイルは <ユーザー・ディレクトリー>\include\<アーキテクチャー>[\{lp64|ilp64}] ディレクトリーにインストールされます。<アーキテクチャー> は、{ia32, intel64} のいずれかです。

デフォルトでは、ifort コンパイラーが選択されています。nmake: FC=<コンパイラー> パラメーターを使用してコンパイラーのコマンド名を変更することもできます。

次に例を示します。

nmake libintel64 FC=f95 install_dir=<userf95 dir> interface=lp64

このコマンドを実行すると、ライブラリーと .mod ファイルがビルドされ、<userf95 dir> のサブディレクトリーにインストールされます。

ビルド用ディレクトリーからライブラリーを削除するには、以下のいずれかのコマンドを使用します。

警告

管理者権限がある場合でも、上記のビルドまたはクリーンコマンドにおいて、install_dir=..\.. または install_dir=<mkl ディレクトリー> のように設定しないでください。あらかじめビルドされているインテル® MKL Fortran 95 ライブラリーおよびモジュールが、置換あるいは削除されてしまいます。