インテル® MKL 11.3 ユーザーズガイド

新しいインテル® アーキテクチャーの自動ディスパッチの有効化

インテル® MKL は、インテル® アドバンスト・ベクトル・エクステンション 512 (インテル® AVX-512) 命令セット・アーキテクチャー (ISA) をサポートしますが、CPU はデフォルトではこの ISA を自動的にディスパッチしません。この ISA をサポートするインテル® Xeon® プロセッサー・ベースのシステム (または適切なシミュレーション環境) で自動 CPU ベース・ディスパッチを有効にするには、以下のいずれかの操作を行います。

mkl_enable_instructions 関数の詳細については、『インテル® MKL リファレンス・マニュアル』を参照してください。

mkl_enable_instructions 関数で指定された設定は、MKL_ENABLE_INSTRUCTIONS 環境変数で指定された設定よりも優先されます。

最適化に関する注意事項

インテル® コンパイラーは、互換マイクロプロセッサー向けには、インテル製マイクロプロセッサー向けと同等レベルの最適化が行われない可能性があります。これには、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2 (インテル® SSE2)、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 (インテル® SSE3)、ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令 (SSSE3) 命令セットに関連する最適化およびその他の最適化が含まれます。インテルでは、インテル製ではないマイクロプロセッサーに対して、最適化の提供、機能、効果を保証していません。本製品のマイクロプロセッサー固有の最適化は、インテル製マイクロプロセッサーでの使用を目的としています。インテル® マイクロアーキテクチャーに非固有の特定の最適化は、インテル製マイクロプロセッサー向けに予約されています。この注意事項の適用対象である特定の命令セットの詳細は、該当する製品のユーザー・リファレンス・ガイドを参照してください。

改訂 #20110804