インテル® MKL 11.3 ユーザーズガイド

メッセージ・パッシング・インターフェイスのサポート

インテル® MKL ScaLAPACK、クラスター FFT、およびクラスター・スパース・ソルバーは、『インテル® MKL リリースノート』に記述されているメッセージ・パッシング・インターフェイス (MPI) 実装をサポートしています。

アプリケーションと ScaLAPACK、クラスター FFT、またはクラスター・スパース・ソルバーをリンクするには、下記で説明しているように、使用しているメッセージ・パッシング・インターフェイス (MPI) の実装に応じて追加の設定が必要です。

MPICH2 を使用している場合、次の操作を行います。

  1. インクルード・パスに mpich2\include を追加します (MPICH2 の既定インストールの場合)。
  2. ライブラリー・パスに mpich2\lib を追加します。
  3. リンクコマンドに mpi.lib を追加します。
  4. Fortran リンクコマンドに fmpich2.lib を追加します。
  5. C++ プログラムの場合、リリースターゲットのリンクコマンドに cxx.lib、デバッグターゲットのリンクコマンドに cxxd.lib を追加します。

Microsoft* MPI を使用している場合、次の操作を行います。

  1. インクルード・パスに Microsoft* Compute Cluster Pack\include を追加します (Microsoft* MPI の既定インストールの場合)。
  2. ライブラリー・パスに Microsoft* Compute Cluster Pack\Lib\AMD64 を追加します。
  3. リンクコマンドに msmpi.lib を追加します。

インテル® MPI を使用している場合、次の操作を行います。

  1. %ProgramFiles%\Intel\MPI\<ver>\intel64\include をインクルード・パスに追加します。<ver>は MPI バージョンのディレクトリー です (例えば、%ProgramFiles%\Intel\MPI\5.1\intel64\include)。
  2. %ProgramFiles%\Intel\MPI\<ver>\intel64\lib をライブラリー・パスに追加します (例えば、%ProgramFiles%\Intel\MPI\5.1\intel64\lib)。
  3. リンクコマンドに impi.lib および impicxx.lib を追加します。

実装固有のリンクの詳細については、利用している MPI 実装のドキュメントを確認してください。