インテル® MKL 2017 デベロッパー・ガイド
Intel® Optimized HPCG パッケージには、インテル® MPI 4.1.3 以上用に事前に構築された HPCG ベンチマークが含まれています。ベンチマークのすべてのファイルは、インテル® MKL ディレクトリーの ./benchmarks/hpcg サブディレクトリーにあります。以下のバージョンのベンチマークが利用できます。
./benchmarks/hpcg/bin のファイル |
説明 |
---|---|
xhcg_avx |
インテル® AVX 向けに最適化されたバージョン。第 1 世代および第 2 世代インテル® Xeon® プロセッサー E3 ファミリー、インテル® Xeon® プロセッサー E5 ファミリー、インテル® Xeon® プロセッサー E7 ファミリーベースのシステム向けに最適化されています。 |
xhcg_avx2 |
インテル® AVX2 向けに最適化されたバージョン。インテル® Xeon® プロセッサー E3-xxxx v3 製品ファミリーおよび将来のインテル® AVX2 対応プロセッサー・ベースのシステム向けに最適化されています。インテル® AVX2 対応のシステムでインテル® AVX 向けに最適化されたバージョンを実行すると、最適なパフォーマンスは得られません。インテル® AVX2 向けに最適化されたバージョンは、インテル® AVX2 に対応していないシステムでは動作しません。 |
xhcg_mic |
インテル® Xeon Phi™ コプロセッサー向けに最適化されたバージョン。インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーのネイティブ実行に使用します。シンメトリック実行では、インテル® AVX 向けに最適化されたバージョンまたはインテル® AVX2 向けに最適化されたバージョンとともに使用できます。シンメトリック実行には、インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーでの xhpcg_mic の実行およびインテル® Xeon® プロセッサーでの xhpcg_avx または xhpcg_avx2 の実行が含まれます。MPI ランクは、インテル® Xeon® プロセッサーのホストおよびインテル® Xeon Phi™ コプロセッサーの両方で指定できます。このバージョンは、インテル® MPI を使用した場合のみ動作します。 |
xhcg_offload |
インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーのオフロードモード向けに最適化されたバージョン。このバージョンは、インテル® Xeon® プロセッサー・ベースのシステムで動作し、インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーに計算をオフロードします。インテル® Xeon Phi™ コプロセッサー向けに最適化されたバージョンとは異なり、MPI ランクはインテル® Xeon® プロセッサーのホストでのみ指定できます。インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーでは指定できません。 このバージョンを実行するには、インテル® Parallel Studio XE Composer Edition の再配布可能なライブラリー・パッケージが必要です (詳細は、https://software.intel.com/en-us/articles/redistributables-for-intel-parallel-studio-xe-2015-composer-edition-for-linux を参照してください)。インテル® Parallel Studio XE Composer Edition の対応バージョンは、「インテル® MKL 動作環境」 (英語) を参照してください。 |
Intel® Optimized HPCG パッケージには、SGI MPT*、MPICH2、Open MPI などのほかの MPI 実装向けに次のバージョンのベンチマークをビルドするために必要なソースコードおよびライブラリーも含まれています: インテル® AVX 向けに最適化されたバージョン、インテル® AVX2 向けに最適化されたバージョン、インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーのオフロードモード向けに最適化されたバージョン。ビルド方法は、パッケージに含まれている QUICKSTART ファイルに記述しています。インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーのネイティブ実行向けに最適化されたバージョンは、インテル® MPI ライブラリーでのみ利用できます。
最適化に関する注意事項 |
---|
インテル® コンパイラーでは、インテル® マイクロプロセッサーに限定されない最適化に関して、他社製マイクロプロセッサー用に同等の最適化を行えないことがあります。これには、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令などの最適化が該当します。インテルは、他社製マイクロプロセッサーに関して、いかなる最適化の利用、機能、または効果も保証いたしません。本製品のマイクロプロセッサー依存の最適化は、インテル® マイクロプロセッサーでの使用を前提としています。インテル® マイクロアーキテクチャーに限定されない最適化のなかにも、インテル® マイクロプロセッサー用のものがあります。この注意事項で言及した命令セットの詳細については、該当する製品のユーザー・リファレンス・ガイドを参照してください。 注意事項の改訂 #20110804 |