< 目次

インテル® MKL 2017 for Windows® デベロッパー・ガイド

改訂: 052

新機能

インテル® マス・カーネル・ライブラリー (インテル® MKL) は、工学、科学、金融系アプリケーション向けに高度に最適化され、広範囲にスレッド化された数学関数を含むライブラリーです。Fortran および C プログラミング言語インターフェイスを提供します。インテル® MKL の C 言語インターフェイスは、C/C++ に加えて、C インターフェイスを参照可能なその他の言語で記述されたアプリケーションから呼び出すことができます。

インテル® MKL は、主要な計算分野における包括的な機能を提供します。

詳細は、『インテル® MKL デベロッパー・リファレンス』を参照してください。

インテル® MKL は、マルチコア・プロセッサーを含む、最新のインテル® プロセッサー向けに最適化されています (サポートしているプロセッサーの完全なリストは、『インテル® MKL リリースノート』を参照)。インテル® MKL は、インテル以外のプロセッサーでも動作します。

インテル® 64 アーキテクチャー・ベースの Windows® および Linux* システムでは、インテル® MKL はインテル® メニー・インテグレーテッド・コア (インテル® MIC) アーキテクチャーをサポートし、インテル® MIC アーキテクチャーへのアプリケーションの移植を支援するライブラリーを提供します。

このドキュメントでは、異なるインテル® MKL の使用法を説明して、インテル® MKL を使用したプログラミングに関連するさまざまなタスクの実行を支援します。

インテル® MKL を使用する際に、入力データが適切な形式であり、無効な文字が含まれていないことを、開発者の責任において確認してください。そうしないと、ライブラリーは予期しない動作をすることがあります。

ライブラリーに渡す前に、サブルーチンと関数パラメーターが有効であることをチェックする必要があります。例えば、一部のインテル® MKL ルーチンはパラメーター・エラーのチェックを省略していますが、アプリケーションでは NULL ポインターをチェックする必要があります。

最適化に関する注意事項

インテル® コンパイラーでは、インテル® マイクロプロセッサーに限定されない最適化に関して、他社製マイクロプロセッサー用に同等の最適化を行えないことがあります。これには、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令などの最適化が該当します。インテルは、他社製マイクロプロセッサーに関して、いかなる最適化の利用、機能、または効果も保証いたしません。本製品のマイクロプロセッサー依存の最適化は、インテル® マイクロプロセッサーでの使用を前提としています。インテル® マイクロアーキテクチャーに限定されない最適化のなかにも、インテル® マイクロプロセッサー用のものがあります。この注意事項で言及した命令セットの詳細については、該当する製品のユーザー・リファレンス・ガイドを参照してください。

注意事項の改訂 #20110804