インテル® MKL 2017 デベロッパー・ガイド
Fortran 95 インターフェイスはコンパイラーに依存します。インテル® MKL には、インテル® Fortran コンパイラーを使用して事前にコンパイルされたインターフェイス・ライブラリーとモジュールが用意されています。さらに、Fortran 95 インターフェイスとラッパーがソースで提供されています。(詳細は、「コンパイラー依存の関数と Fortran 90 モジュール」を参照してください)。異なるコンパイラーを使用している場合、そのコンパイラーを使用して適切なライブラリーとモジュールをビルドし、ライブラリーをユーザーのライブラリーとしてリンクしてください。
IA-32 アーキテクチャーの場合:
nmake libia32 install_dir=<ユーザー・ディレクトリー>
インテル® 64 アーキテクチャーの場合:
nmake libintel64 [interface=lp64|ilp64] install_dir=<ユーザー・ディレクトリー>
パラメーター install_dir は必須です。
コマンドを実行すると、ライブラリーとモジュールがビルドされ、ライブラリーは <ユーザー・ディレクトリー>\lib ディレクトリーに、.mod ファイルは <ユーザー・ディレクトリー>\include\<arch>[\{lp64|ilp64}] ディレクトリーにインストールされます。<arch> は、{ia32, intel64} のいずれかです。
デフォルトでは、ifort コンパイラーが選択されています。nmake: FC=<コンパイラー> パラメーターを使用してコンパイラーのコマンド名を変更することもできます。
次に例を示します。
nmake libintel64 FC=f95 install_dir=<userf95 dir> interface=lp64
このコマンドを実行すると、ライブラリーと .mod ファイルがビルドされ、<userf95 dir> のサブディレクトリーにインストールされます。
ビルド用ディレクトリーからライブラリーを削除するには、以下のいずれかのコマンドを使用します。
IA-32 アーキテクチャーの場合:
nmake cleania32 install_dir=<ユーザー・ディレクトリー>
インテル® 64 アーキテクチャーの場合:
nmake cleanintel64 [interface=lp64|ilp64] install_dir=<ユーザー・ディレクトリー>
すべてのアーキテクチャーの場合:
nmake clean install_dir=<ユーザー・ディレクトリー>
管理者権限がある場合でも、上記のビルドまたはクリーンコマンドにおいて、install_dir=..\.. または install_dir=<mkl ディレクトリー> のように設定しないでください。あらかじめビルドされているインテル® MKL Fortran 95 ライブラリーおよびモジュールが、置換あるいは削除されてしまいます。