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インテル® MKL 2017 デベロッパー・ガイド

メッセージ・パッシング・インターフェイスのサポート

インテル® MKL ScaLAPACK、クラスター FFT、およびクラスター・スパース・ソルバーは、『インテル® MKL リリースノート』に記述されているメッセージ・パッシング・インターフェイス (MPI) 実装をサポートしています。

アプリケーションと ScaLAPACK、クラスター FFT、またはクラスター・スパース・ソルバーをリンクするには、下記で説明しているように、使用しているメッセージ・パッシング・インターフェイス (MPI) の実装に応じて追加の設定が必要です。

MPICH2 を使用している場合、次の操作を行います。

  1. インクルード・パスに mpich2\include を追加します (MPICH2 のデフォルト・インストールの場合)。
  2. ライブラリー・パスに mpich2\lib を追加します。
  3. リンクコマンドに mpi.lib を追加します。
  4. Fortran リンクコマンドに fmpich2.lib を追加します。
  5. C++ プログラムの場合、リリースターゲットのリンクコマンドに cxx.lib、デバッグターゲットのリンクコマンドに cxxd.lib を追加します。

Microsoft® MPI を使用している場合、次の操作を行います。

  1. インクルード・パスに Microsoft® Compute Cluster Pack\include を追加します (Microsoft® MPI のデフォルト・インストールの場合)。
  2. ライブラリー・パスに Microsoft® Compute Cluster Pack\Lib\AMD64 を追加します。
  3. リンクコマンドに msmpi.lib を追加します。

インテル® MPI を使用している場合、次の操作を行います。

  1. インクルード・パスに次の文字列を追加します: %ProgramFiles%\Intel\MPI\<ver>\intel64\include<ver> は特定の MPI バージョンのディレクトリーです (例えば、%ProgramFiles%\Intel\MPI\5.1\intel64\include)。
  2. ライブラリー・パスに次の文字列を追加します: %ProgramFiles%\Intel\MPI\<ver>\intel64\lib (例えば、%ProgramFiles%\Intel\MPI\5.1\intel64\lib)。
  3. リンクコマンドに impi.lib および impicxx.lib を追加します。

実装固有のリンクの詳細については、利用している MPI 実装のドキュメントを確認してください。