インテル® MKL 2018 デベロッパー・ガイド

関数名の指定

カスタム共有オブジェクトの関数のリストで、インターフェイスに応じて関数名を調整します。例えば、Fortran 関数の場合、接尾辞として名前に下線文字 "_" を追加します。

dgemm_

ddot_

dgetrf_

ほかのサンプルは、<mkl ディレクトリー>/tools/builder フォルダーにある関数のドメイン固有のリストを参照してください。

関数のリストは、<mkl ディレクトリー>/tools/builder フォルダーにあります。カスタム共有オブジェクトの関数のリストを作成する方法は、「関数のリストの作成」を参照してください。

ヒント

Fortran 形式のルーチン (BLAS、LAPACK、その他) の名前には、大文字と小文字の両方を使用できます (末尾の下線の有無を含む)。例えば、次の名前は等価です。
BLAS: dgemmDGEMMdgemm_DGEMM_
LAPACK: dgetrfDGETRFdgetrf_DGETRF_

関数リストの C サポート関数の名前を適切に大文字化します。以下のガイドラインに従ってください。

  1. mkl_service.h インクルード・ファイルで、関数の #define ディレクティブを探します (mkl_service.hmkl.h ヘッダーファイルでインクルードされます)。
  2. そのディレクティブの置換部分から関数名を取得します。

例えば、mkl_disable_fast_mm 関数の #define ディレクティブは #define mkl_disable_fast_mm MKL_Disable_Fast_MM です。

MKL_Disable_Fast_MM のように関数名を大文字化します。

Fortran サポート関数の名前については、「ヒント」を参照してください。

選択した関数に複数のプロセッサー固有のバージョンがある場合、ビルダーによってカスタム・ライブラリーに自動的に追加され、ディスパッチャーによって管理されます。

最適化に関する注意事項

インテル® コンパイラーでは、インテル® マイクロプロセッサーに限定されない最適化に関して、他社製マイクロプロセッサー用に同等の最適化を行えないことがあります。これには、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令などの最適化が該当します。インテルは、他社製マイクロプロセッサーに関して、いかなる最適化の利用、機能、または効果も保証いたしません。本製品のマイクロプロセッサー依存の最適化は、インテル® マイクロプロセッサーでの使用を前提としています。インテル® マイクロアーキテクチャーに限定されない最適化のなかにも、インテル® マイクロプロセッサー用のものがあります。この注意事項で言及した命令セットの詳細については、該当する製品のユーザー・リファレンス・ガイドを参照してください。

注意事項の改訂 #20110804