インテル® MKL 2019 for Windows* デベロッパー・ガイド

インテル® MKL の verbose モードの使用

インテル® MKL 関数を呼び出すアプリケーションをビルドする場合、次のことを把握しておくと良いでしょう。

インテル® MKL の verbose モードを有効にすると、アプリケーションはこれらの情報を標準出力デバイスに表示します。これらの情報を出力可能な関数は、verbose 対応関数と呼ばれます。

インテル® MKL ドメインで verbose モードがアクティブな場合、各 verbose 対応関数の呼び出し終了時に情報が出力されます。ただし、関数呼び出しの途中でアプリケーションが終了した場合、その関数についての情報は出力されません。verbose 対応関数への最初の呼び出しでは、バージョン情報行も出力されます。

アプリケーションでインテル® MKL の verbose モードを有効にするには、次のいずれかの操作を行います。

mkl_verbose(0) 関数を呼び出すと、verbose モードは無効になります。関数呼び出しによる verbose モードの有効化/無効化は、環境変数の設定よりも優先されます。mkl_verbose 関数の詳細については、インテル® ソフトウェア・ドキュメント・ライブラリー (英語) にある『インテル® MKL デベロッパー・リファレンス - C』または『インテル® MKL デベロッパー・リファレンス - Fortran』を参照してください。

インテル® MKL の verbose モードは、スレッドローカルな状態ではなく、グローバルな状態です。つまり、アプリケーションがマルチスレッドから verbose モードに変更した場合、結果は不定です。

警告

verbose モードを有効にするとすべての verbose 対応関数で出力操作が行われるため、verbose 対応関数の呼び出しが多い場合、アプリケーションのパフォーマンスが低下する可能性があります。

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