インテル® MKL 2020 デベロッパー・ガイド

環境変数

次の表は、インテル® Distribution for LINPACK Benchmark の実行を制御するインテル® MKL 環境変数を示します。

環境変数

説明

HPL_LARGEPAGE

インテル® Xeon® プロセッサーで使用するメモリーマップを定義します。

0 または 1。

  • 0 - 通常のメモリーマップ (デフォルト)。

  • 1 - 大きなページのメモリーマップ (ページマップあたり 2MB)。パフォーマンスが向上することがあります。

HPL_LOG

HPL 出力の詳細レベルを制御します。

0 から 2 までの整数。

  • 0 - ログを表示しません。

  • 1 - 1 つのルートノードのみログを出力します。ASYOUGO オプションを指定した場合と同じです。

  • 2 - 最も詳細なログを出力します。現在の列ブロックを所有するプロセッサー列の P ルートノードはすべてログを出力します。

HPL_HOST_COREHPL_HOST_NODE

使用するコアまたは不均等メモリーアクセス (NUMA) ノードを指定します。

HPL_HOST_NODE を使用するには NUMA モードが有効でなければなりません。モードが有効かどうかを確認するには、numactl –-hardware コマンドを使用します。

デフォルトの動作はコアまたは NUMA ノードの自動検出です。

0 からクラスターで最も大きなコアまたは NUMA ノードの番号までの整数のリスト。例 3 のように区切ります。

HPL_SWAPWIDTH

各スワップ操作の幅を指定します。

16 または 24。デフォルトは 24 です。

インテル® MPI ライブラリーの PMI_RANK および PMI_SIZE 環境変数を使用して、インテル® Distribution for LINPACK Benchmark 環境変数を設定できます。また、シェルスクリプトを作成してプロセスを自動化できます。

環境設定の例

#

設定

インテル® Distribution for LINPACK Benchmark の動作

1

指定なし

クラスターに含まれるすべてのインテル® Xeon® プロセッサーを使用します。

2

HPL_MIC_DEVICE=0,2

HPL_HOST_CORE=1-3,8-10

インテル® Xeon® プロセッサーのコア 1、2、3、8、9、10 を使用します。

3

HPL_HOST_NODE=1

NUMA ノード 1 のインテル® Xeon® プロセッサーのコアのみ使用します。

最適化に関する注意事項

インテル® コンパイラーでは、インテル® マイクロプロセッサーに限定されない最適化に関して、他社製マイクロプロセッサー用に同等の最適化を行えないことがあります。これには、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令などの最適化が該当します。インテルは、他社製マイクロプロセッサーに関して、いかなる最適化の利用、機能、または効果も保証いたしません。本製品のマイクロプロセッサー依存の最適化は、インテル® マイクロプロセッサーでの使用を前提としています。インテル® マイクロアーキテクチャーに限定されない最適化のなかにも、インテル® マイクロプロセッサー用のものがあります。この注意事項で言及した命令セットの詳細については、該当する製品のユーザー・リファレンス・ガイドを参照してください。

注意事項の改訂 #20110804