インテル® MKL 2020 デベロッパー・ガイド

コマンドライン・リンク・ツールの使用

インテル® MKL により提供されるコマンドライン・リンク・ツールを使用して、インテル® MKL を使用するアプリケーションのビルドを容易に行うことができます。

このツールは、使用するオプション、ライブラリー、環境変数を提供するだけでなく、アプリケーションのビルドも行います。

mkl_link_tool ツールは、<mkl directory>/tools ディレクトリーにインストールされ、次の表に示すモードをサポートします。

インテル® MKL コマンドライン・リンク・ツールのモード
モード 説明 用途

照会

アプリケーションのビルドと実行に必要なコンパイラー・オプション、ライブラリ、または環境変数を返します。

インテル® MKL ライブラリーを取得

mkl_link_tool -libs [Intel MKL Link Tool options]

コンパイラー・オプションを取得

mkl_link_tool -opts [Intel MKL Link Tool options]

アプリケーションの実行形式の環境変数を取得

mkl_link_tool -env [Intel MKL Link Tool options]

コンパイル

アプリケーションをビルドします。

mkl_link_tool [options] <compiler> [options2] file1 [file2 ...]

説明:

  • options は任意の数のリンク・ツール・オプション
  • compiler はコンパイラー名: ifort、icc (icpc、icl)、cl、gcc (g++)、gfortran、pgcc (pgcp)、pgf77 (pgf90、pgf95、pgfortran)、mpiic、mpiifort、mpic (mpic++)、mpif77 (mpif90、mpif95)
  • options2 は任意の数のコンパイラー・オプション

インタラクティブ

利用可能なすべてのインテル® MKL リンク・ツール・オプションを参照できます。(指定内容に応じて) 照会モードのように、ライブラリー、オプション、環境変数を出力したり、コンパイルモードのようにアプリケーションをビルドできます。

mkl_link_tool -interactive

-help オプションを使用して、インテル® MKL リンクツールの完全なヘルプや現在のシステムのデフォルトを表示できます。