インテル® MKL 2020 デベロッパー・ガイド
インテル® Optimized HPCG パッケージには、インテル® MPI ライブラリー 5.1 以上用に事前に構築された HPCG ベンチマークが含まれています。ベンチマークのすべてのファイルは、インテル® MKL ディレクトリーの ./benchmarks/hpcg サブディレクトリーにあります。以下のバージョンのベンチマークが利用できます。
./benchmarks/hpcg/bin のファイル |
説明 |
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xhpcg_avx |
インテル® アドバンスト・ベクトル・エクステンション (インテル® AVX) 向けに最適化されたバージョン。第 1 世代および第 2 世代インテル® Xeon® プロセッサー E3 ファミリー、インテル® Xeon® プロセッサー E5 ファミリー、インテル® Xeon® プロセッサー E7 ファミリーベースのシステム向けに最適化されています。 |
xhpcg_avx2 |
インテル® AVX2 向けに最適化されたバージョン。第 3 世代以降のインテル® Xeon® プロセッサー E3 ファミリー、インテル® Xeon® プロセッサー E5 ファミリー、インテル® Xeon® プロセッサー E7 ファミリー、および将来のインテル® AVX2 対応インテル® プロセッサーベースのシステム向けに最適化されています。インテル® AVX2 対応のシステムでインテル® AVX 向けに最適化されたバージョンを実行すると、最適なパフォーマンスは得られません。インテル® AVX2 向けに最適化されたバージョンは、インテル® AVX2 に対応していないシステムでは動作しません。 |
xhpcg_knl |
インテル® Xeon Phi™ プロセッサー (開発コード名 Knights Landing) 向けに最適化されたバージョン。インテル® AVX-512 をサポートするインテル® Xeon Phi™ プロセッサー・ベースのシステム向けに最適化されています。インテル® AVX-512 対応のシステムでインテル® AVX またはインテル® AVX2 向けに最適化されたバージョンを実行すると、最適なパフォーマンスは得られません。インテル® Xeon Phi™ プロセッサー向けに最適化されたバージョンは、インテル® AVX-512 に対応していないシステムでは動作しません。 |
xhpcg_skx |
インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー (開発コード名 Skylake) 向けに最適化されたバージョン。インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーおよび将来のインテル® AVX-512 対応インテル® プロセッサー・ベースのシステム向けに最適化されています。インテル® AVX-512 対応のシステムでインテル® AVX またはインテル® AVX2 向けに最適化されたバージョンを実行すると、最適なパフォーマンスは得られません。インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー向けに最適化されたバージョンは、インテル® AVX-512 に対応していないシステムでは動作しません。 |
インテル® Optimized HPCG パッケージには、SGI MPT*、MPICH2、Open MPI などのほかの MPI 実装向けに次のバージョンのベンチマークをビルドするために必要なソースコードも含まれています: インテル® AVX 向けに最適化されたバージョン、インテル® AVX2 向けに最適化されたバージョン、インテル® AVX-512 向けに最適化されたバージョン。ビルド方法は、パッケージに含まれている QUICKSTART ファイルに記述しています。
最適化に関する注意事項 |
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インテル® コンパイラーでは、インテル® マイクロプロセッサーに限定されない最適化に関して、他社製マイクロプロセッサー用に同等の最適化を行えないことがあります。これには、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令などの最適化が該当します。インテルは、他社製マイクロプロセッサーに関して、いかなる最適化の利用、機能、または効果も保証いたしません。本製品のマイクロプロセッサー依存の最適化は、インテル® マイクロプロセッサーでの使用を前提としています。インテル® マイクロアーキテクチャーに限定されない最適化のなかにも、インテル® マイクロプロセッサー用のものがあります。この注意事項で言及した命令セットの詳細については、該当する製品のユーザー・リファレンス・ガイドを参照してください。 注意事項の改訂 #20110804 |