インテル® MKL 2020 デベロッパー・ガイド
Fortran 95 インターフェイスはコンパイラーに依存します。インテル® MKL には、インテル® Fortran コンパイラーを使用して事前にコンパイルされたインターフェイス・ライブラリーとモジュールが用意されています。さらに、Fortran 95 インターフェイスとラッパーがソースで提供されています。(詳細は、「コンパイラー依存の関数と Fortran 90 モジュール」を参照してください)。異なるコンパイラーを使用している場合、そのコンパイラーを使用して適切なライブラリーとモジュールをビルドし、ライブラリーをユーザーのライブラリーとしてリンクしてください。
make libintel64 [interface=lp64|ilp64] INSTALL_DIR=<ユーザー・ディレクトリー>
パラメーター INSTALL_DIR は必須です。
コマンドを実行すると、ライブラリーとモジュールがビルドされ、ライブラリーは <ユーザー・ディレクトリー>/lib ディレクトリーに、.mod ファイルは <ユーザー・ディレクトリー>/include/<arch>/[/{lp64|ilp64}] ディレクトリーにインストールされます。<arch> は、{ia32、intel64} のいずれかです。
デフォルトでは、ifort コンパイラーが選択されています。make で FC=<コンパイラー> パラメーターを使用してコンパイラーのコマンド名を変更することもできます。
次に例を示します。
make libintel64 FC=pgf95 INSTALL_DIR=<userpgf95 dir> interface=lp64
このコマンドを実行すると、ライブラリーと .mod ファイルがビルドされ、<userpgf95 dir> のサブディレクトリーにインストールされます。
ビルド用ディレクトリーからライブラリーを削除するには、以下のコマンドを使用します。
make cleanintel64 [interface=lp64|ilp64] INSTALL_DIR=<ユーザー・ディレクトリー>
管理者権限がある場合でも、上記のビルドまたはクリーンコマンドにおいて、INSTALL_DIR=../.. または INSTALL_DIR=<mkl ディレクトリー> のように設定しないでください。あらかじめビルドされているインテル® MKL Fortran 95 ライブラリーおよびモジュールが、置換あるいは削除されてしまいます。