--------------------------------------------- インテル(R) MPI ライブラリー 3.1 Linux* 版 リリースノート --------------------------------------------- ------- 目次 ------- - 概要 - 新機能 - 主な機能 - 動作環境 - インストールに関する注意事項 - ドキュメント - 特別な機能と既知の制限事項 - テクニカルサポート - 著作権と商標について ------- 概要 ------- インテル(R) MPI ライブラリー Linux 版は、ANL* MPICH2* および OSU* MVAPICH2* をベースとしたマルチファブリックのメッセージ・パッシング・ライブラリーです。 インテル(R) MPI ライブラリー Linux 版は、メッセージ・パッシング・インター フェイス v2 (MPI-2) 仕様に準拠しています。 テクニカルサポートを受けたり、製品のアップデート・モジュールを入手するには、 製品を登録する必要があります。「テクニカルサポート」を参照してください。 製品の内容 ------------- インテル(R) MPI ライブラリー・ランタイム環境 (RTO) には、MPD デーモンやサ ポート・ユーティリティーなどプログラムの実行に必要なツール、共有 (.so) ライ ブラリー、ドキュメントなどが含まれています。 インテル(R) MPI ライブラリー開発キット (SDK) には、すべてのランタイム環境コ ンポーネントに加え、コンパイラー・コマンド (mpicc、mpiicc など)、インクルー ド・ファイルとモジュール、スタティック (.a) ライブラリー、デバッグ・ライブ ラリー、トレース・ライブラリー、テストコードなどのコンパイルツールが含まれて います。 関連製品とサービス --------------------- インテル(R) ソフトウェア開発製品の詳しい情報については、 http://www.intel.co.jp/jp/software/products/ を参照してください。 関連製品の一部を次にリストします。 - インテル(R) ソフトウェア・カレッジでは、最先端のソフトウェア開発テクノロ ジーに関する開発者用のトレーニングを提供します。トレーニングには、インテル のすべてのアーキテクチャー、プラットフォーム、ツール、およびテクノロジーに 関するトピックが含まれ、オンラインコースやインストラクターが教えるコースな どがあります。 --------- 新機能 --------- インテル(R) MPI ライブラリー 3.1 Linux 版は、インテル(R) MPI ライブラリー Linux 版の新しいリリースです。 本リリースでは、インテル(R) MPI ライブラリー 3.0 と比較して、次のような新機 能が含まれています (詳細は、製品ドキュメントを参照してください)。 - アプリケーション・パフォーマンスの向上 o mpitune ユーティリティーによる自動パフォーマンス・チューニング o 自動プロセスレイアウト、メニーコア向けのプロセスの固定など、デフォルト のパフォーマンス設定の改善 o スケーラブルなアプリケーションの起動/終了 o 共有メモリー、ソケット転送、および両方の組み合わせのイベント駆動モード o スレッドセーフなライブラリーでのイベント駆動モードの試験的サポート o 高度な Bcast、Allgather(v)、および Alltoall(v) アルゴリズム o GM* および MX* DAPL* プロバイダーの使用による Myrinet* のレイテンシー と帯域幅の向上 - ユーザビリティーの向上 o ユーザーフレンドリーな新しいコマンドオプション、統一された環境変数名、 単純化された診断、拡張されたコマンドライン・チェック o 強化された集合操作制御 o 軽量な統計収集モード o PMI 拡張の自動検出と制御 o IP ネットワークの明示的な選択 o mpiexec -ordered-output オプションによる出力順序の保証 o ジョブ・スタートアップ時のソケット通信のフォールバック (オプション) o MPI_REAL16 および MPI_COMPLEX32 データ型のサポート - 拡張された相互運用性 o 統一されたインテルのメモリー管理サポート (i_malloc) o PVFS2 および PANFS ファイル・システム・サポート o MVS* ジョブ・スケジューラー・サポート o Eclipse* PTP 1.0 GUI Process Launcher との統合 o (SDK のみ) 単純化されたインテル(R) トレースコレクター 7.1 でのビルド とランタイムリンク o (SDK のみ) 高度な Totalview* 8.0 プロセス・アタッチメント・サポート o (SDK のみ) インテル(R) デバッガー 10.0 プロセス・アタッチメント・サ ポート o (SDK のみ) Valgrind* 3.2.3 抑制規則 - 強化されたドキュメント o 新しいドキュメント形式 o インストール・ガイドの追加 o README の追加 o ドキュメント・インデックスの追加 - 拡張されたオペレーティング・システムのサポート o Red Hat* Enterprise Linux* 5.0 - (SDK のみ) 拡張されたコンパイラーのサポート o インテル(R) コンパイラー 10.1 o GNU* 4.x C++ と Fortran 95 コンパイラー - インテル(R) MPI ライブラリー SDK と RTO のコロケーション - サポートが終了されたオペレーティング・システム o SGI* Propack* 3.0 o Red Hat Linux 8.0 o Red Hat Advanced Server 2.1 - (SDK のみ) サポートが終了されたコンパイラー o インテル(R) コンパイラー 7.1、および関連するコンパイラー・ドライバー とライブラリー o GNU C/C++ コンパイラー 2.96、および関連するコンパイラー・ドライバーと ライブラリー - サポートが終了された環境変数 o I_MPI_MPD_CONNECTION_TIMEOUT o I_MPI_REDUCE_MSG ----------- 主な機能 ----------- 本リリースでサポートされている主な機能は次のとおりです。 - MPI-1 仕様と MPI-2 仕様に準拠 (一部制限付き)。「特別な機能と既知の制限事 項」を参照してください。 - 以下の相互接続ファブリックの組み合わせをサポート: o 共有メモリー o DAPL を介した RDMA 対応のファブリック方式のネットワーク (InfiniBand* および Myrinet など) o ソケット。例: Ethernet*、Gigabit Ethernet*、その他の相互接続を使用した TCP/IP。 - (SDK のみ) 以下を使用する IA-32 および Itanium(R) 2 アーキテクチャー・クラ スター o インテル(R) C++ コンパイラー Linux 版 8.0 から 10.1 o インテル(R) Fortran コンパイラー Linux 版 8.0 から 10.1 o GNU C コンパイラー、C++ コンパイラー、Fortran 95 コンパイラー - (SDK のみ) 以下を使用するインテル(R)64 アーキテクチャーのサポート: o インテル(R) C++ コンパイラー Linux 版 8.1 から 10.1 o インテル(R) Fortran コンパイラー Linux 版 8.1 から 10.1 o GNU C コンパイラー、C++ コンパイラー、Fortran 95 コンパイラー -(SDK のみ) C、C++、Fortran 77 および Fortran 90 言語のバインディング -(SDK のみ) 動的リンクまたは静的リンク ----------- 動作環境 ----------- 以下のセクションでは、サポートしているハードウェアとソフトウェアについて説明 します。 対応ハードウェア ------------------- IA-32 ベースのシステム: インテル(R) Pentium(R) 4 プロセッサー・ベースのシステム デュアルコア インテル(R) Xeon(R) プロセッサー推奨 1GB RAM (4GB RAM 推奨) 100MB のディスク空き容量 インテル(R) 64 ベースのシステム: インテル(R) Xeon(R) プロセッサー インテル(R) Core(TM) 2 プロセッサー・ファミリー推奨 1GB RAM (4GB RAM 推奨) 100MB のディスク空き容量 Itanium(R) 2 ベースのシステム: Itanium(R) 2 プロセッサー推奨 1GB RAM (4GB RAM 推奨) 100MB のディスク空き容量 対応ソフトウェア ------------------ オペレーティング・システム: IA-32 ベースのシステム: Red Hat Enterprise Linux 3.0 Red Hat Enterprise Linux 4.0 Red Hat Enterprise Linux 5.0 Red Hat Fedora Core* 4 から 6 SuSE* Linux 9.0 から10.0 SuSE Linux Enterprise Server 9 SuSE Linux Enterprise Server 10 HaanSoft* Linux 2006 Server Mandriva*/Mandrake* 10.1 Miracle* Linux 4.0 Asianux* 2.0 Red Flag DC* Server 5.0 Turbo Linux 10 インテル(R) 64 ベースのシステム: Red Hat Enterprise Linux 3.0 Update 3 Red Hat Enterprise Linux 4.0 Red Hat Enterprise Linux 5.0 Red Hat Fedora Core 4 から 6 SuSE Linux 9.1 から 10.0 SuSE Linux Enterprise Server 9 SuSE Linux Enterprise Server 10 SGI Propack 5.0 HaanSoft Linux 2006 Server Miracle Linux 4.0 Asianux 2.0 Red Flag DC Server 5.0 Turbo Linux 10 Itanium(R) 2 ベースのシステム: Red Hat Enterprise Linux 3.0 Red Hat Enterprise Linux 4.0 Red Hat Enterprise Linux 5.0 Red Hat Fedora Core 4 SuSE Linux 9.0 から 10.0 SuSE Linux Enterprise Server 9 SuSE Linux Enterprise Server 10 SGI Propack 4.0 SGI Propack 5.0 HaanSoft Linux 2006 Server Miracle Linux 4.0 Asianux 2.0 Red Flag DC Server 5.0 (SDK のみ) コンパイラー: GNU: C、C++、Fortran 77 バージョン 3.0 以上、Fortran 95 バージョン 4.0 以上 または IA-32 ベースのシステム: インテル(R) C++ コンパイラー Linux 版 8.0、8.1、9.0、9.1、10.0、10.1 インテル(R) Fortran コンパイラー Linux 版 8.0、8.1、9.0、9.1、10.0、10.1 インテル(R) 64 ベースのシステム: インテル(R) C++ コンパイラー Linux 版 8.1、9.0、9.1、10.0、10.1 インテル(R) Fortran コンパイラー Linux 版 8.1、9.0、9.1、10.0、10.1 Itanium(R) 2 ベースのシステム: インテル(R) C++ コンパイラー Linux 版 8.0、8.1、9.0、9.1、10.0、10.1 インテル(R) Fortran コンパイラー Linux 版 8.0、8.1、9.0、9.1、10.0、10.1 推奨する InfiniBand ソフトウェア: - OpenFabrics* Enterprise Distribution (OFED*) 1.2.5 以上 その他のソフトウェア: - Python* 2.2 以上 (python-xml モジュールを含む)。Python ディストリビュー ションは、OS ベンダーまたは http://www.python.org (英語) (Python ソース・ ディストリビューション) からダウンロードできます。 - XML パーサー (expat または pyxml など) - InfiniBand、Myrinet、またはその他の RDMA 対応のファブリック方式のネット ワークを使用する場合は、DAPL 1.1 または DAPL 1.2 に準拠したプロバイダー のライブラリー/ドライバーが必要です。DAPL ライブラリー/ドライバーは、一 般的に、ネットワーク・ファブリック・ハードウェアおよびソフトウェアとセッ トで提供されています。 (SDK のみ) サポートしている言語 ---------------------------------- GNU コンパイラーの場合: C、C++、Fortran 77、Fortran 95 インテル(R) コンパイラーの場合: C、C++、Fortran 77、Fortran 90、Fortran 95 ------------------------------- インストールに関する注意事項 ------------------------------- 『インテル(R) MPI ライブラリー Linux* 版インストール・ガイド』を参照してく ださい。 --------------- ドキュメント --------------- 『インテル(R) MPI ライブラリー Linux* 版入門ガイド』 (Getting_Started.pdf) には、次の情報が含まれています。 - インテル(R) MPI ライブラリー Linux 版の使用方法 - トラブルシューティング。トラブルシューティングの方法とヒントについて説 明します。 『インテル(R) MPI ライブラリー・リファレンス・マニュアル』(英語) (Reference_ Manual.pdf) には、次の情報が含まれています。 - コマンド・リファレンス。コンパイラー・コマンド、オプション、環境変数に ついて説明します。 - チューニング・リファレンス。ライブラリーの動作やパフォーマンスに影響を 及ぼす環境変数について説明します。 『インテル(R) MPI ライブラリー Linux* 版インストール・ガイド』(Installation_ Started.pdf) には、次の情報が含まれています。 - インテル(R) MPI ライブラリー Linux 版の入手、インストール、アンインス トール - テクニカルサポート ----------------------------- 特別な機能と既知の制限事項 ----------------------------- - インテル(R) MPI ライブラリー開発キットは、ランタイム環境用のプラグインの セットです。詳細は、『インテル(R) MPI ライブラリー Linux* 版インストー ル・ガイド』を参照してください。 - インテル(R) MPI ライブラリーのデフォルトのインストール・パスは、/opt/ intel/impi/3.1 に変更されました。必要に応じて、インストーラーはデフォル トの RTO の場所から、実際に RTO または SDK がインストールされている場所 までのシンボリック・リンクを作成します。 - インテル(R) MPI ライブラリーは、自動的に連続する MPI プロセスをすべての プロセッサー・コアに配置します。ラウンドロビン方式 (総当り) でプロセスを 配置する場合は、mpiexec -perhost 1 オプションを使用するか、または I_MPI_PERHOST 環境変数に 1 を設定します。 - インテル(R) MPI ライブラリーは、自動的に MPI プロセスをすべてのプロセッ サー・コアに固定します。I_MPI_PIN と関連する環境変数を使用して、プロセス の固定を制御します。詳細は、『インテル(R) MPI ライブラリー・リファレン ス・マニュアル』(英語) を参照してください。 - インテル(R) MPI ライブラリーは、MPI_THREAD_MULTIPLE レベルでスレッドセー フなライブラリーを提供します。(SDK のみ) 次の規則に従ってください。 o インテル(R) MPI イブラリーのコンパイラー・ドライバー -mt_mpi オプショ ンを使用して、スレッドセーフな MPI アプリケーションをビルドする。 o dlopen(3) によって、インテル(R) MPI のスレッドセーフなライブラリーを ロードしない。 - デフォルトでは、インテル(R) MPI ライブラリーは動的な接続確立を使用しま す。あらかじめすべての接続を確立するには、I_MPI_DYNAMIC_CONNECTION 環境 変数を "disable" に設定します。 - (SDK のみ) インテル(R) MPI ライブラリーのコンパイラー・ドライバーは、 -rpath リンカーオプションを使用して、実際の開発キットのライブラリー・パ ス (デフォルトでは /opt/intel/impi/3.1) とデフォルトのランタイム環境ライ ブラリー・パス (/opt/intel/mpi-rt/3.1) を実行ファイルに組み込みます。 - インテル(R) MPI ライブラリーは、MPI DAPL データ転送パスにおける仮想アド レスから物理アドレスへの変換キャッシュを管理することにより、DAPL ベース の相互接続を強化しています。 プログラムがインテル(R) MPI ライブラリー を動的にロードする前に、標準の C ライブラリーを動的にロードする場合は、LD_DYNAMIC_WEAK 環境変数を "1" に設定します。または、インテル(R) MPI ライブラリーを最初にロードする場合 は、LD_PRELOAD 環境変数を使用します。 変換キャッシュを完全に無効にするには、I_MPI_RDMA_TRANSLATION_CACHE 環境 変数を "disable" に設定します。この場合、前述の LD_DYNAMIC_WEAK 環境変数 または LD_PRELOAD 環境変数を設定する必要はありません。 - (SDK のみ) RDMA デバイスまたは RDSSM デバイスを使用する場合は、セグメン テーション違反が発生しないように、必ず標準の libc ライブラリーを動的にリ ンクしてください。この場合、インテル(R) MPI ライブラリーを静的にリンクし ても安全です。コンパイラー・ドライバーの -static_mpi オプションを使用し て、libmpi ライブラリーを静的にリンクします。このオプションは、ほかのラ イブラリーのデフォルトのリンク方法に影響を与えません。 - 下記の DAPL プロバイダーなど、特定の DAPL プロバイダーではインテル(R) MPI ライブラリー Linux とは動作しないことがあります。 o Mellanox* IB Gold 1.6.1 以上。Mellanox に問い合わせるか、代わりに OFED DAPL プロバイダーを http://www.openfabrics.org (英語) からダウンロード してください。 o Voltaire* GridStack*。Voltaire に問い合わせるか、代わりに OFED DAPL プ ロバイダーを http://www.openfabrics.org (英語) からダウンロードしてく ださい。 o Qlogic* QuickSilver Fabric*。回避策として、I_MPI_DYNAMIC_CONNECTION_ MODE 変数を接続解除に設定してください。または、Qlogic に問い合わせる か、代わりに OFED DAPL プロバイダーを http://www.openfabrics.org (英語) からダウンロードしてください。 o Myricom* DAPL プロバイダー。Myricom に問い合わせるか、代わりに DAPL プロバイダーを http://sourceforge.net/projects/dapl-myrinet (英語) か らダウンロードしてください。Myrinet の代わりの DAPL プロバイダーは、 GM インターフェイスおよび MX インターフェイスのいずれもサポートしてい ます。 - GM DAPL プロバイダーは、一部の GM ドライバーのバージョンを使用する インテル(R) MPI ライブラリー Linux 版とは動作しないことがあります。この 問題を回避するには、I_MPI_RDMA_RNDV_WRITE=1 を設定してください。 - アプリケーションで system(3)、fork(2)、vfork(2)、clone(2) システムコール が使用される場合、特定の DAPL プロバイダーは正しく動作しないことがありま す。これらのシステムコールや、system(3) などこれらのシステムコールに基づ く関数は以下のプロバイダーと併用しないでください。 o 正式バージョン 2.6.16 よりも古い Linux カーネルバージョンを使用する OFED DAPL プロバイダー - インテル(R) MPI ライブラリーは、混合アーキテクチャー環境/混合オペレー ティング環境で構成される異種のクラスターはサポートしていません。 - インテル(R) MPI ライブラリーでは、プロセス管理用に Python 2.2 以上が必要 です。 - インテル(R) MPI ライブラリーでは、プロセス管理用に、python-xml パッケージ またはそれに相当するパッケージがクラスターの各ノードに必要です。例えば、 次の OS では、このパッケージがデフォルトではインストールされません。 o SuSE LinuxEnterprise Server 9 - インテル(R) MPI ライブラリー では、プロセス管理用に、expat パッケージ、 pyxml パッケージ、またはこれに相当する XML パーサーがクラスターの各ノー ドに必要です。 - 次の MPI-2 機能は、インテル(R) MPI ライブラリーではサポートされていませ ん。 o プロセス生成とアタッチ o パッシブなターゲット一方向通信 (ターゲットプロセスが MPI 関数を呼び出 さない場合) o ユーザー定義のデータ表現と external32 データ表現 - インテル(R) MPI ライブラリー・パッケージのインストールに失敗し、"Intel(R) MPI Library already installed" というエラーメッセージが表示された場合は、 次の操作を行います。 1. 次のコマンドを入力して、システムで認識されたパッケージ番号を確認します。 # rpm -qa | grep intel-mpi このコマンドは、「Intel(R) MPI Library 」を返します。 2. 次のコマンドを入力して、そのパッケージを削除します。 # rpm -e 3. インテル(R) MPI ライブラリーのインストーラーを実行してパッケージをイ ンストールします。 ヒント: インストール・エラーを回避するには、新しいパッケージのインストールや 古いパッケージの再インストールを行う前に、パッケージに含まれているアン インストール・スクリプトを使用して、インテル(R) MPI ライブラリー・パッ ケージを削除してください。 - インストーラーの制限により、現在のリリースバージョンをインストールした後 に、古いバージョンのインテル(R) MPI ライブラリー・パッケージをインストー ルすることはできません。現在のインストールが破損し、アンインストール/再 インストトールが必要になることがあります。 - 特定のオペレーティング・システムのバージョンでは、rpm コマンドに不具合が あり、デフォルトのインストール・ディレクトリー以外へのインストールができ ないことがあります。この場合、インストーラーは代替のインストール・ディレ クトリーへのインストール・オプションを提供しません。 - mpdboot コマンドが MPD の起動に失敗した場合は、クラスター上のすべてのノー ドでインテル(R) MPI ライブラリー・パッケージが同じ場所にインストールされ ているかを確認してください。この問題を解決するには、インテル(R) MPI ライ ブラリー・パッケージをアンインストール後、クラスター上のすべてのノードで 同じ パスに再インストールします。 - mpdboot コマンドが MPD の起動に失敗した場合は、すべてのクラスターノード に同じバージョンの Python がインストールされているかを確認します。この問 題を回避するには、すべてのクラスターノードに同じバージョンの Python をイ ンストールします。 - ユーザー環境設定に印刷不能な文字を使用する環境変数がある場合、プロセスの 起動に失敗することがあります。この問題に対応するため、インテル(R) MPI ラ イブラリーでは、印刷不能な文字を使用する環境変数を MPD リングには伝播し ません。 - プログラムが現在のディレクトリーにあっても、PATH に "." が 含まれていな い場合は、プログラムを実行することはできません。このエラーを回避するに は、クラスター上のすべてのノードの PATH に "." を追加するか、実行ファイ ルまたは mpiexec コマンドラインの ./ への明示的なパスを使用 します。 - インテル(R) MPI ライブラリー 2.0 以上は、PMI ワイヤープロトコルのバージョ ン 1.1 をサポートしています。この情報は、次のように指定されます。 pmi_version = 1 pmi_subversion = 1 インテル(R) MPI ライブラリー 1.0 では、次のように指定されていました。 pmi_version = 1.1 - インテル(R) MPI ライブラリーは、システムに /dev/shm デバイスが必要です。 共有メモリーセグメントの作成に関するエラーを回避するには、/dev/shm デバ イスのセットアップが正しく行われていることを確認してください。 - (SDK のみ) コンパイラー・ドライバーの -nocompchk オプションを使用して、 コンパイラーの互換性チェックを無効にします。 - (SDK のみ) 一部の GNU C コンパイラーは、実行時に出力行を不要にマージする コードを生成することがあります。これは、異なるプロセスが標準出力ストリー ムおよび標準エラーストリームに同時に書き込みを行う場合に発生します。この 問題を回避するには、アプリケーションをビルドする際に、GNU コンパイラーの -fno-builtin-printf オプションを使用します。 - (SDK のみ) 一部の GNU* LIBC ライブラリーは、free()/realloc() シンボルを 非 weak として定義しています。ld --allow-multiple-definition オプション を使用してアプリケーションをリンクしてください。 - (SDK のみ) GNU C++ コンパイラー 3.x 以下と 4.x では、例外処理の既知の非 互換性問題があります。特定の GNU C++ 環境で実行できるように、mpicxx コン パイラー・ドライバーおよび mpiicpc コンパイラー・ドライバーの -gcc-version= オプションを使用して、アプリケーションをリンクしてく ださい。 に設定可能な値は以下のとおりです。 o GNU C++ 3.2.x の場合は 320 o GNU C++ 3.3.x の場合は 330 o GNU C++ 3.4.x の場合は 340 o GNU C++ 4.0.x の場合は 400 o GNU C++ 4.1.x の場合は 410 認識された GNU C++ コンパイラー・バージョンと互換性のあるライブラリーが デフォルトで使用されます。gcc のバージョンが 3.2 よりも古い場合は、この オプションを使用しないでください。 - (SDK のみ) /test ディレクトリーにある Fortran 77 テストと Fortran 90 テストでは、mpif77 などのコンパイラー・コマンドでコンパイル時 に警告メッセージが発生することがあります。この警告は、無視することができ ます。また、-w オプションをコンパイラー・コマンドラインに追加すると警告 を抑止できます。 - (SDK のみ) GNU Fortran コンパイラー 4.0 以上を使用するには、mpif90 コン パイラー・ドライバーを使用します。 - (SDK のみ) GNU Fortran 95 コンパイラーには、モジュールファイル形式の既知 の非互換性問題があります。インテル(R) MPI ライブラリーの mpif90 コンパイ ラー・ドライバーは、自動的に適切な MPI モジュールを使用します。 - (SDK のみ) 次の手順に従って、インテル(R) MPI ライブラリーで直接サポート されていないコンパイラーのバインディングを生成します。 1. バインディング・ディレクトリーに移動します。 # cd /binding 2. バインディング・キットを展開します。 # tar -zxvf intel-mpi-binding-kit.tar.gz 3. README-intel-mpi-binding-kit.txt の手順に従ってください。 - (SDK のみ) インテル(R) デバッガーを使用するには、IDB_HOME 環境変数を設定 します。この環境変数は、インテル(R) デバッガーの場所を指定します。 - Itanium(R) 2 ベースのプラットフォームでは、Eclipse PTP 1.0 GUI Process Launcher は利用できません。 --------------------- テクニカルサポート --------------------- インテルでは、お客様からのフィードバックを非常に重視しております。本製品で 提供されるツールについてのテクニカルサポートを利用したり、FAQ や製品のアッ プデート情報を含むテクニカル情報を入手するには、レジストレーション・センター でインテル(R) プレミアサポートのアカウントに登録する必要があります。 このパッケージは、インテル(R) プレミアサポートによるサポートが提供されてい ます。次の Web サイトからサポートをご利用いただけます。 https://premier.intel.com (英語) インテル製品の一般的なサポートに関する情報は、次の Web サイトを参照してくだ さい。 http://www.intel.com/software/products/support (英語) インテル(R) MPI ライブラリーの Web サイトは次のとおりです。 http://www.intel.com/go/mpi (英語) インテル(R) MPI ライブラリーのサポート Web サイト (http://support.intel.com/support/performancetools/cluster/mpi) (英語) では、 技術的な問題、FAQ、製品ドキュメント、製品のエラッタ情報を参照できます。 ライセンス要求では、レジストレーション・センターを案内されることがあります。 http://www.intel.com/software/products/registrationcenter プレミアサポートに問題を報告する前に、『インテル(R) MPI ライブラリー Linux* 版入門ガイド』で、インストール・テストの詳細を参照し、基本的な設定が正しく行 われていることを確認してください。 インテル(R) プレミアサポートに問題を報告する場合は、以下の情報とともに、その 問題を再現できるようにできるだけ具体的に説明してください。 - インテル(R) MPI ライブラリーのパッケージ名とバージョン情報 - ホスト・アーキテクチャー (例: IA-32 アーキテクチャーまたは Itanium(R) アーキテクチャー) - コンパイラーとそのバージョン - オペレーティング・システムとそのバージョン - 問題を再現する方法の詳細。makefile、コマンドライン、簡単なテストケース、 ビルドの方法などを含めてください。可能な場合は、テストケースとして /test のソースを使用してください。 インテル(R) MPI ライブラリー・パッケージのバージョン情報は、mpisupport.txt ファイルを参照してください。 問題の送信方法 ----------------- - https://premier.intel.com (英語) にアクセスします。 - サイトにログインします。ログイン名とパスワードを入力します。どちらも大文 字と小文字が区別されます。 - 左側のナビゲーション・バーの [Submit Issue] リンクをクリックします。 - [Product Type] ドロップダウン・リストから [Development Environment (tools, SDV,EAP)] を選択します。ソフトウェアまたはライセンスに関する問題の場合は、 [Product Name] ドロップダウン・リストから [Intel(R) MPI Library, Linux*] を選択します。 - 質問を入力します。ウィンドウの残りのフィールドも記入して、問題箇所の送信を 完了します。 注: 特定の国へのアクセスを制限する必要があるソースコードを送信する場合は、 ソースコードを送信する前にサポート担当者までお問い合わせください。 ----------------------- 著作権と商標について ----------------------- インテル(R) MPI ライブラリーは、アルゴンヌ国立研究所 (ANL) によって開発され た MPICH2 とオハイオ州立大学 (OSU) で開発された MVAPICH2 を基にしています。 ---------------------------------------------------------------------------- 本資料に掲載されている情報は、インテル製品の概要説明を目的としたものです。本 資料は、明示されているか否かにかかわらず、また禁反言によるとよらずにかかわら ず、いかなる知的財産権のライセンスを許諾するためのものではありません。製品に 付属の売買契約書『Intel's Terms and Conditions of Sale』に規定されている場合 を除き、インテルはいかなる責を負うものではなく、またインテル製品の販売や使用 に関する明示または黙示の保証 (特定目的への適合性、商品性に関する保証、第三者 の特許権、著作権、その他、知的所有権を侵害していないことへの保証を含む) にも 一切応じないものとします。インテル製品は、医療、救命、延命措置、重要な制御ま たは安全システム、核施設などの目的に使用することを前提としたものではありませ ん。 インテル製品は、予告なく仕様が変更される場合があります。 機能または命令の一覧で「留保」または「未定義」と記されているものがあります が、その「機能が存在しない」あるいは「性質が留保付である」という状態を設計の 前提にしないでください。これらの項目は、インテルが将来のために留保しているも のです。インテルが将来これらの項目を定義したことにより、衝突が生じたり互換性 が失われたりしても、インテルは一切責任を負いません。 MPEG は、ビデオの圧縮/伸張に関する国際的な規格であり、ISO によって奨励されて います。MPEG コーデックまたは MPEG 対応のプラットフォームを実装するには、 Intel Corporation をはじめとする各種の団体からライセンスを取得しなければなら ない場合があります。 本資料で説明されているソフトウェアには、不具合が含まれている可能性があり、公 開されている仕様とは異なる動作をする場合があります。現在までに判明している不 具合の情報については、インテルのサポートサイトをご覧ください。 本資料およびこれに記載されているソフトウェアはライセンス契約に基づいて提供さ れるものであり、その使用および複製はライセンス契約で定められた条件下でのみ許 可されます。本資料で提供される情報は、情報供与のみを目的としたものであり、予 告なく変更されることがあります。また、本資料で提供される情報は、インテルによ る確約と解釈されるべきものではありません。インテルは本資料の内容およびこれに 関連して提供されるソフトウェアにエラー、誤り、不正確な点が含まれていたとして も一切責任を負わないものとします。 ライセンス契約で許可されている場合を除き、インテルからの文書による承諾なく、 本書のいかなる部分も複製したり、検索システムに保持したり、他の形式や媒体に よって転送したりすることは禁じられています。 機能または命令の一覧で「留保」または「未定義」と記されているものがあります が、その「機能が存在しない」あるいは「性質が留保付である」という状態を開発の 前提にしないでください。留保または未定義の機能を不適当な方法で使用すると、開 発したソフトウェア・コードをインテル・プロセッサー上で実行する際に、予測不可 能な動作や障害が発生するおそれがあります。これらの機能や命令は、インテルが将 来のために留保しているものです。不正な使用により、衝突が生じたり互換性が失わ れたりしても、インテルは一切責任を負いません。 Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Core、Itanium、Pentium、Xeon は、アメリカ 合衆国およびその他の国における Intel Corporation の商標です。 * その他の社名、製品名などは、一般に各社の表示、商標または登録商標です。 (C) 2007 Intel Corporation. 無断での引用、転載を禁じます。