インテル® MPI ライブラリー for Windows*
リリースノート

目次

概要
新機能
主な機能
動作環境
インストールに関する注意事項
特別な機能と既知の制限事項
ドキュメント
テクニカルサポート
サードパーティー・ツールの著作権とライセンスについて
著作権と商標について

概要

インテル® MPI ライブラリー for Windows* は、ANL* MPICH3* および OSU* MVAPICH2* をベースとしたマルチファブリックのメッセージ・パッシング・ライブラリーです。

インテル® MPI ライブラリー for Windows* は、メッセージ・パッシング・インターフェイス 3 (MPI-3) 仕様を実装します。

テクニカルサポートを受けたり、製品のアップデート・モジュールを入手するには、製品を登録する必要があります。「テクニカルサポート」セクションを参照してください。

製品の内容

インテル® MPI ライブラリー・ランタイム環境 (RTO) には、SMPD サービスやサポート・ユーティリティーなどプログラムの実行に必要なツール、ダイナミック・ライブラリー、ドキュメントが含まれています。

インテル® MPI ライブラリー開発キット (SDK) には、すべてのランタイム環境コンポーネントに加え、インクルード・ファイルとモジュール、インターフェイス・ライブラリー、デバッグ・ライブラリー、テストコードが含まれています。

関連製品とサービス

インテル® ソフトウェア開発製品の詳しい情報については、http://www.intel.co.jp/jp/software/products/ を参照してください。

 

新機能

インテル® MPI ライブラリー 5.0 for Windows* の新機能 (詳細は、製品ドキュメントを参照してください):

インテル® MPI ライブラリーおよびインテル® Trace Analyzer & Collector の 32 ビット・サポート
インテル® MPI ライブラリーおよびインテル® Trace Analyzer & Collector 製品に 32 ビット・ライブラリーは含まれなくなります。32 ビット・サポートが必要な場合は、32 ビット・ライブラリーを含むインテル® MPI ライブラリー 4.1 Update およびインテル® Trace Analyzer & Collector 8.1 Update を利用することを推奨します。インテル® MPI ライブラリー 5.0 およびインテル® Trace Analyzer & Collector 9.0 リリースには 32 ビット・ライブラリーは含まれません。多くの開発者は、すでにアプリケーションとインテル® ライブラリー/ツールの 64 ビット実装に移行しています。この仕様変更により問題が発生した場合は、できるだけ早くインテル® プレミアサポート Web サイト (http://premier.intel.com (英語)) から問題点を報告してください。

 

インテル® MPI ライブラリー 4.1 Update 3 for Windows*の新機能 (詳細は、製品ドキュメントを参照してください):

インテル® MPI ライブラリー 4.1 Update 2 for Windows*の新機能 (詳細は、製品ドキュメントを参照してください):

インテル® MPI ライブラリー 4.1 Update 1 for Windows*の新機能 (詳細は、製品ドキュメントを参照してください):

インテル® MPI ライブラリー 4.1 for Windows*の新機能 (詳細は、製品ドキュメントを参照してください):

インテル® MPI ライブラリー 4.0 Update 3 for Windows*の新機能 (詳細は、製品ドキュメントを参照してください):

インテル® MPI ライブラリー 4.0 Update 2 for Windows*の新機能 (詳細は、製品ドキュメントを参照してください):

インテル® MPI ライブラリー 4.0 Update 1 for Windows*の新機能 (詳細は、製品ドキュメントを参照してください):

インテル® MPI ライブラリー 4.0 for Windows*の新機能 (詳細は、製品ドキュメントを参照してください):

I_MPI_FABRICS 環境変数を設定して、特定のネットワーク・ファブリックを選択できます。

詳細は、『インテルI_MPI_FABRICS MPI ライブラリー for Windows* リファレンス・マニュアル』を参照してください。

主な機能

本リリースのインテル® MPI ライブラリーでサポートされている主な機能は次のとおりです。

動作環境

以下のセクションでは、サポートしているハードウェアとソフトウェアについて説明します。

対応ハードウェア

インテル® 64 アーキテクチャー・ベースのシステム:

対応ソフトウェア

オペレーティング・システム:

(SDK のみ) コンパイラー:

バッチシステム:

推奨する InfiniBand* ソフトウェア:

サポートする言語:

インストールの注意事項

インストーラーを起動し、指示に従ってください。詳細は、『インテル® MPI ライブラリー for Windows* インストール・ガイド』を参照してください。

特別な機能と既知の制限事項

注: 以下のリストには、インテル® MPI ライブラリー 5.0 のリリース前の情報も含まれています。既知の制限事項の最新リスト、およびライブラリーの使用に関する最新のヒントとコツは、インテル® MPI ライブラリー for Windows* ナレッジベース (http://software.intel.com/en-us/articles/intel-mpi-library-for-windows-kb/all/ (英語)) を参照してください。

        アプリケーションで MPI-2.2 以前の機能を使用している場合は I_MPI_COMPATIBILITY 環境変数を 4 に、MPI-2.1 以前の機能を使用している場合は 3 に設定します。

注: (インテル® MPI ライブラリーにリンクされる) libirc.lib ライブラリーの多くのルーチンは、インテル以外のマイクロプロセッサーよりもインテル製マイクロプロセッサーでより高度に最適化されます。

ドキュメント

『インテル® MPI ライブラリー for Windows* 入門』 (get_started.html) ページには、次の情報が含まれています。

『インテル® MPI ライブラリー for Windows* ユーザーズガイド』 (User_Guide.htm (HTML ヘルプ) および User_Guide.pdf) には、次の情報が含まれています。

『インテル® MPI ライブラリー for Windows* リファレンス・マニュアル』 (Reference_Manual.htm (HTML ヘルプ) および Reference_Manual.pdf) には、次の情報が含まれています。

『インテル® MPI ライブラリー for Windows* インストール・ガイド』 (INSTALL.htm) には、次の情報が含まれています。

『チュートリアル: インテル® MPI ライブラリーの MPI チューナー』 (MPI_Tuner_Tutorial.pdf) には、次の情報が含まれています。

表記規則

リリースノートおよびユーザーズガイドは下記の表記規則に従って作成されています。

スタイル 定義
This type style 構文の要素、予約されている文字、キーワード、ファイル名、サンプルプログラムの一部を示します (大文字でなければならない場合を除いて、小文字が使用されます)。
This type style 入力する値を示します。
This type style コマンドライン引数またはオプション引数を示します。
[ items ] オプションを示します。
{ item | item } この中から、いずれかを選択しなければならないことを示します。
... 引数が何度か繰り返されることを示します。

テクニカルサポート

インテルでは、お客様からのフィードバックを非常に重視しております。本製品で提供されるツールについてテクニカルサポートを利用したり、FAQ や製品のアップデート情報を含むテクニカル情報を入手するには、インテル® ソフトウェア開発製品レジストレーション・センターでインテル® プレミアサポートのアカウントに登録する必要があります。

注: サポートの利用方法は、製品のリリース (正式リリースか、アルファ、ベータなどのプレリリースか) によって異なります - 正式にリリースされている製品はhttp://support.intel.com/ (英語) からサポート Web ページを利用できます。

アカウントの登録は、インテル® ソフトウェア開発製品レジストレーション・センター (http://www.intel.com/software/products/registrationcenter/index.htm) から行うことができます。パスワードをお忘れの場合は、quad.support@intel.com までメールにてお問い合わせください。このメールアドレスには、テクニカルな問題を送信しないでください。

インテル® MPI ライブラリーのサポート Web サイト (http://software.intel.com/en-us/articles/intel-mpi-library-for-windows-kb/all/ (英語)) では、最新の技術的な問題、FAQ、製品ドキュメント、製品のエラッタ情報を参照できます。

HPC とインテル® クラスターツールのフォーラム (英語) では、HPC ソリューション、クラスター・ソリューション、およびそれらに必要なコンピューティング・アーキテクチャーについて、HPC の専門家や開発者と、知識、リソース、意見を共有することができます。

問題の送信方法

プレミアサポートに問題を報告する前に、『インテル® MPI ライブラリー for Windows* ユーザーズガイド』で、インストール後のテストの詳細を参照し、基本的な設定が正しく行われていることを確認してください。

インテル® プレミアサポートに問題を報告する場合は、以下の情報とともに、その問題を再現できるようにできるだけ具体的に説明してください。

インテル® MPI ライブラリー・パッケージのバージョン情報は、mpisupport.txt ファイルを参照してください。

問題を送信する手順は次のとおりです。

  1. https://premier.intel.com/ (英語) にアクセスします。
  2. サイトにログインします。ユーザー名とパスワードの大文字と小文字は区別されることに注意してください。
  3. [Submit Issue] ボタンをクリックします。
  4. [Search Product] ボックスに「Intel® MPI Library」と入力して [Search] ボタンをクリックし ます。
  5. 表示されるリストから「Intel® MPI Library for Windows*」を選択し、[Next] ボタンをクリックします。
  6. フォームに質問内容と必要事項を入力し、[Next] をボタンをクリックします。確認画面で入力内容を確認したら、[Submit] ボタンをクリックします。

注: 特定の国へのアクセスを制限する必要があるソースコードを送信する場合は、ソースコードを送信する前にサポート担当者までお問い合わせください。

サードパーティー・ツールの著作権とライセンスについて

インテル® MPI ライブラリーは、アルゴンヌ国立研究所 (ANL) の MPICH2* とオハイオ州立大学(OSU) の MVAPICH2* をベースにしています。

以下は、インテル® MPI ライブラリーで使用しているサードパーティー・ツール (Python*、Windows* Installer XML (WiX)、AVL Trees*) のライセンスに関する情報です。

Python*
PYTHON SOFTWARE FOUNDATION LICENSE VERSION 2

  1. This LICENSE AGREEMENT is between the Python Software Foundation ("PSF"), and the Individual or Organization ("Licensee") accessing and otherwise using this software ("Python") in source or binary form and its associated documentation.
  2. Subject to the terms and conditions of this License Agreement, PSF hereby grants Licensee a nonexclusive, royalty-free, world-wide license to reproduce, analyze, test, perform and/or display publicly, prepare derivative works, distribute, and otherwise use Python alone or in any derivative version, provided, however, that PSF's License Agreement and PSF's notice of copyright, for example, "Copyright (c) 2001, 2002, 2003, 2004, 2005, 2006 Python Software Foundation; All Rights Reserved" are retained in Python alone or in any derivative version prepared by Licensee.
  3. In the event Licensee prepares a derivative work that is based on or incorporates Python or any part thereof, and wants to make the derivative work available to others as provided herein, then Licensee hereby agrees to include in any such work a brief summary of the changes made to Python.
  4. PSF is making Python available to Licensee on an "AS IS" basis.PSF MAKES NO REPRESENTATIONS OR WARRANTIES, EXPRESS OR IMPLIED.BY WAY OF EXAMPLE, BUT NOT LIMITATION, PSF MAKES NO AND DISCLAIMS ANY REPRESENTATION OR WARRANTY OF MERCHANTABILITY OR FITNESS FOR ANY PARTICULAR PURPOSE OR THAT THE USE OF PYTHON WILL NOT INFRINGE ANY THIRD PARTY RIGHTS.
  5. PSF SHALL NOT BE LIABLE TO LICENSEE OR ANY OTHER USERS OF PYTHON FOR ANY INCIDENTAL, SPECIAL, OR CONSEQUENTIAL DAMAGES OR LOSS AS A RESULT OF MODIFYING, DISTRIBUTING, OR OTHERWISE USING PYTHON, OR ANY DERIVATIVE THEREOF, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY THEREOF.
  6. This License Agreement will automatically terminate upon a material breach of its terms and conditions.
  7. Nothing in this License Agreement shall be deemed to create any relationship of agency, partnership, or joint venture between PSF and Licensee.This License Agreement does not grant permission to use PSF trademarks or trade name in a trademark sense to endorse or promote products or services of Licensee, or any third party.
  8. By copying, installing or otherwise using Python, Licensee agrees to be bound by the terms and conditions of this License Agreement.

Windows Installer XML* (WiX)
http://www.opensource.org/licenses/cpl1.0.php

AVL Trees*
Copyright (c) 1989-1997 by Brad Appleton, All rights reserved.

This software is not subject to any license of the American Telephone and Telegraph Company or of the Regents of the University of California.
Permission is granted to anyone to use this software for any purpose on any computer system, and to alter it and redistribute it freely, subject to the following restrictions:

  1. Neither the authors of the software nor their employers (including any of the employers' subsidiaries and subdivisions) are responsible for maintaining & supporting this software or for any consequences resulting from the use of this software, no matter how awful, even if they arise from flaws in the software.
  2. The origin of this software must not be misrepresented, either by explicit claim or by omission.Since few users ever read sources, credits must appear in the documentation.
  3. Altered versions must be plainly marked as such, and must not be misrepresented as being the original software.Since few users ever read sources, credits must appear in the documentation.
  4. This notice may not be removed or altered.

インテル® MPI ライブラリーには、変更された AVL Trees* ソースコードが含まれています。


著作権と商標について

本資料に掲載されている情報は、インテル製品の概要説明を目的としたものです。本資料は、明示されているか否かにかかわらず、また禁反言によるとよらずにかかわらず、いかなる知的財産権のライセンスも許諾するものではありません。製品に付属の売買契約書『Intel's Terms and Conditions of Sale』に規定されている場合を除き、インテルはいかなる責任を負うものではなく、またインテル製品の販売や使用に関する明示または黙示の保証 (特定目的への適合性、商品適格性、あらゆる特許権、著作権、その他知的財産権の非侵害性への保証を含む) に関してもいかなる責任も負いません。

「ミッション・クリティカルなアプリケーション」とは、インテル製品がその欠陥や故障によって、直接的または間接的に人身傷害や死亡事故が発生するようなアプリケーションを指します。そのようなミッション・クリティカルなアプリケーションのためにインテル製品を購入または使用する場合は、直接的か間接的かにかかわらず、あるいはインテル製品やそのいかなる部分の設計、製造、警告にインテルまたは委託業者の過失があったかどうかにかかわらず、製造物責任、人身傷害や死亡の請求を起因とするすべての賠償請求費用、損害、費用、合理的な弁護士費用をすべて補償し、インテルおよびその子会社、委託業者および関連会社、およびそれらの役員、経営幹部、従業員に何らの損害も与えないことに同意するものとします。

インテル製品は、予告なく仕様や説明が変更されることがあります。機能または命令の一覧で「留保」または「未定義」と記されているものがありますが、その「機能が存在しない」あるいは「性質が留保付である」という状態を設計の前提にしないでください。これらの項目は、インテルが将来のために留保しているものです。インテルが将来これらの項目を定義したことにより、衝突が生じたり互換性が失われたりしても、インテルは一切責任を負いません。この情報は予告なく変更されることがあります。この情報だけに基づいて設計を最終的なものとしないでください。

本書で説明されている製品には、エラッタと呼ばれる設計上の不具合が含まれている可能性があり、公表されている仕様とは異なる動作をする場合があります。現在確認済みのエラッタについては、インテルまでお問い合わせください。

最新の仕様をご希望の場合や製品をご注文の場合は、お近くのインテルの営業所または販売代理店にお問い合わせください。

本書で紹介されている注文番号付きのドキュメントや、インテルのその他の資料を入手するには、1-800-548-4725 (アメリカ合衆国) までご連絡いただくか、インテルの Web サイトを参照してください。http://www.intel.com/design/literature.htm

MPEG-1、MPEG-2、MPEG-4、H.261、H.263、H.264、MP3、DV、VC-1、MJPEG、AC3、AAC、G.711、G.722、G.722.1、G.722.2、AMRWB、Extended AMRWB (AMRWB+)、G.167、G.168、G.169、G.723.1、G.726、G.728、G.729、G.729.1、GSM AMR、GSM FR は、ISO、IEC、ITU、ETSI、3GPP およびその他の機関によって制定されている国際規格です。これらの規格の実装、または規格が有効になっているプラットフォームの利用には、Intel Corporation を含む、さまざまな機関からのライセンスが必要になる場合があります。

Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Core、Intel Xeon Phi、Xeon は、アメリカ合衆国および / またはその他の国における Intel Corporation の商標です。

* その他の社名、製品名などは、一般に各社の表示、商標または登録商標です。

Microsoft、Windows、Windows ロゴは、アメリカ合衆国および / またはその他の国における Microsoft Corporation の商標または登録商標です。

Java は、Oracle および / または関連会社の登録商標です。

最適化に関する注意事項
インテル® コンパイラーは、互換マイクロプロセッサー向けには、インテル製マイクロプロセッサー向けと同等レベルの最適化が行われない可能性があります。これには、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2 (インテル® SSE2)、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 (インテル® SSE3)、ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令 (SSSE3) 命令セットに関連する最適化およびその他の最適化が含まれます。インテルでは、インテル製ではないマイクロプロセッサーに対して、最適化の提供、機能、効果を保証していません。本製品のマイクロプロセッサー固有の最適化は、インテル製マイクロプロセッサーでの使用を目的としています。インテル® マイクロアーキテクチャーに非固有の特定の最適化は、インテル製マイクロプロセッサー向けに予約されています。この注意事項の適用対象である特定の命令セットの詳細は、該当する製品のユーザー・リファレンス・ガイドを参照してください。

改訂 #20110804