インテル® C++ コンパイラー を利用して、インテル® 64 および IA-32 アーキテクチャー 向けの C/C++ ソースファイルをコンパイルできます。

コンパイラーは、コマンドラインまたは Microsoft* Visual Studio* 統合開発環境から利用できます。

準備

コンパイラーを利用するには、Microsoft* Visual Studio* がインストールされていなければなりません。

コンパイラーは、次のバージョンの Microsoft* Visual Studio* に統合されます。

Visual Studio* でデバッグおよび開発を含むすべての機能を利用するには、Visual Studio* Community Edition 以上が必要です。Visual Studio* Express Edition では、コマンドラインのビルドのみ利用できます。すべてのバージョンで Visual Studio* のインストール時に、Microsoft* C++ サポートが選択されていなければなりません。Visual Studio* 2015 以降では、このオプションを選択するには、カスタム・インストールを使用する必要があります。

通常 Windows* では、コマンドラインを使用する前に、環境変数を設定する必要はありません。インテル® コンパイラーのコマンドライン・ウィンドウは、これらの環境変数を自動的に設定します。環境変数を設定する必要がある場合は、各エディションの入門ガイドの説明に従って、環境スクリプトを実行してください。

コマンドラインの使用

コマンドラインからインテル® コンパイラーを起動するには、次の手順に従ってください。

  1. コマンドプロンプトを開きます。
    • Windows® 10

      [スタート] メニューの [Intel Parallel Studio XE 2019 (インテル(R) Parallel Studio XE 2018)] 製品グループから、コンパイラーのコマンドプロンプトを選択します。

    • その他のバージョンの Windows*

      [スタート] > [すべてのプログラム] > [Intel Parallel Studio XE 2019 (インテル(R) Parallel Studio XE 2018)] > [Compiler and Performance Libraries (コンパイラーおよびパフォーマンス・ライブラリー)] > [Command Prompt with Intel Compiler (インテル(R) コンパイラー用コマンドプロンプト)] からビルド環境を選択します。

  2. 次のようにコンパイラーを起動します。

    icl [options... ] inputfile(s) [/link link_options]

    icl /help コマンドを使用すると、利用可能なすべてのコンパイラー・オプションを表示できます。

Microsoft* Visual Studio* の使用

バイナリーのビルド

インテル® コンパイラーを使用するには、次の操作を行います。

  1. Microsoft* Visual Studio* を起動します。
  2. 既存のプロジェクトまたはソリューションを開きます。
  3. [プロジェクト] > [Intel Compiler (インテル(R) コンパイラー)] > [Use Intel C++ (インテル(R) C++ を使用)] を選択します。
  4. [Confirmation (確認)] ダイアログボックスで、[OK] をクリックします。この操作を行うと、選択したソリューション・ファイルでインテル® C++ コンパイラーが使用されます。
  5. [ビルド] > [ソリューションのビルド] を選択します。

コンパイルの結果が [出力] ウィンドウに表示されます。

コンパイラー・オプションの設定

  1. [プロジェクト] > [プロパティ] を選択します。ソリューションのプロパティー・ページが表示されます。
  2. [C/C++] ヘッダーを展開します。
  3. 必要な設定を行います。

Microsoft* Visual Studio* C++ コンパイラーへの切り替え

インテル® C++ コンパイラーを使用している場合、次の操作を行うことで、いつでも Visual C++* コンパイラーに切り替えることができます。

  1. Microsoft* Visual Studio* を起動し、ソリューションまたはプロジェクトを開きます。
  2. [プロジェクト] > [Intel Compiler (インテル(R) コンパイラー)] > [Use Intel C++ (インテル(R) C++ を使用)] を選択します。

この操作を行うと、選択したソリューション・ファイルで Microsoft* Visual Studio* C++ コンパイラーが使用されます。[Do not clean project(s) (プロジェクトをクリーンしない)] を有効にしない限り、プロジェクトのすべての構成が自動でクリーンされます。プロジェクトのクリーンを選択しない場合は、更新プロジェクトをリビルドして、すべてのソースファイルが新しいコンパイラーでコンパイルできることを確認する必要があります。

インテル® コンパイラーへの切り替え

インテル® コンパイラーに切り替えるには、次の操作を行います。

  1. Microsoft* Visual Studio* を起動し、ソリューションまたはプロジェクトを開きます。
  2. [プロジェクト] > [Intel Compiler (インテル(R) コンパイラー)] > [Use Intel C++ (インテル(R) C++ を使用)] を選択します。
  3. [Confirmation (確認)] ダイアログボックスで、[OK] をクリックします。この操作を行うと、選択したソリューション・ファイルでインテル® C++ コンパイラーが使用されます。
  4. [ビルド] > [ソリューションのビルド] を選択します。
注: Microsoft* Visual Studio* でコンパイラーのバージョンを変更するには、[ツール] > [オプション] > [Intel Compilers and Tools (インテル(R) コンパイラーおよびツール)] > [C++] > [Compilers (コンパイラー)] を選択します。

トレーニングとドキュメント

ドキュメント 説明

オンライン・トレーニング

インテル® コンパイラーのトレーニング情報を入手できます: https://software.intel.com/en-us/c-compilers/ipsxe-support/training (英語)。

リリースノート (英語)

製品のインストール、新機能と変更された機能、製品ドキュメントには記載されていない問題などが含まれます。

リンクをクリックするとインテル® デベロッパー・ゾーンにジャンプします。表示されるページの表で該当製品以下の Japanese リンクをクリックすると、日本語版のリリースノートが開きます。

インテル® デベロッパー・ゾーンのサンプルとチュートリアル (英語)

サンプルプログラムと対応するチュートリアルです。コンパイラーの最適化、機能、ツール、プログラミングの概念を示すサンプルが含まれています。

インテル® デベロッパー・ゾーンのインテル® C++ コンパイラー 19.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス (英語)

インテル® コンパイラー・ドキュメントには、次の情報が含まれます。

  • コマンドラインまたは Microsoft* Visual Studio* の使用方法
  • OpenMP* を含むテクノロジーとアーキテクチャーのサポート
  • オプション、プログラムの構造、クラスと数学ライブラリーなどのコンパイラーに関する情報

インテル® ソフトウェア・ドキュメント・ライブラリー (英語)

インテル® デベロッパー・ゾーンにある製品ドキュメントです。インテル® Parallel Studio XE は、「Product Suites」以下にリストされています。

ヘルプ

コマンドラインで icl /help と入力すると、コンパイラー・オプションに関する一般的なヘルプを参照できます。

日本語最新ドキュメント

日本語の最新ドキュメントを入手できます。

日本語最新情報

最新情報を日本語で参照できます。