filter クラス

概要

パイプライン中のフィルターを表す抽象的な基本クラス。

ヘッダー

        #include "tbb/pipeline.h"
      

構文

        class filter;
      

説明

filter は、pipeline 中のフィルターを表します。フィルターには 3 つのモードがあります。

• parallel フィルターは、並列に順不同で複数のアイテムを処理できます。
• serial_out_of_order フィルターは、順不同で一度に 1 つのアイテムを処理します。
• serial_in_order フィルターは、一度に 1 つのアイテムを順に処理します。アイテムを処理する順序は最初の serial_in_order フィルターにより暗黙的に設定され、パイプライン中のほかのすべてのフィルターで採用されます。

filter のモードは、コンストラクターの引数で指定されます。並列処理による速度向上が見込めるため、可能な限り並列フィルターを使用します。シリアルフィルターでなければならない場合は、可能な限り処理順序に対する制約の少ない順不同のモードを使用します。

filter クラスは、pipeline クラスとともにのみ使用してください。

メンバー

namespace tbb {
    class filter {
    public:
        enum mode {
            parallel = implementation-defined,
            serial_in_order = implementation-defined,
            serial_out_of_order = implementation-defined
        };
        bool is_serial() const;
        bool is_ordered() const;
        virtual void* operator()( void* item ) = 0;
        virtual void finalize( void* item ) {}
        virtual ~filter();
    protected:
        filter( mode );
    };
}