------------------------------------------------------------------------ インテル(R) スレッディング・ビルディング・ブロック - リリースノート バージョン 4.2 ------------------------------------------------------------------------ 動作環境 -------- インテル(R) スレッディング・ビルディング・ブロック (インテル(R) TBB) は、 商用 (バイナリー配布、http://software.intel.com/en-us/intel-tbb (英語)) およびオープンソース (ソース形式とバイナリー形式の両方、 http://threadingbuildingblocks.org (英語)) で利用可能です。 ソースからビルドする場合、インテル(R) TBB は高度な移植性を意図しているため、 多種多様なオペレーティング・システムとプラットフォームをサポートします (詳細は、http://threadingbuildingblocks.org (英語) を参照してください)。 商用配布を含むバイナリー配布は、下記のハードウェア、ソフトウェア、 オペレーティング・システムで動作が確認され、正式にサポートされています。 ハードウェア - 推奨 Microsoft* Windows* システム インテル(R) Core(TM)2 Duo プロセッサーまたはインテル(R) Xeon(R) プロセッサー以上 Linux* システム インテル(R) Core(TM)2 Duo プロセッサーまたはインテル(R) Xeon(R) プロセッサー以上 インテル(R) Xeon Phi(TM) コプロセッサー OS X* システム インテル(R)Core(TM)2 Duo プロセッサー以上 ハードウェア - 対応 インテル(R) Pentium(R) 4 プロセッサー・ファミリー以上 インテル(R) Xeon Phi(TM) コプロセッサー 上記のプロセッサーと互換性のある他社製のプロセッサー ソフトウェア - 最小要件 サポートしているオペレーティング・システム (下記を参照) サポートしているコンパイラー (下記を参照) ソフトウェア - 推奨 インテル(R) Parallel Studio XE 2011 以上 インテル(R) Parallel Studio 2011 以上 ソフトウェア - サポートしているオペレーティング・システム Microsoft* Windows* オペレーティング・システム Microsoft* Windows* 8 Microsoft* Windows* 7 SP1 Microsoft* Windows Server* 2012 Microsoft* Windows Server* 2008 SP2 Microsoft* Windows Server* 2008 R2 SP1 Microsoft* Windows* XP Professional SP3 Linux* オペレーティング・システム Red Hat* Enterprise Linux* 5、6 Fedora* 18、19 Debian* 6.0、7 Ubuntu* 12.04、13.04 SUSE* Linux* Enterprise Server 10、11 SP2 インテル(R) Cluster Ready OS X* オペレーティング・システム Mac OS X 10.8 以上 ソフトウェア - サポートしているコンパイラー インテル(R) C++ Composer XE 2011 SP1 以上 Microsoft* Visual C++* 11.0 (Microsoft* Visual Studio* 2012、Windows システムのみ) Microsoft* Visual C++* 10.0 (Microsoft* Visual Studio* 2010、Windows システムのみ) Microsoft* Visual C++* 9.0 (Microsoft* Visual Studio* 2008、Windows システムのみ) サポートしている Linux* オペレーティング・システムとともに提供されて いる標準の gcc バージョン: 4.1 から 4.7 Xcode* 4.4.1 以上およびコマンドライン・ツール (OS X* のみ) 既知の問題 ---------- インテル(R) TBB の本リリースでは以下の点に注意してください。 ライブラリーの問題 - インテル(R) TBB をインテル(R) コンパイラー 12.1、GCC 4.4 の標準 C++ ライブラリーとともに C++11 モード (-std=c++0x) で使用すると、「名前 空間 "std" にメンバー "exception_ptr" はありません。」というエラーが 出力され、コンパイルに失敗する場合があります。この問題は、標準 ライブ ラリー・ヘッダーよりも前にインテル(R) TBB ヘッダー (例えば、 tbb_stddef.h) をインクルードすることで解決します。 - Microsoft* Windows* XP Professional (または同等のオペレーティング・ システム) 向けにビルドされたアプリケーションでは、新しいオペレー ティング・システムで利用可能な API の使用を制限するため、手動で _WIN32_WINNT マクロを 0x0501 に設定する必要があります。 - MSVCRT ライブラリーのスタティック・バージョンやスタティックな MSVCRT (vc_mt variant) でビルドされたインテル(R) TBB DLL を使用するアプリ ケーションで、task_group::run_and_wait() に渡されるファンクターから 例外をスローすると、その例外はインテル(R) TBB によってキャッチされず、 task_group は取り消されません。この問題は、ファンクターで例外を キャッチし、明示的に task_group を取り消すことで回避できます。 - スタティックな MSVCRT (vc_mt variant) でビルドされたインテル(R) TBB DLL のデバッグ・バージョンを使用するアプリケーションを実行するには、 システムに Microsoft* Visual C++* デバッグ・ライブラリー 10.0 (msvcp100d.dll) が必要です。 - 同じプログラムで連続してインテル(R) TBB と OpenMP* 構造をともに使用して おり、OpenMP* コードにインテル(R) コンパイラーを使用している場合、 KMP_BLOCKTIME に小さな値 (例えば、20 ミリ秒) を設定するとパフォー マンスが向上します。この設定は、kmp_set_blocktime() ライブラリー呼び 出しを使用して OpenMP* コード内で行うこともできます。KMP_BLOCKTIME および kmp_set_blocktime() の詳細は、インテル(R) コンパイラーの OpenMP* に関するドキュメントを参照してください。 - 一般に、アプリケーションやサンプルの非デバッグ ("リリース") ビルドは、 インテル(R) TBB ライブラリーの非デバッグバージョンとリンクし、デバッグ ビルドはこれらのライブラリーのデバッグバージョンとリンクします。 Windows* システムで、/MD でコンパイルしたときはインテル(R) TBB の リリース・ライブラリーを使用し、/MDd でコンパイルしたときはデバッグ・ ライブラリーを使用します。異なるライブラリーを使用するとランタイム エラーが発生する場合があります。デバッグ・ライブラリーとリリース・ ライブラリーの詳細については、製品の "doc" サブフォルダーに含まれて いるチュートリアルを参照してください。 - Linux* でシステムフォルダー (例えば、/usr/lib64) にオープンソース・ バージョンがインストールされている場合、gcc は想定される順序と異なる 順序でフォルダーを検索する場合があるため、サンプルはリンクに失敗する ことがあります。この場合、-L コマンドライン・リンカー・オプションを 使用して正しい場所を設定する必要があります。これは、プログラムの実行 には影響しません。 ------------------------------------------------------------------------ (C) 2005-2013 Intel Corporation.無断での引用、転載を禁じます。 Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Core、Pentium、Xeon、Intel Xeon Phi は、 アメリカ合衆国およびその他の国における Intel Corporation の商標です。 * その他の社名、製品名などは、一般に各社の表示、商標または登録商標です。 サードパーティーおよびオープンソースのライセンスについて サンプルやバイナリーは、さまざまなオープンソース・ライセンスの下で提供され ます。詳細は、各フォルダーにある index.html ファイルを参照してください。