インテル(R) スレッディング・ビルディング・ブロック (インテル(R) TBB) と OpenMP* のサポートについて

インテルのランタイム・ライブラリーを使用して開発した場合は、次の解析を行うことができます。

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インテル(R) VTune(TM) Amplifier XE でより詳細な診断結果を得るためには、インテル(R) C++ コンパイラーを使用してください。

OpenMP* サポート

前提条件: すべての機能で OpenMP* 固有の情報の収集と表示を行うには、インテル(R) VTune (TM) Amplifier XE でサポートしているバージョンの OpenMP* ランタイム・ライブラリーが必要です。古いバージョンの OpenMP* ランタイム・ライブラリーが検出されると、警告メッセージが表示されます。 この場合、収集結果は不完全な可能性があります。

OpenMP* 規格をサポートしているインテルのランタイム・ライブラリーでは、インテル(R) VTune (TM) Amplifier XE は OpenMP* 関数に関する詳細な情報を提供します。同期に関連するプラグマ (#pragma omp critical など) はすべて、プリフィックスが OMP- の同期オブジェクトとして表示されます。また、データのグループレベルを OpenMP Region - Function - Caller Function Tree (OpenMP* 領域 - 関数 - 呼び出し関数ツリー) に変更して、関数を OpenMP* の並列領域でグループ化できます。

一意の領域名が次の形式で表示されます: OMP Parallel-<関数名>:<開始>-<終了>

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インテル(R) VTune(M) Amplifier XE は、OpenMP* ライブラリーのスタティック・リンクをサポートしていません。

インテル(R) TBB のサポート

インテル(R) VTune (TM) Amplifier XE は、インテル(R) TBB のすべての同期オブジェクトを認識します。ソースコードで作成するオブジェクトに任意の名前を付けると、インテル(R) VTune (TM) Amplifier XE はそれらを認識して、[Result (結果)] に表示します。パフォーマンス上の理由から、この機能はインテル(R) TBB のヘッダーではデフォルトで有効にされていません。インテル(R) VTune (TM) Amplifier XE にユーザー定義のオブジェクトが見えるようにするには、TBB_USE_THREADING_TOOLS を 1 に設定してからアプリケーションを再コンパイルしてください。

インテル(R) TBB ライブラリーの内部処理に関連するオーバーヘッドを表示するため、インテル(R) VTune(TM) Amplifier XE は擬似同期オブジェクト TBB scheduler を作成します。このオブジェクトには、インテル(R) TBB ランタイム・ライブラリーのすべての待機が含まれます。

インテル(R) VTune(TM) Amplifier XE は、スタックにあるインテル(R) TBB 関連の関数を 1 つのノードにまとめ、角括弧で囲まれた分かりやすい名前を付けます (例: [TBB parallel_reduce on class MySum])。

関連項目


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