サマリーレポートを使用して、ターゲットのパフォーマンス全体のデータを表示します。
項目 |
内容 |
サポートされている解析タイプ |
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経過時間 |
ターゲットが実行した合計時間を解析します。時間は次のように計算されます。 ターゲットの最後の待機時間 – ターゲットの最初の待機時間 |
すべて |
CPU 時間 |
論理プロセッサー上でスレッドの実行に費やされた時間を解析します。複数のスレッドの場合、各スレッドの CPU 時間が合計されます。アプリケーションの CPU 時間は、ターゲットを実行したすべてのスレッドの CPU 時間の合計です。 |
hotspot、ライト hotspot、コンカレンシー |
待機時間 |
指定されたスレッドが、同期待機や I/O 待機などのイベントが発生するまで待機に要した時間を解析します。 |
ロックと待機 |
平均コンカレンシー |
ターゲットの並列性レベルを解析します。平均コンカレンシーの値がターゲットのスレッド数に近いほど、アプリケーションが効率良く並列化されていることを意味します。 |
コンカレンシー、ロックと待機 |
amplxe-cl コマンドは、データ収集が完了した後にサマリーレポートを自動的に表示します。このレポートを無効にするには、データ収集の設定時に -no-summary オプションを指定します。
$ amplxe-cl -R summary -r r001hs
Summary ------- Elapsed time: 4.548 CPU time: 5.734
この例は、hotspot 解析結果 r001hs のサマリーレポートを表示します。レポートは、ターゲットの CPU 時間 (4.734 秒) が経過時間 (4.548 秒) を超えていることを示しています。解析したターゲットがマルチスレッドの場合、 各スレッドの CPU 時間が合計されるため、このようになることがあります。
$ amplxe-cl -R summary -r r002cc
Summary ------- Average Concurrency: 1.015 Elapsed time: 4.385
この例は、コンカレンシー解析結果 r002cc のサマリーレポートを表示します。レポートは、ターゲットの経過時間が 4.385 秒で、平均並行性が 1.015 であることを示しています。これは、経過時間のほとんどで 1 スレッドのみ実行されていたことを意味します。
$ amplxe-cl -R summary -r r003lw
Summary ------- Average Concurrency: 1.016 Elapsed time: 4.448 Wait time: 10.96
この例は、ロックと待機解析結果 r003lw のサマリーレポートを表示します。レポートは、マルチスレッドのターゲットが約 11 秒待機し、平均並行性が 1.016 であることを示しています。待機の原因を特定するには、amplxe-cl パフォーマンス・レポートを解析してください。
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