ワークフローの位置を確認フレーム解析結果の解釈

フレーム解析を使用して、低速または高速なフレームレートが原因のアプリケーションのボトルネックを特定できます。フレーム解析で提供されるパフォーマンス・データを解釈するには、次の操作を行います。

  1. フレームの統計サマリーを検証します。
    [Summary (サマリー)] タブをクリックして、[Summary (サマリー)] ウィンドウを表示します。[Result Summary (結果サマリー)] にアプリケーション全体のパフォーマンスの評価基準がリストされています。Frames 評価基準データを検証します。この評価基準は、アプリケーションで使用されたフレームの総数を示します。
  2. タイムラインを検証します。
    [Bottom-up (ボトムアップ)] タブをクリックして [Bottom-up (ボトムアップ)] ウィンドウに切り替え、[Timeline (タイムライン)] ペインのデータを検証します。

    ルーラーエリアに青いフレームマーカーが表示されます。マーカーにカーソルを合わせると、次のデータを含むツールヒントが表示されます。

    • フレームの開始時間
    • フレームの継続期間
    • フレーム番号
    • フレームドメイン名
    • ターゲット・プロパティーで定義したフレームレートのしきい値に基づくフレームタイプ
    • フレームレート。通常、フレームレートは一定 (30 ~ 60 fps) に維持するようにします。

    [Frame Rate (フレームレート)] セクションでフレームレートの変化を確認できます。ボトルネックの原因を理解するには、フレームタイプが Slow (低速) または Fast (高速) のフレームを特定し、その [CPU Usage (CPU 使用率)] データと [Thread Concurrency (スレッドのコンカレンシー)] データを検証します。例えば、フレームレートが Slow (低速) で、CPU 使用率が Poor (低) か、スレッドの競合が発生している箇所を探します。この場合、コードを並列化してより効率良く CPU リソースを活用するか、スレッド管理を最適化します。
  3. hotspot 関数を特定します。
    [Timeline (タイムライン)] ペインまたは [Bottom-up (ボトムアップ)] ペインから、クリティカルなフレームを含む hotspot 関数を特定します。

    • [Timeline (タイムライン)] で、フレームレートが Slow (低速) または Fast (高速) の範囲をドラッグアンドドロップして選択し、右クリックして [Highlight Selection in Other Panes (ほかのペインで選択をハイライト)] ポップアップ・メニューを選択します。選択したフレームが [Bottom-up (ボトムアップ)] ペインでハイライトされます。
    • [Bottom-up (ボトムアップ)] ペインで、グループレベルを [Frame Domain/Frames/Function/Call Stack (フレームドメイン/フレーム/関数/コールスタック)] に変更し、データをフレームドメインでグループ化します。デフォルトでは、フレームは CPU 時間の値で降順にソートされています。CPU 時間の値が最も大きいフレームに注目します。フレームを展開して、そのフレームが属する関数を確認します。

  4. hotspot コード領域を特定します。
    hotspot フレームをダブルクリックして、そのフレームを含む関数のソースコードを表示します。デフォルトでは、インテル(R) VTune(TM) Amplifier XE は、その関数で CPU 時間を最も費やしているコード行をハイライトします。

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