インテル(R) VTune(TM) Amplifier XE は、高度なハードウェア・レベル解析を実行して、選択した解析タイプで定義されているイベントのデータを収集します。1 度の実行でモニター可能なイベントの数は、プロセッサーのパフォーマンス・カウンターの数によって異なります。より正確な結果を得るために、データ収集の複数回実行を有効にすることができます。この場合、インテル(R) VTune(TM) Amplifier XE は、解析タイプで指定されているすべてのイベントのデータを収集できるまで、ハードウェア・イベントベース・サンプリング・データ・コレクターを複数回実行します。解析ターゲットとして起動するアプリケーションを指定した場合、ハードウェア・イベントベース・サンプリング・コレクターを実行するたびに、そのアプリケーションが起動されます。
インテル(R) VTune(TM) Amplifier XE では、1 回のサンプリングにおける物理カウンターの使用を多重化することで、データ収集の複数回実行を回避することができます。イベントの多重化は、アプリケーションの複数回実行の必要性を排除することで、結果データの精度を下げて、サンプリングに必要な時間を短縮します。多重化モードで収集されるイベント・サンプル・カウントから、収集の合計実行時間が推定されます。
イベントの多重化は、アプリケーションに長時間の定常状態がない場合や定常状態になるまでに時間がかかる場合にも役立ちます。アプリケーションの初期化にかかる時間が短く、直ぐに定常状態になる場合は、イベントを多重化せずに短時間の実行を複数回行うことができます。
データ収集の複数回実行を有効/無効にするには、次の操作を行います。
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