インテル(R) VTune(TM) Amplifier XE は、プログラムユニットとその子 (呼び出し先) に費やされた解析に依存しない時間を計算します。これは、セルフ時間と合計時間の情報となります。[Bottom-up (ボトムアップ)] ウィンドウと [Source/Assembly (ソース/アセンブリー)] ウィンドウには、セルフ時間のみ表示されます。[Top-down Tree (トップダウン・ツリー)] ウィンドウには、セルフ時間と合計時間が表示されます。
セルフ時間とは、特定のプログラムユニットで費やされた時間です。例えば、ソース行のセルフ時間は、アプリケーションがそのソース行で費やした時間を示します。セルフ時間は、関数のプログラムに与える影響を理解するのに役立ちます。1 つの関数の影響を検証することは、ボトムアップ解析ともいわれます。
例えば、待機時間がわずかなシングルスレッド・プログラムで、関数 foo() のセルフ時間が CPU 時間の 10 % の場合、foo() を 2 倍の速さになるように最適化すると、経過時間は 5% 向上します。
セルフ時間の並列アプリケーションの経過時間に与える影響は、個々のスレッドの使用率に依存します。特定の関数の実行時間をゼロに減らしても、アプリケーションの経過時間には影響しないこともあります。
合計時間とは、プログラムユニットで発生した時間の合計です。関数の場合、その関数のセルフ時間に加えて、その関数から呼び出されたすべての関数のセルフ時間が含まれます。合計時間は、アプリケーションでどのように時間が費やされているのかを理解するのに役立ちます。関数とその呼び出し先の影響を検証することは、トップダウン解析ともいわれます。
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