正確なパフォーマンス・データを示すため、インテル(R) VTune(TM) Amplifier XE では解析するバイナリーファイルのデバッグ情報が必要です。バイナリーにデバッグ情報が見つからない場合、インテル(R) VTune(TM) Amplifier XE はコールスタックを正確に巻き戻せないことがあります。また、結果タブと [Call Stack (コールスタック)] ペインで関数名/モジュール名の代わりに [Unknown frame(s) (不明なフレーム)] / [Unknown (不明)] と表示します。さらに、場合によっては、デバッグ情報のないモジュールの結果のファイナライズに非常に時間がかかります。
Windows* オペレーティング・システムでは、PDB ファイルがデバッグ情報を提供します。システムとアプリケーション・バイナリー/実行ファイルの両方に PDB ファイルがあることを確認してください。ターゲットを最適化してコンパイルし、パフォーマンスのプロファイリングを開始します。
デフォルトでは、Microsoft* Visual Studio* IDE は「Release」モードで PDB 情報を生成しません。PDB 情報を生成するように設定を変更することを推奨します。システムバイナリーについては、Microsoft* シンボルサーバーを使用して、Microsoft* の Web サイトから必要な PDB ファイルをダウンロードしてください。次のステップに従って、インテル(R) VTune(TM) Amplifier XE がシステムとライブラリーの両方でデバッグ情報を使用します。
システム・ライブラリーのデバッグ情報をダウンロードするには、次の操作を行います。
シンボルサーバーを使用すると、インテル(R) VTune(TM) Amplifier XE がシステム・ライブラリーのデバッグ情報をダウンロードして [Options (オプション)] ダイアログボックスで指定したディレクトリー (上記の例では C:\windows\symbols) に保存するため、初回のファイナライズ・プロセスは遅くなります。2 回目以降のファイナライズは初回よりも速くなります。
バイナリーファイルのデバッグ情報を生成するには、次の操作を行います。
C++ プロジェクトを右クリックして、ポップアップ・メニューで [Properties (プロパティ)] を選択します。
プロジェクトの [Property Pages (プロパティ ページ)] ダイアログボックスが表示されます。
[Configuration (構成)] ドロップダウン・リストから、[Release] を選択します。
Visual Studio* 環境の現在の構成が Release の場合はすでに選択されています。
左ペインから、[Configuration Properties (構成プロパティ)] > [C++] > [General (全般)] を選択します。
[Debug Information Format (デバッグ情報の形式)] フィールドで、[Program Database (/Zi) (プログラム データベース (/Zi))] を選択します。
左ペインから、[Configuration Properties (構成プロパティ)] > [Linker (リンカー)] > [Debugging (デバッグ)] を選択します。
[Generate Debug Info (デバッグ情報の生成)] フィールドで、[Yes (/DEBUG) (はい (/DEBUG))] を選択します。
[OK] をクリックし、ダイアログボックスを閉じます。
ソリューションをリビルドします。
ファイルのデバッグ情報を生成するように Visual Studio* を設定すると、実行ファイルとデバッグ情報が古い結果の収集に使用した実行ファイルと一致しないため、以前の結果を「修正」することはできません。
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