=============================================================================== インテル(R) VTune(TM) パフォーマンス・アナライザ Linux* 版 インストール・ガイド =============================================================================== 概要 ================================================================================ インストール・プログラムは、インテル(R) VTune(TM) パフォーマンス・アナライザ Linux* 版をシステムにインストールします。 インストールにはいくつかのオプション があります。ホストマシンに VTune アナライザのコレクタツールとユーザ・インター フェイスをインストールするか、リモートマシンにコレクタツールのみをインストール するか、またはホストマシンにユーザ・インターフェイスのみをインストールするかを 選択できます。 VTune アナライザまたはそのコンポーネントが既にシステムにインストールされている 場合、本バージョンをインストールする前にアンインストールする必要があります。 次のディレクトリ・マップは、デフォルトのディレクトリ構造と各サブディレクトリに 格納されるファイルの種類を示したものです。 +-- opt | +-- sag (EntireX* パッケージ・ディレクトリ) | +-- intel | +-- eclipsepackage (Eclipse* パッケージ) | +-- vtune (VTune アナライザ・ファイルの ) | +-- bin (バイナリ、および実行可能ファイル) | +-- doc (ドキュメント・ファイル) | +-- man (本製品に関連する man ページおよびファイル) | +-- rdc (VTune アナライザ・リモート・エージェント) | +-- vdk (VTune アナライザ・ドライバ・キット) VTune アナライザをインストールするには、次の手順に従ってください。 1. tar ユーティリティを使用して、アーカイブ・ファイルを展開します。 # tar zxvf 例: # tar zxvf vtune_linux_8.0.tar.gz 2. root としてログインし、インストール・プログラムを実行します。root として ログインしていない場合、root パスワードを入力するようにメッセージが表示され ます。 #./install.sh 3. "Welcome to Installation" メニューで、オプション 1 を選択してインストールを 開始します。他のオプションはドキュメントを表示します。インストールを終了 するには、x を選択します。 4. "Welcome to Installation" メニューでオプション 1 を選択した後、適切なオプ ションを選択して製品の登録を行います。 製品を登録すると、次のメニューが表示されます。 VTune(TM) Performance Analyzer 8.0 for Linux* has two parts which can be installed together or separately: i) The collectors which are required on any system where software performance will be measured. ii) The user interface which connects to local or remote collectors. It includes a command line interface and a graphical user interface. It should be installed on the system where it will be used. 次に、以下のインストール・オプションから選択します。 1. Full install - both the collectors and the user interface (recommended) 2. Collectors only (for remote use by a user interface on another system) 3. User interface only (for use with collectors on remote system) h. Help x. Exit インストール・オプション 1 (Both the collectors and the user interface) ================================================================================ サンプリング・コレクタとコールグラフ・コレクタ、およびグラフィカル・ユーザ・ インターフェイス (GUI) を提供する Eclipse パッケージをインストールします。 次のようなメッセージが表示されたら、インストールの種類を選択します。 Would you like to perform a: 1. Typical Install (recommended) - choose this option to install the product with minimum prompts. 2. Custom Install - choose this option to change the default installation options. Before installing with this option, see the installation guide (INSTALL.txt) for important information. h. Help (opens the installation guide) b. Back to the previous menu x. Exit 標準インストール ---------------------- このセクションでは、製品のすべてのコンポーネントをインストールする、VTune アナライザの標準インストールの使用方法について説明します。 1. ライセンス契約書に同意するかどうか確認するメッセージが表示されたら、"accept" を入力してライセンス契約書に同意します。 2. 次のメッセージが表示されたら、インストール・ディレクトリを指定するか、[Enter] キーを押してデフォルトのディレクトリを使用します。 Where do you want to install to? Specify directory starting with '/'. [ /opt/intel/vtune ]: 3. インストール・プログラムは、EntireX DCOM for Linux コンポーネントをシステムに インストールした後、ドライバ・キット・コンポーネントのインストールを行います。 VTune アナライザ・ドライバ・キットを使用するユーザのグループを確認する メッセージが表示されたら、ユーザのグループを指定します。その後、VTune アナライザ・リモート・エージェント・コンポーネントをシステムにインストールし、 Eclipse パッケージのインストールを行います。 注意: EntireX DCOM for Linux は、/opt/sag ディレクトリにインストールされます。 4. サポートされていないバージョンのカーネルに VTune アナライザをインストールする 場合、ドライバのダウンロードまたはビルドを求めるメッセージが表示されます。 ドライバのインストールはスキップすることもできます。 メッセージが表示されたら、オプションを選択します。 オプション 1。 インターネットからドライバをダウンロードする場合、プログラムはプロキシの 設定に関するメッセージを表示します。 次の形式でプロキシを指定します。 proxy_server_name:port 例: proxy.company_name.com:8080 プロキシが必要ない場合、[Enter] キーを押してドライバのダウンロードを開始 します。 オプション 2。 ドライバをビルドする場合、プログラムはドライバのビルドを求めるメッセージ を表示します。 ドライバをビルドするには、[Enter] キーを押します。 アプリ ケーション・フローに従ってドライバをビルドします。 ドライバのビルド方法に関する詳細は、/vdk/src/doc にある VTune アナライザ・ドライバ・キットのドキュメントを参照してください。 このドキュメントは、プログラムと共にインストールされます。 オプション 3。 ドライバのインストールをスキップすると、サンプリング・データ収集機能が 無効になります。 ドライバは、後で別途インストールすることができます。 5. Eclipse パッケージのディレクトリを指定するメッセージが表示されたら、ディレク トリを指定するか、[Enter] キーを押してデフォルトのディレクトリを使用します。 6. インストール・プログラムは、Eclipse パッケージをシステムにインストールして、 インストール結果を表示します。 ライセンスの登録とサポートサービスのサインアップに関するメッセージが表示されます。 ライセンスを登録すると、以下のサービスを利用できるようになります。 * インテル(R) プレミア・サポート * サポート期間中のすべての製品アップデート * 製品に関する案内とテクニカル・ドキュメント * 製品サポート期間終了前の通知 注意: これらのサービスを利用できるかどうかは、製品の購入時の契約条件によって 異なる点に注意してください。 インテル社以外からサポートサービスを受ける 場合は、そのベンダの登録およびサポート条件を確認してください。 次の画面で 1 を入力すると、インテルのプライバシー・ポリシーが表示されます。 また、メールアドレスを入力すると、サポートの登録が行われます。 カスタム・インストール ---------------------- このセクションでは、VTune アナライザのカスタム・インストールを使用して、 デフォルトでないオプションと共に製品のすべてのコンポーネントをインストールする 方法について説明します。 ここでは、次のインストール・オプションを設定することができます。 * VTune アナライザ・ドライバ・キットを使用するユーザのグループの指定 * VTune アナライザ・ドライバ・キット用ブート・スクリプトのインストール回避 * Eclipse パッケージの既存のインスタンスへの統合 1. 標準インストールのステップ 1 を行います。 2. 標準インストールのステップ 2 を行い、インストール・ディレクトリを指定します。 注意: サポートされていないバージョンのカーネルに VTune アナライザをインストール する場合、標準インストールのステップ 4 を参照してください。 3. インストール・プログラムは、EntireX DCOM for Linux コンポーネントをシステムに インストールした後、ドライバ・キット・コンポーネントのインストールを行います。 注意: EntireX DCOM for Linux は、/opt/sag ディレクトリにインストールされます。 4. インストール・プログラムは、VTune アナライザ・ドライバ・キットをインストール します。VTune アナライザ・ドライバ・キットを使用するユーザのグループを確認 するメッセージが表示されたら、ユーザのグループを指定します。サポートされて いるカーネルで Linux システムをブートする場合、適切な VTune アナライザ・ ドライバをロードするブート・スクリプトをインストールする必要があります。 Red Hat* Linux および同様の Linux ディストリビューションでは、これらのブート・ スクリプトは /etc/rc.d/init.d にあります。ブート・スクリプトをインストール する場合は "yes"、ブート・スクリプトをインストールしない場合は "no" を入力 します。 注意: ネットワーク・グループを利用する場合は、あらかじめこのグループを作成して おいてください。そうでない場合、インストール・プログラムは指定された名前の ローカルグループを作成します。 VTune アナライザを使用する各ユーザを、この グループに追加してください。次のメッセージが表示されたら、グループ名を入力 するか、[Enter] キーを押してデフォルトのグループ名を使用します。 5. 次のメッセージで、VTune アナライザのドライバをロードする場合は "yes"、ロード しない場合は "no" を入力します。 6. インストール・プログラムは、VTune アナライザ・リモート・エージェント・ コンポーネントをインストールします。グローバル・データ用のディレクトリを指定 するようにメッセージが表示されます。 [Enter] キーを押してデフォルトのディレクトリを使用するか、任意のディレクトリ を指定します。 注意: パフォーマンス・チューニングで大量のデータを収集するディレクトリを指定 します。製品では、グローバル・データ用に共通のディレクトリを作成する必要が あります。デフォルト・ディレクトリは /opt/intel/vtune/rdc/global_data です。 選択したパスにすべてのユーザに対して適切な空き容量が用意されていることを 確認してください。 7. 次に、VTune アナライザ・リモート・エージェントを使用するユーザのグループに ローカルユーザを追加します。 8. インストール・プログラムは、VTune アナライザをインストールします。グローバル・ データ用のディレクトリを作成するようにメッセージが表示されます。 [Enter] キー を押してデフォルトのディレクトリを使用するか、任意のディレクトリを指定します。 9. ステップ 7 を行い、VTune アナライザを使用するユーザのグループにローカルユーザ を追加します。 10. 次に、Eclipse パッケージをインストールします。 Eclipse パッケージの新しい インスタンスをインストールするか、または既存の Eclipse パッケージに統合する ことができます。 注意: 既存の Eclipse パッケージに統合する場合は、Eclipse 3.1 以降が必要です。 インストール・プログラムは、インストールを完了して、インストール結果を表示します。 VTune アナライザが正常にインストールされたことを確認するには、ログオフした後 root 以外のユーザとしてログインし、vtl コマンドを実行してください。 インストール・オプション 2 (Only the collectors) ================================================================================ サンプリング・コレクタとコールグラフ・コレクタをリモートマシンにインス トールします。 1. インストール・オプション 1 の標準インストール・セクションの 1-2 を行い、 ライセンスに同意してインストール・ディレクトリを指定します。 2. インストール・オプション 1 のカスタム・インストール・セクションの 4-7 を 行います。 インストール・プログラムは、VTune アナライザ・ドライバ・キットと VTune アナライザ・リモート・エージェントをインストールします。 制御システムがリモート・エージェント・システムでデータを収集できるようにするには、 リモート・エージェントを開始する必要があります。 次のコマンドを入力します。 #/bin/vtserver -d /path/to/data/directory 説明: * は、/opt/intel/vtune ディレクトリです。 *オプションの引数 -d /path/to/data/directory は、パフォーマンス・データを格納 するディレクトリを指定します。 パスを指定しない場合、現在の作業ディレクトリが 使用されます。 データ収集を有効にした後、制御マシンでデータコレクタを設定してリモートデータ収集 を行い、結果を表示します。 インストール・オプション 3 (Only the user interface) ================================================================================ ユーザ・インターフェイスのみをインストールして、リモートシステムと一緒に使用 します。 1. インストール・オプション 1 の標準インストール・セクションの 1-2 を行い、 ライセンスに同意してインストール・ディレクトリを指定します。 2. インストール・プログラムは、EntireX DCOM for Linux コンポーネントをインス トールした後、VTune アナライザ・コンポーネントのインストールを行います。 注意: EntireX DCOM for Linux は、/opt/sag ディレクトリにインストールされます。 3. インストール・オプション 1 の標準インストール・セクションの 5 を行い、Eclipse パッケージのインストール・ディれウ取りを指定します。 4. インストール・オプション 1 の標準インストール・セクションの 6 を行い、 ライセンスを登録してサポートサービスにサインアップします。 注意: * インストールの後に、vtl コマンドを使用して、すべてのユーザの検索パス (PATH) に vtl のディレクトリを追加できます。 vtl を検索パスに追加するには、コマンド ラインで次のコマンドを入力してください。 export PATH=$PATH:/bin デフォルトでは、このディレクトリは /opt/intel/vtune/bin です。 * 次の場所にインストール・ログが作成されます。 /var/log/vtune_install.log このファイルには、成功および失敗したすべてのインストール・イベントが記録 されます。 何らかの理由によってインストールが停止または失敗した場合、この インストール・ログを参照してください。 VTune アナライザのアンインストール ================================================================================ このセクションでは、本リリースに含まれているアンインストール・スクリプトの使用 方法について説明します。 このソフトウェアをアンインストールするには、適切なプログラムを実行してください。 VTune アナライザ Linux 版のコンポーネントを削除するには、次のように入力します。 $ /bin/uninstall_vtune.sh 画面の指示に従ってコンポーネントを削除してください。 VTune アナライザ・ドライバ・キットを削除するには、次のように入力します。 $ /bin/uninstall_vdk.sh VTune アナライザの一部としてインストールした Eclipse パッケージのみを削除する には、root としてログインし、次のように入力します。 $ /bin/EPuninstall.sh VTune アナライザ・リモート・エージェントを削除するには、次のように入力します。 $ /bin/uninstall_rdc.sh ここで、 はインストール・ディレクトリです。 デフォルトのインストール・ディレクトリは、/opt/intel/vtune です。 トラブルシューティング ================================================================================ このセクションでは、VTune アナライザのインストール中に発生する可能性のある問題と 解決方法について説明します。 問題: インストール中に次のエラー・メッセージが表示されました。 "You have WINE package installed" 原因と解決方法: WINE パッケージが、VTune アナライザ・インストールのコンポーネントである EntireX と競合しています。 WINE をアンインストールしてください。 ------------------------------------------------------------------------------- 問題: インストール中に次のエラー・メッセージが表示されました。 "You must have permission to write to the global data directory in order to proceed..." 原因と解決方法: VTune アナライザをインストールした後に、VTUNE_GLOBAL_DIR のアクセス権限が正しく 設定されていません。 (デフォルトでは、ディレクトリは /opt/intel/vtune/global_data です) root としてログインし、root パスワードを入力します。 そして、コマンドラインで、次のように入力してください。 # chmod -R 777 /opt/intel/vtune/global_data ------------------------------------------------------------------------------- 問題: VTUNE_USER_DIR の空き容量が不足しているため、VTune アナライザが正しく動作しません。 原因と解決方法: ディスクの空き容量を増やしてください。 ------------------------------------------------------------------------------- 問題: アンインストール・スクリプトを実行できません。または、インストールに失敗しました。 VTune アナライザのコンポーネントを完全に削除するにはどうすればいいですか? 原因と解決方法: マシンから VTune コンポーネントを手動で削除することができます。 次の操作を行って ください。 1. 次のコマンドを入力します。 rpm -e `rpm -qa | egrep 'vdk|vtune'` このコマンドは、VTune アナライザ・ドライバ・キットと VTune アナライザを削除します。 2. 次のコマンドを入力します。 rpm -e --noscripts `rpm -qa | grep dcom` このコマンドは、EntireX パッケージを削除します。 3. 以下のフォルダを削除します。 * /opt/sag * /etc/dcom * /var/log/dcom ================================================================================ 著作権/法律に基づく表示 ================================================================================ 本資料に掲載されている情報は、インテル製品の概要説明を目的としたものです。 本資料は、明示、黙示、禁反言またはその他の如何を問わず、いかなる知的財産権の ライセンスを許諾するためのものではありません。製品に付属の売買契約書 『Intel's Terms and conditions of Sales』に規定されている場合を除き、 インテルはいかなる責を負うものではなく、またインテル製品の販売や使用に関する 明示または黙示の保証(特定目的への適合性、商品性に関する保証、第三者の特許権、 著作権、その他、知的所有権を侵害していないことへの保証を含む)に関しても 一切責任を負わないものとします。インテル製品は、医療、救命、延命措置などの 目的に使用することを前提としたものではありません。 本資料およびこれに記載されているソフトウェアはライセンス契約に基づいて 提供されるものであり、その使用および複製はライセンス契約で定められた条件下でのみ 許可されます。本資料で提供される情報は、情報供与のみを目的としたものであり、 予告なしに変更されることがあります。また、本資料で提供される情報は、 インテルによる確約と解釈されるべきものではありません。インテルは本資料の内容 およびこれに関連して提供されるソフトウェアにエラー、誤り、不正確な点が含まれて いたとしても一切の責任を負いません。 「未使用 (reserved)」、「未定義 (undefined)」と記述されている機能や命令に 関しては、今後新たに定義づけが行われる可能性があるため、設計には利用しないよう ご注意ください。これらの機能や命令を設計に利用した場合、定義の追加によって 機能性や互換性などの面でいかなる問題が生じてもインテルは一切その責を負いません。 本資料で説明されているソフトウェアは、設計上の不具合が含まれている可能性があり、 公表されている仕様とは異なる動作をする場合があります。現在確認済みの不具合 については、インテルまでお問い合わせください。 Intel、インテル、VTune は、米国およびその他の国における Intel Corporation または その子会社の商標または登録商標です。 * その他の社名、製品名などは、一般に各社の商標または登録商標です。 (C) 2005, Intel Corporation.