================================================================================ インテル(R) VTune(TM) パフォーマンス・アナライザー Linux* 版 インストール・ガイド ================================================================================ 概要 ================================================================================ インストール・プログラムは、インテル(R) VTune(TM) パフォーマンス・アナライザー をシステムにインストールします。 VTune アナライザーまたはそのコンポーネントがすでにシステムにインストールされて いる場合、このインストール・プログラムは新しいバージョンをインストールする前に それらをアンインストールします。 次のディレクトリー・マップは、デフォルト設定でインストールされるファイルのデフォ ルトのディレクトリー構造です。オプション 6 の詳細インストール・オプションを選 択した場合は、ディレクトリー構造は異なることがあります。 +-- opt | +-- sag (EntireX* パッケージ・ディレクトリー) | + -- intel | +-- eclipsepackage (Eclipse* パッケージ) | +-- vtune (VTune アナライザー・ファイルの ) | +-- bin (バイナリー、および実行可能ファイル) | +-- doc (ドキュメント・ファイル) | +-- man (本製品に関連する man ページおよびファイル) | +-- rdc (VTune アナライザー・リモート・エージェント) | +-- samples (VTune アナライザー入門ガイドのサンプルファイル) | +-- vdk (VTune アナライザー・ドライバー・キット) ================================================================================ VTune アナライザーのインストール ================================================================================ VTune アナライザーをシステムにインストールするには、次の操作を行ってください。 1. Web サイトまたはインストール CD からインストール・プログラムを開始します。 2. ライセンス番号を入力するか、またはライセンスファイルが保存されているディ レクトリーを指定します。 3. ライセンス契約を読み、同意するかどうかを選択します。 4. [INSTALL OPTIONS (インストール・オプション)] メニューで角括弧 [ ] に現在 の設定がリストされていることを確認します。設定を変更するには、オプション 番号を入力します。 5. オプションの変更後、'b' を入力して、[INSTALL OPTIONS (インストール・オプ ション)] 画面に戻ります。変更が必要な全オプションに対して、この操作を繰り 返します。 6. すべてのオプションが正しく設定されたら、'1' を入力して、インストールを開 始します。 このガイドでオプションについての情報を参照するか、または 'h' をクリックして、 現在のメニューの情報を参照してください。 インストール・プログラムでは、各画面に次の内容が含まれています。 - インストールされる機能についての基本的な情報を含むイントロダクション - 当該機能のインストールの設定で選択できるオプションのリスト - インストール・プログラム中でメニュー画面を移動するナビゲーション 次のオプションは、ナビゲーション・オプションです。 b. [Back to the previous menu (前のメニューに戻る)]。 h. [Help (ヘルプ)]。オプションについての追加情報を表示します。 x. [Exit (終了)]。インストール・プログラムを終了します。このオプション は、すでにインストールされているコンポーネントをアンインストールし ます。 以下に、各オプションについて説明します。 ================================================================================ [INSTALL OPTIONS (インストール・オプション)] メニュー ================================================================================ この画面では、現在のインストール設定が表示されます。これらの設定を使用してイン ストールするには、'1' を入力します。設定を変更するには、対応するオプション番号 を入力し、設定の変更を行ってください。この画面に戻ると、設定が角括弧 [ ] に表 示されます。 ------------------------------- 1. [Start installation (インストールを開始する)] VTune アナライザーを角括弧 [ ] に示されたオプションでインストールします。 ------------------------------- 2. [Installation directory (インストール・ディレクトリー)] VTune アナライザーをインストールするディレクトリーを変更します。 ------------------------------- 3. [VTune analyzer group (VTune アナライザー・グループ)] VTune アナライザーで使用されるユーザーグループを選択します。 ローカルまたはネットワーク (NIS) グループを指定できます。 ------------------------------- 4. [Driver kit options... (ドライバー・キット・オプション)] システムのドライバーをダウンロードまたはビルドします。ドライバーは、VTune アナ ライザーのサンプリング機能に必要です。 ------------------------------- 5. [Eclipse options... (Eclipse オプション...)] このオプションでは、新しい Eclipse をインストールするか、または VTune アナライ ザーのグラフィカル・ユーザー・インターフェイスを既存の Eclipse プラットフォー ムに統合するかを選択できます。 ------------------------------- 6. [Advanced options... (詳細オプション...)] 収集データが保存されるディレクトリーを変更したり、またはインストールするコンポー ネントを選択します。このオプションは、1 つのシステムでパフォーマンス・データを 収集し、別のシステムでその結果を表示する場合に選択します。 を押して、続行します。 ================================================================================ オプション 2. [INSTALLATION DIRECTORY (インストール・ディレクトリー)] メニュー ================================================================================ デフォルトのインストール・ディレクトリーは、/opt/intel/vtune です。 - このディレクトリーを変更するには、別のパスを入力します。 - 構成の変更をキャンセルするには、入力した内容を削除して、 を押します。 ================================================================================ オプション 3. [VTUNE ANALYZER GROUP... (VTune アナライザー・グループ...)] メニュー ================================================================================ 製品を実行するには、製品と同じグループのメンバーでなければなりません。 - グループ名を指定するか、またはデフォルトのグループ名に 'vtune' を使用します。 - インストール・プログラムは指定された名前を検索し、見つからない場合は指定され た名前でローカルグループを作成します。 - ネットワーク・グループが必要な場合は、次に進む前に作成する必要があります。 - インストール後、製品のユーザーをそのグループに手動で追加します。 - 構成の変更をキャンセルするには、入力をクリアして、 を押します。 ================================================================================ オプション 4. [DRIVER KIT OPTIONS... (ドライバー・キット・オプション)] メニュー ================================================================================ このオプションを使用して、VTune アナライザー・ドライバーの入手方法を選択します。 ドライバーは、VTune アナライザーのサンプリング機能に必要です。 デフォルトでは、インストール・プログラムはあらかじめ用意されている利用可能なド ライバーを使用します。インストールの一部として利用できるドライバーのリストは、 Release_Notes.htm を参照してください。 ドライバーの入手方法を選択した後、[Advanced options (詳細オプション)] で、ビル ド/ダウンロード設定の構成を変更できます。 次のオプションのいずれかを選択します。 1. [Use auto configuration (自動設定を使用する)]。システムにあらかじめ用意さ れているドライバーがない場合は、このオプションを選択してください。このオプ ションを選択すると、インストール・プログラムはドライバーのビルドを開始しま す。ビルドに失敗した場合は、インターネットから適切なドライバーをダウンロー ドします。ドライバーのダウンロードに失敗した場合は、ドライバーはインストー ルされず、ドライバーがない旨を示すメッセージが表示されます。この場合、イン ストールの完了後に、手動でドライバーをビルドする必要があります。 操作方法は、以下を参照してください。 /vdk/src/doc/HOWTO-BUILD-VTUNE-DRIVER 2. [Use a prebuilt driver (ビルド済みドライバーを使用する)]。このオプションは、 システムで利用できるドライバーがある場合のデフォルトです。あらかじめ用意 されたドライバーがシステムで利用できない場合は、このオプションの横に '(n/a)' と表示されます。利用できる場合は、このオプションを使用してください。 3. [Build driver (ドライバーをビルドする)]。システムのカーネル用にドライバー をビルドします。 [Advanced options (詳細オプション)] を使用して、ビルド設定を指定できます。 ビルドを完了するのに必要なヘッダーファイルがシステムにない場合は、 インストールの終了後に、手動でドライバーをビルドする必要があります。 操作方法は、以下を参照してください。 /vdk/src/doc/HOWTO-BUILD-VTUNE-DRIVER 4. [Download a driver (ドライバーをダウンロードする)]。インターネットでドライ バーをダウンロードします。 インストール・プログラムはシステムのカーネルに適切なドライバーを次の場所か ら探します。 http://www.intel.com/software/products/vtune/drivers プロキシー接続を設定するには、[Advanced options (詳細オプション)] を選択し ます。 ドライバーがない場合は、ドライバーをビルドする必要があります。 5. [Do not install driver (ドライバーをインストールしない)]。このオプションは、 ドライバーのインストールをスキップします。VTune アナライザーでサンプリング 機能を使用する場合は、インストールの終了後にドライバーを手動でビルドするこ とができます。操作方法は、以下を参照してください。 /vdk/src/doc/HOWTO-BUILD-VTUNE-DRIVER 6. [Advanced options (詳細オプション)]。上記のビルドオプションとダウンロード・ オプションのデフォルト設定を変更します。 選択した設定は <*> でマークがつけられます。変更後、'b' を入力して、前のメニュー に戻り、インストールを続けます。 を押して、続行します。 ================================================================================ [DRIVER KIT OPTIONS (ドライバー・キット・オプション)]| [ADVANCED OPTIONS (詳細 オプション)] メニュー ================================================================================ このメニューを使用して、ドライバーのビルドオプションとダウンロード・オプション のデフォルト設定を変更します。ドライバーのビルドには、次のオプションがあります。 1. [Kernel source directory (カーネル・ソース・ディレクトリー)]。システムのカ ーネル・ヘッダー・ファイルの場所を指定します。これらのヘッダーファイルがシス テムにない場合は、ドライバーのビルドは失敗します。 2. [C compiler to use (使用する C コンパイラー)]。ドライバーのビルドに使用する C コンパイラーのパスと名前を指定します。デフォルトでは、gcc コンパイラーが 使用されます。 3. [Make command to use (使用する make コマンド)]。ドライバーのビルドに使用する make コマンドのパスと名前を指定します。デフォルトでは、標準 make コマンドが 使用されます。 ドライバーのインストールには次のオプションがあります。 4. [Load driver (ドライバーをロードする)]。ドライバーをカーネルにロードするか どうかを選択します。 ドライバーがロードされない場合は、VTune アナライザーのサンプリング機能は 動作しません。このオプションを選択して、値を yes または no に切り替えます。 5. [Install boot script (boot スクリプトをインストールする)]。このスクリプト は、システムが再起動されるたびに実行されます。 スクリプトは、自動でカーネル/ドライバーの互換性を検証し、VTune ドライバー をカーネルにロードします。boot スクリプトがインストールされていない場合は、 VTune アナライザーのサンプリング機能を使用するために、システムの起動時にこ のドライバーを手動でカーネルにインストールする必要があります。 このオプションを選択して、値を yes または no に切り替えます。 次のオプションは、ドライバーのダウンロード時のオプションです。 6. [Proxy (プロキシー)]。このオプションは、インターネットへのアクセスにシステ ムでプロキシーが必要な場合に選択します。プロキシーを 'proxy_server_name:port' の形式で入力します。 例: proxy.company_name.com:8080 ================================================================================ オプション 5. [ECLIPSE OPTIONS... (ECLIPSE オプション...)] メニュー ================================================================================ Eclipse のインストール設定のオプションです。 次のいずれかのオプションを使用します。 1. [Install to (インストール)]。 新しいバージョンの Eclipse をインストールし、 インストール・ディレクトリーを選択します。 2. [Integrate to (統合)]。以前にインストールされた Eclipse バージョンに統合し、 その場所を選択します。(統合には Eclipse v3.2.1 が必要です。) 3. [Do not install (インストールしない)]。VTune アナライザーのコマンドライン・ バージョン (vtl) のみを使用し、Eclipse のインストールを行わない場合はこの オプションを選択します。Eclipse は、後でインストールしたり、既存のものに統 合することができます。 4. [Package type (パッケージタイプ)]。このオプションは、オプション '1' ととも に使用して、インストールする Eclipse バージョンを選択します。このオプション で、GTK と Motif パッケージタイプを切り替えます。 を押して、続行します。 ================================================================================ オプション 6. [ADVANCED OPTIONS... (詳細オプション)] メニュー ================================================================================ コンポーネントのサブセットをインストールしたり、またはパフォーマンス・モニタリ ング中のグローバルデータの保存先を変更できるオプションです。 次のいずれかのオプションを使用します。 1. [Installation type (インストールの種類)]。アナライザー・コンポーネントまた はデータ収集コンポーネントのみをインストールします。このオプションは、パ フォーマンスの結果表示またはパフォーマンス・データの収集を排他的に行うシス テムにインストールする場合に使用します。 2. [Global data directory (グローバル・データ・ディレクトリー)]。このシステム のパフォーマンス・モニタリング中のグローバルデータを格納するディレクトリー を変更します。VTune アナライザー・グループのすべてのユーザーがこの場所を共 有します。 3. [RDC global data directory (RDC グローバル・データ・ディレクトリー)]。リモー トシステムのパフォーマンス・モニタリング中のグローバルデータを格納するディ レクトリーを変更します。ターゲットシステムの VTune アナライザー・グループ のすべてのユーザーがこのオプションで指定された場所を共有します。 4. [Use single Group ID (シングルグループ ID を使用する)]。インストールされ たファイルのセキュリティー強化のオンとオフを切り替えます。 'on' の場合、すべてのコンポーネントが強制的にシングルグループ ID 下でイン ストールされます。そのため、ディレクトリーへのアクセスはそのグループ内に制 限されます。デフォルトでは、グループ ID は 'vtune' です。グループ ID はメ インのインストール・メニューから変更が可能です。 注: ネットワーク・グループを選択した場合、このインストールが完了する前に、 非インタラクティブのユーザー名 'vtunesag' を作成し、そのグループに追加しな ければなりません。'vtunesag' というユーザー名がない場合、インストール・プ ログラムはエラーメッセージを表示して、インストールを終了します。 ネットワーク・グループを使用しており、'vtunesag' ユーザーを追加できない場 合のみ、'off' を設定します。 インストールされるコンポーネントの構成を選択して、前のメニューに戻ります。選択 した内容が角括弧 [ ] 内に表示されます。 を押して、続行します。 ================================================================================ [ADVANCED OPTIONS (詳細オプション)]| [INSTALLATION TYPE (インストールの種類)] メニュー ================================================================================ インストールするコンポーネントを選択できるオプションです。 VTune アナライザーは、VTune アナライザーとコレクターの 2 つの個別のコンポーネ ントで構成されています。アナライザーは、パフォーマンス・モニタリング・アクティ ビティーの設定や開始、結果の解析を行うのに使用します。コレクターは、実行中のパ フォーマンス・データを記録します。これらのコンポーネントは、同じシステムにイン ストールできます。また、別々のシステムにインストールすることも可能です。 次のいずれかのオプションを使用します。 1. [Full install. (フルインストール)]。VTune アナライザー・コンポーネントとコ レクター・コンポーネントの両方をこのシステムにインストールします。このオプ ションは、パフォーマンス・モニタリング・アクティビティーの設定と開始に使用 されるシステムが、これらのアクティビティーを実行するターゲットシステムと同 じ場合に選択します。 2. [VTune analyzer only (VTune アナライザーのみ)]。アナライザー・コンポーネ ントのみをインストールします。 アナライザーで、別のシステムのデータ収集や制御を行うことができます。この オプションは、別のターゲットシステムで実行されるパフォーマンス・モニタリ ング・アクティビティーの設定、開始、表示のみにこのシステムを使用する場合 に選択します。 コレクター・コンポーネントは、 ターゲットシステムにインストールする必要があります。 3. [Collectors only. (コレクターのみ)]。コレクター・コンポーネントのみをイン ストールします。コレクター・コンポーネントで、このシステムのパフォーマン ス・データを収集することができます。このオプションは、システムがデータ収 集のみに使用される場合に選択します。コレクターを起動し、結果を表示するに は、VTune アナライザー・コンポーネントを別のシステムにインストールする必 要があります。 を押して、続行します。 ================================================================================ 著作権と商標について ================================================================================ 本資料に掲載されている情報は、インテル製品の概要説明を目的としたものです。 本資料は、明示されているか否かにかかわらず、また禁反言によるとよらずにかかわら ず、いかなる知的財産権のライセンスを許諾するためのものではありません。製品に付 属の売買契約書『Intel's Terms and Conditions of Sale』に規定されている場合を除 き、インテルはいかなる責を負うものではなく、またインテル製品の販売や使用に関す る明示または黙示の保証(特定目的への適合性、商品性に関する保証、第三者の特許権、 著作権、その他、知的所有権を侵害していないことへの保証を含む)にも一切応じない ものとします。インテル製品は、医療、救命、延命措置、重要な制御または安全システ ム、核施設などの目的に使用することを前提としたものではありません。 インテル製品は、予告なく仕様や説明が変更される場合があります。 機能または命令の一覧で「留保」または「未定義」と記されているものがありますが、 その「機能が存在しない」あるいは「性質が留保付である」という状態を設計の前提に しないでください。これらの項目は、インテルが将来のために留保しているものです。 インテルが将来これらの項目を定義したことにより、衝突が生じたり互換性が失われた りしても、インテルは一切責任を負いません。 MPEG は、ビデオの圧縮/伸張に関する国際的な規格であり、ISO によって奨励されてい ます。MPEG コーデックまたは MPEG 対応のプラットフォームを実装するには、 Intel Corporation をはじめとする各種の団体からライセンスを取得しなければならな い場合があります。 本資料で説明されているソフトウェアには、不具合が含まれている可能性があり、公開 されている仕様とは異なる動作をする場合があります。現在までに判明している不具合 の情報については、インテルのサポートサイトをご覧ください。 本資料およびこれに記載されているソフトウェアはライセンス契約に基づいて提供され るものであり、その使用および複製はライセンス契約で定められた条件下でのみ許可さ れます。本資料で提供される情報は、情報供与のみを目的としたものであり、予告なく 変更されることがあります。また、本資料で提供される情報は、インテルによる確約と 解釈されるべきものではありません。インテルは本資料の内容およびこれに関連して提 供されるソフトウェアにエラー、誤り、不正確な点が含まれていたとしても一切責任を 負わないものとします。 ライセンス契約で許可されている場合を除き、インテルからの文書による承諾なく、本 書のいかなる部分も複製したり、検索システムに保持したり、他の形式や媒体によって 転送したりすることは禁じられています。 機能または命令の一覧で「留保」または「未定義」と記されているものがありますが、 その「機能が存在しない」あるいは「性質が留保付である」という状態を開発の前提に しないでください。留保または未定義の機能を不適当な方法で使用すると、開発したソ フトウェア・コードをインテル・プロセッサー上で実行する際に、予測不可能な動作や 障害が発生するおそれがあります。これらの機能や命令は、インテルが将来のために留 保しているものです。不正な使用により、衝突が生じたり互換性が失われたりしても、 インテルは一切責任を負いません。 Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Core、Itanium、Pentium、VTune、Xeon は、 アメリカ合衆国およびその他の国における Intel Corporation の商標です。。 * その他の社名、製品名などは、一般に各社の表示、商標または登録商標です。 (c) 2007 Intel Corporation.