インテル® C++ コンパイラー 17.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

概要: インテル® イニシャル・メニー・コア命令 (インテル® IMCI) の組込み関数のリファレンス

このトピックは、インテル® メニー・インテグレーテッド・コア (インテル® MIC) アーキテクチャーにのみ適用されます。

組込み関数は、アセンブリー・コードの関数で、アセンブリー命令の代わりに C/C++ 関数呼び出しと変数を使用できます。

組込み関数はインライン展開され、関数呼び出しのオーバーヘッドを減少します。インライン・アセンブリーと同様の利点を提供する組込み関数は、コードの読みやすさを向上し、命令スケジュールを支援し、デバッグの労力を軽減するのに役立ちます。

組込み関数によって、C および C++ 言語の標準的な構文では生成できない命令を利用できます。

C++ コンパイラーの組込み関数

コンパイラーは、データを多用するワークロード向けに、ベクトル処理機能を有効にする組込み関数を提供します。これらの組込み関数は、インテル® イニシャル・メニー・コア命令 (インテル® IMCI) と呼ばれる新しい命令セットに対応します。

オーディオ、ビデオ、グラフィックなどデータを多用するプログラム向けに、インテル® 64 アーキテクチャー・ベースのプロセッサーのパフォーマンスを向上するように設計されている既存のインテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 (インテル® SSE) のベクトル命令を拡張します。

命令ごとに、対応する組込み関数が 2 つ (1 つはマスク操作用) があります。

これらの組込み関数のプロトタイプは、nmmintrin.h ファイル内にあります。

これらの組込み関数は、ネイティブコードでも、特定のターゲット専用のオフロードコードでも使用できます。

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