インテル® C++ コンパイラー 18.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

tcollect-filter、Qtcollect-filter

指定された関数のインストルメンテーションを有効/無効にします。

アーキテクチャーの制限

インテル® グラフィックス・テクノロジーをターゲットとするインテル® 64 アーキテクチャー、または IA-32 アーキテクチャーで実行するインテル® グラフィックス・テクノロジーをターゲットとする場合は利用できません。

構文

Linux*:

-tcollect-filter filename

macOS*:

なし

Windows*:

/Qtcollect-filter:filename

引数

filename

各行に 1 つのフィルターをリストする設定ファイルです。各フィルターは通常の文字列式とスイッチからなります。スペースが前後に入る文字列は、引用符で囲む必要があります。その他の文字列については、引用符は必要ありません。スイッチの値は、ON、on、OFF、off です。

デフォルト

オフ

関数はインストルメントされません。ただし、-tcollect (Linux*) または /Qtcollect (Windows*) オプションが指定されると、フィルター設定は ".* ON" で、すべての関数がインストルメントされます。

説明

このオプションは、指定された関数のインストルメンテーションを有効/無効にします。

インストルメンテーション時に、ファイル中の正規表現と対応する関数名が確認されます。このスイッチは、対応する関数をインストルメントするかどうかを指定します。フィルターが複数ある場合は、先頭から順に評価され、後に行くほど優先度が高くなります。

対応する関数名は次のような書式になります。

[q または Q]opt-report オプションを使用すると、コンパイラーがコンパイル単位で認識するファイルと関数名の完全なリストを取得できます。このリストを設定ファイルでフィルターするベースとして使用できます。

インテル® Trace Analyzer & Collector 機能を利用するには、別の製品をインストールする必要があります。詳細は、「機能要件」を参照してください。

IDE オプション

なし

代替オプション

なし

設定ファイルに次のフィルターがあるとします。

'.*' OFF '.*vector.*' ON

上記の例は、関数名に 'vector' が含まれる関数のみをインストルメントします。その他の関数はインストルメントされません。このフィルターの順序を逆にすると、すべての関数がインストルメントされないことに注意してください。

正規表現フィルターに対応するファイルまたはルーチン文字列のリストを取得するには、tcollect 情報を使用して最適化レポートを生成してください。次に例を示します。

Windows*: icl /Qtcollect /Qopt-report /Qopt-report-phase:tcollect
Linux*: icc -tcollect -qopt-report -qopt-report-phase=tcollect 

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