インテル® C++ コンパイラー 18.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

mlong-double

long double データ型のデフォルトの設定をオーバーライドします。

アーキテクチャーの制限

インテル® グラフィックス・テクノロジーをターゲットとするインテル® 64 アーキテクチャー、または IA-32 アーキテクチャーで実行するインテル® グラフィックス・テクノロジーをターゲットとする場合は利用できません。

構文

Linux*:

-mlong-double-n

macOS*:

なし

Windows*:

なし

引数

n

long double データ型のサイズを指定します。設定可能な値は以下のとおりです。

64

long double データ型のサイズを 64 ビットに指定します。

80

long double データ型のサイズを 80 ビットに指定します。これはデフォルトです。

128

long double データ型のサイズを 128 ビットに指定します。

デフォルト

-mlong-double-80

long double データ型のサイズを 80 ビットに指定します。

説明

このオプションは、long double データ型のデフォルトの設定をオーバーライドします。

-mlong-double-64 を指定すると、long double データ型のサイズは 8 バイトとなり、__LONG_DOUBLE_64__ マクロが定義されます。

-mlong-double-80 を指定すると、long double データ型のサイズは、IA-32 アーキテクチャーでは 12 バイトとなり、インテル® 64 アーキテクチャーでは 16 バイトとなります。

このオプションは、浮動小数点の仮数部の精度には影響しません。浮動小数点の仮数部の精度を指定するには、-pc64 オプションまたは -pc80 オプションを使用します。

引数を渡した場合、このオプションは効果がありません。引数を渡すと、64 ビットの long double データ型は double データ型として扱われ、常に 64 ビットになります。

このオプションを使用する場合は、必ず math.h および complex.h ヘッダーファイルをインクルードしてください。

このオプションには次の制約があります。

IDE オプション

なし

代替オプション

Linux* および macOS*: なし

Windows*: /Qlong-double

関連情報