インテル® C++ コンパイラー 18.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

pch

プリコンパイル済みヘッダーファイルを使用するようにコンパイラーに指示します。

構文

Linux* および macOS*:

-pch

Windows*:

なし

引数

なし

デフォルト

オフ

コンパイラーは、指示がない限り、プリコンパイル済みヘッダーファイルを作成または使用しません。

説明

このオプションは、適切なプリコンパイル済みヘッダーファイル (PCH ファイル) を使用するようにコンパイラーに指示します。利用可能な PCH ファイルがない場合、sourcefile.pchi が作成されます。このオプションは、複数のソースファイルをサポートします。

ヘッダーファイルが同じ場合、-pch オプションは他のソースから作成された PCH ファイルを使用します。例えば、-pch を使用して source1.cpp をコンパイルすると、source1.pchi が作成されます。その後、-pch を使用して source2.cpp をコンパイルすると、コンパイラーは同じヘッダーを検出した場合 source1.pchi を使用します。

注意

ソースでリストされたヘッダーファイルの構成方法によっては、このオプションはコンパイル時間を増大させることもあります。

IDE オプション

Visual Studio*: なし

Eclipse*: [Precompiled Headers (プリコンパイル済みヘッダー)] > [Automatic Processing for Precompiled Headers (プリコンパイル済みヘッダーの自動処理)]

Xcode*: なし

代替オプション

なし

次のコマンドラインについて考えてみます。

icpc -pch source1.cpp source2.cpp

.pchi ファイルが存在する場合、次の出力ファイルが生成されます。

"source1.cpp": プリコンパイル済みヘッダーファイル "source1.pchi" を使用しています。
"source2.cpp": プリコンパイル済みヘッダーファイル "source2.pchi" を使用しています。

.pchi ファイルが存在しない場合、次の出力ファイルが生成されます。

"source1.cpp": プリコンパイル済みヘッダーファイル "source1.pchi" を作成しています。
"source2.cpp": プリコンパイル済みヘッダーファイル "source2.pchi" を作成しています。

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