インテル® C++ コンパイラー 18.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

fimf-absolute-error、Qimf-absolute-error

数学ライブラリー関数の結果における絶対誤差の最大限許容値を定義します。

構文

Linux* および macOS*:

-fimf-absolute-error=value[:funclist]

Windows*:

/Qimf-absolute-error:value[:funclist]

引数

value

正の浮動小数点数。絶対誤差が value 以下の場合、数学ライブラリー関数の結果における誤差が相対誤差の最大限許容値 (max-error) を超えている可能性があります。

数値形式は、[digits] [.digits] [ { e | E }[sign]digits] です。

funclist

属性が適用される 1 つまたは複数の数学ライブラリー関数のリストです (オプション)。複数の関数を指定する場合は、カンマで区切る必要があります。

sin と sinf のように特定の精度向けのバリエーションは異なる関数と見なされるため、単精度と倍精度の両方の正弦関数における絶対誤差の最大限許容値を指定するには、-fimf-absolute-error=0.00001:sin,sinf (または /Qimf-absolute-error:0.00001:sin,sinf) を使用する必要があります。

また、単精度除算は /f、倍精度除算は /、拡張精度除算は /l、4 倍精度除算は /q のように、記号を使って指定することもできます。例えば、-fimf-max-error=0.00001:/ または /Qimf-max-error:0.00001:/ のように指定します。

デフォルト

0 (ゼロ)

絶対誤差設定が 0 の場合、関数は相対誤差によって制約されます。これは、デフォルトの動作です。

説明

このオプションは、数学ライブラリー関数の結果における絶対誤差の最大限許容値を定義します。

このオプションで実行時のパフォーマンスを向上できますが、結果の精度が低下する可能性があります。

このオプションは、log、sin、asin などのような、戻り値がゼロの可能性のある関数にのみ影響します。

特定の関数における相対誤差は、相対誤差の最大限許容値 (max-error) や精度を設定するオプションにより決定されます。関数の戻り値は、max-error 値よりも低い相対誤差、あるいは absolute-error 値よりも低い絶対誤差でなければなりません。

特定の数学関数の精度を定義する必要がある場合は、その関数名を指定します。例えば、倍精度の正弦関数の場合は sin、単精度の正弦関数の場合は sinf を指定します。そして、-fimf-absolute-error=0.00001:sin または /Qimf-absolute-error:0.00001:sin (倍精度の正弦の場合)、-fimf-absolute-error=0.00001:sqrtf または /Qimf-absolute-error:0.00001:sqrtf (単精度の平方根の場合) のように指定します。

関数名を指定しない場合、すべての関数 (およびすべての精度) に設定が適用されます。ただし、個々の関数名を指定すると、指定された関数の対応する精度のみに設定が適用されます。例えば、sinf は単精度の正弦関数のみ、sin は倍精度の正弦関数のみ、sinl は拡張精度の正弦関数のみ、というように適用されます。

LIBM (数学ライブラリー) および SVML (Short Vector Math Library) ライブラリーの多くのルーチンは、互換マイクロプロセッサーよりもインテル製マイクロプロセッサーでより高度に最適化されます。

IDE オプション

なし

代替オプション

なし

最適化に関する注意事項

インテル® コンパイラーでは、インテル® マイクロプロセッサーに限定されない最適化に関して、他社製マイクロプロセッサー用に同等の最適化を行えないことがあります。これには、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令などの最適化が該当します。インテルは、他社製マイクロプロセッサーに関して、いかなる最適化の利用、機能、または効果も保証いたしません。本製品のマイクロプロセッサー依存の最適化は、インテル® マイクロプロセッサーでの使用を前提としています。インテル® マイクロアーキテクチャーに限定されない最適化のなかにも、インテル® マイクロプロセッサー用のものがあります。この注意事項で言及した命令セットの詳細については、該当する製品のユーザー・リファレンス・ガイドを参照してください。

注意事項の改訂 #20110804

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