インテル® C++ コンパイラー 18.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

qopt-report-filter、Qopt-report-filter

アプリケーションの指定した部分を検索し、その部分に対する最適化レポートを生成するように指定します。

構文

Linux* および macOS*:

-qopt-report-filter=string

Windows*:

/Qopt-report-filter:string

引数

string

検索する情報。引用符で文字列を囲みます。次の 1 つまたは複数の形式を指定できます。

filename
filename, routine
filename, range [, range]...
filename, routine, range [, range]...

文字列で上記の複数の形式を指定する場合は、各形式の間にセミコロンを付ける必要があります。文字列に複数の range を指定した場合は、それぞれの range の間にカンマを付ける必要があります。上記の形式の各引数の後にオプションの空白を指定できます。また、文字列の各フォームの後にも指定できます。

filename

検索するファイルの名前を指定します。パスを含めることもできます。

パスを指定しない場合、コンパイラーは現在の作業ディレクトリーで filename を検索します。

routine

検索するルーチンの名前を指定します。引数を含めることもできます。

引数を含む名前は、一重引用符で囲む必要があります。

コンパイラーは、指定されたルーチン名に対応する一意のルーチンを特定します。

指定されたルーチン名を持つルーチンが複数あり、一意なルーチンを特定できない場合などは、解析するルーチンが複数選択されることがあります。

range

指定されたファイルやルーチンで検索する行番号の範囲を指定します。range は、次の形式に従い整数で指定する必要があります。

最初の行番号-最後の行番号

行番号の間のハイフンは必須です。

デフォルト

オフ

最適化レポートは生成されません。

説明

このオプションは、アプリケーションの指定した部分を検索し、その部分に対する最適化レポートを生成するように指定します。最適化レポートは、指定された string を含むルーチンに対してのみ生成されます。

Linux* および macOS* システムでは、-qopt-report-routine=string1-qopt-report-filter=string2 の両方を指定すると、-qopt-report-filter=string1;string2 として扱われます。Windows* システムでは、/Qopt-report-routine:string1/Qopt-report-filter:string2 の両方を指定すると、/Qopt-report-filter:string1;string2 として扱われます。

このオプションを使用する場合、[q または Q]opt-report オプションを指定する必要はありません。

最適化レポートが有効な場合、デフォルトは -qopt-report-phase=all (Linux* および macOS*) または /Qopt-report-phase:all (Windows*) です。

IDE オプション

なし

代替オプション

なし

関連情報