インテル® Fortran コンパイラー 18.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

コマンドラインからの IMSL* ライブラリーの使用 (Windows*)

コマンドラインから IMSL ライブラリーを使用する方法:

  1. compilervars.bat ファイルを実行して、必要なインテル® Fortran 環境変数を設定します (「compilervars ファイルを使用するコンポーネントの場所の指定」を参照)。この操作により、INCLUDE パスとライブラリー (リンカー) の検索パスが設定されます。

  2. IMSL 互換のデフォルトになるように FFLAGS 環境変数への参照を追加します。また、ソースのビルドに使用する ifort コマンドに適切な環境変数への参照を追加します。

    • %LINK_FNL_STATIC% (スタティック・ライブラリー)

    • %LINK_FNL_SHARED% (ダイナミック・ライブラリー)

    • %LINK_FNL_STATIC_HPC% (スタティック・ライブラリー、インテル® MKL)

    • %LINK_FNL_SHARED_HPC% (ダイナミック・ライブラリー、インテル® MKL)

    • %LINK_FNL_MPI% (スタティック・ライブラリー、MPI バージョンのエラーハンドラー、MPI)

    • %LINK_FNL_MPI_HPC% (スタティック・ライブラリー、MPI バージョンのエラーハンドラー、MPI、インテル® MKL)

    • %LINK_FNL_MPIS% (スタティック・ライブラリー、スカラーバージョンのエラーハンドラー、MPI、インテル® MKL)

    • %LINK_FNL_MPIS_HPC% (スタティック・ライブラリー、スカラーバージョンのエラーハンドラー、MPI、インテル® MKL)

    例: ifort %FFLAGS% example.f90 %LINK_FNL_STATIC%

  3. コンパイラー・オプション /fpe/iface のデフォルトを変更しないでください。

  4. IMSL ルーチンとインターフェイスをプログラムで利用できるようにします。これには、いくつかのオプションがあります。詳細は、「IMSL* Fortran ライブラリー・ユーザーズ・ガイド」を参照してください。

下記の自由形式の Fortran プログラム例では、IMSL ライブラリーから関数 AMACH とサブルーチン UMACH を呼び出しています。AMACH 関数は、コンピューターの実際の計算を定義する実マシン定数を取得します。正のマシン無限大の値 (Infinity) が返されます。サブプログラム UMACH は、出力ユニット番号を取得します。

!  インテル® Visual Fortran から IMSL ルーチンを
!  呼び出す自由形式のサンプルコード
! 
  PROGRAM SHOWIMSL
  USE AMACH_INT
  USE UMACH_INT
  INTEGER NOUT
  REAL RINFP
! AMACH 関数と UMACH サブルーチンは 
! AMACH_INT および UMACH_INT モジュールで宣言
  CALL UMACH(2,NOUT)
  RINFP = AMACH(7)
  WRITE(NOUT,*) 'REAL POSITIVE MACHINE INFINITY = ',RINFP
  END PROGRAM

IDE からの IMSL ライブラリーの使用に関する情報は、「統合開発環境からの IMSL* ライブラリーの使用」を参照してください。