インテル® Fortran コンパイラー 19.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス
このリリースでは、次の Fortran 2018 機能が追加されました。
COSHAPE 組み込み関数
Co-Array 引数の cobound (共通境界) を返します。
PUBLIC および PRIVATE 文にモジュール名、OpenMP* リダクション識別子、定義された I/O 汎用仕様を追加できるようになりました。
イメージ間の同期を提供する機能:
EVENT_QUERY 組込みサブルーチン
ISO_FORTRAN_ENV 組込みモジュールの派生型 EVENT_TYPE
IMPORT 文の拡張
内部サブルーチンと BLOCK 構造で親子結合の制御に IMPORT 文を使用できるようになりました。新しい形式は次の 3 つです。
IMPORT, ALL
IMPORT, NONE
IMPORT, ONLY: import-name-list
モジュール・エンティティーのデフォルトのアクセス方法
結合によりアクセスされるモジュール名が PUBLIC または PRIVATE access-id-list に表示されます。これを使用して、モジュールからアクセス可能なすべてのエンティティーのデフォルトのアクセス方法を設定できます。
C 言語との互換性保持
ランク引継ぎ配列が C_SIZEOF 組込み関数の引数として許可されるようになりました。
C_F_POINTER を除く ISO_C_BINDING 組込みモジュールのすべての標準プロシージャーが純粋になりました。
NON_RECURSIVE キーワードの拡張
このキーワードは、プロシージャーを非再帰として宣言します。以前の Fortran 標準のデフォルトでは、RECURSIVE として宣言されない限りプロシージャーは非再帰でした。Fortran 2018 ではこのデフォルトが変更されています。インテル® Fortran コンパイラーは、NON_RECURSIVE キーワードを実装済みですが、このリリースのデフォルトのコンパイルモードは非再帰のままです。これは、将来のリリースでは変更される予定です。
I/O の拡張
G0.d 編集記述子で、I0、L1、A 編集記述子の規則を使用して、それぞれ整数、論理、文字データの出力を指定できます。
次の Fortran 2018 機能がサポートされています。
型引き継ぎ配列、ランク引き継ぎ配列、C 記述子、および RANK 組込み関数を含む Fortran と C 言語の互換性を強化する機能
ERROR STOP 文は、PURE プロシージャーで指定できます。
Fortran 標準については、Fortran 標準委員会の Web サイト http://j3-fortran.org/ (英語) を参照してください。