インテル® Fortran コンパイラー 19.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

最小限に抑えるオペレーティング・システム固有情報

オペレーティング・システムは、外部および内部の両方からプログラムに影響を与えます。移植性を高めるためには、プログラムが必要とするオペレーティング・システム固有の情報を最小限に抑える必要があります。Fortran 言語標準では、この情報は指定されていません。

オペレーティング・システム固有の情報は、言語の非組込み拡張、コンパイラーとリンカーのオプション、そして Windows* のグラフィカル・ユーザー・インターフェイスで構成されます。入出力操作は、システム固有のデバイスを使用することがあり、システム固有のレコードおよびファイル構造を持つファイルシステムが関与することもあります。

また、オペレーティング・システムはリソース管理とエラー処理も行います。プログラマーは、デフォルトのリソース管理およびエラー処理メカニズムを利用することも、独自のメカニズムを提供することもできます。システム間のプログラムの移植を支援する特殊なライブラリー・ルーチンに関する詳細は、「IFPORT 移植ライブラリーの概要」および関連トピックを参照してください。

オペレーティング・システムとの最小限の対話は入出力操作であり、通常は入力と出力のために接続されている標準のユニットを利用することになります。アスタリスク (*) のユニット指定子を使用することで、デフォルトのファイルユニットを使用することができます。

オペレーティング・システム間におけるプログラムの移植性を向上するには、次の点に注意してください。

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