インテル® Fortran コンパイラー 19.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

mkl、Qmkl

インテル® マス・カーネル・ライブラリー (インテル® MKL) の特定のライブラリーにリンクするようにコンパイラーに指示します。Windows* システムでは、このオプションをコンパイル時に指定する必要があります。

構文

Linux* および macOS*:

-mkl[=lib]

Windows*:

/Qmkl[:lib]

引数

lib

リンクするインテル® MKL ライブラリー・ファイルを示します。設定可能な値は以下のとおりです。

parallel

インテル® MKL のスレッド化されたライブラリーを使用してリンクします。これは、lib を指定しない場合のデフォルトです。

sequential

インテル® MKL のシーケンシャル・ライブラリーを使用してリンクします。

cluster

インテル® MKL のクラスター・ライブラリーとシーケンシャル・ライブラリーを使用してリンクします。クラスター・ライブラリーは macOS* では利用できません。

デフォルト

オフ

コンパイラーは、インテル® MKL にリンクしません。

説明

インテル® MKL の特定のライブラリーにリンクするようにコンパイラーに指示します。

Linux* および macOS* システムでは、-mkl を指定すると、ダイナミック・リンクがデフォルトになります。インテル® MKL を静的にリンクするには、次のオプションを指定します。

-mkl -static-intel

Windows* では、/Qmkl を指定すると、スタティック・リンクがデフォルトになります。インテル® MKL を動的にリンクするには、次のオプションを指定します。

/Qmkl /libs:dll または /Qmkl /MD

インテル® MKL ライブラリーの使用に関する詳細は、インテル® デベロッパー・ゾーンの「インテル® MKL リンクライン・アドバイザー」(https://software.intel.com/en-us/articles/intel-mkl-link-line-advisor (英語)) を参照してください。

Windows* では、このオプションはコンパイル済みコードにディレクティブを追加し、リンカーはドライバーからの入力なしにそれを読み取ります。Linux* および macOS* では、ドライバーがリンクコマンドに明示的にライブラリー名を追加する必要があります。

IDE オプション

Visual Studio*: [Libraries (ライブラリー)] > [Use Intel® Math Kernel Library (インテル® MKL の使用)]

Eclipse*: なし

Xcode*: [Libraries (ライブラリー)] > [Use Intel® Math Kernel Library (インテル® MKL の使用)]

代替オプション

なし

最適化に関する注意事項

インテル® コンパイラーでは、インテル® マイクロプロセッサーに限定されない最適化に関して、他社製マイクロプロセッサー用に同等の最適化を行えないことがあります。これには、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令などの最適化が該当します。インテルは、他社製マイクロプロセッサーに関して、いかなる最適化の利用、機能、または効果も保証いたしません。本製品のマイクロプロセッサー依存の最適化は、インテル® マイクロプロセッサーでの使用を前提としています。インテル® マイクロアーキテクチャーに限定されない最適化のなかにも、インテル® マイクロプロセッサー用のものがあります。この注意事項で言及した命令セットの詳細については、該当する製品のユーザー・リファレンス・ガイドを参照してください。

注意事項の改訂 #20110804

関連情報