目次
インテル® oneAPI DPC++/C++ コンパイラー導入ガイド
Windows* 導入ガイド
環境変数の設定
コンパイラーは、次のバージョンの Microsoft* Visual Studio* に統合されます。
Visual Studio* でデバッグおよび開発を含むすべての機能を利用するには、Visual Studio* Community Edition 以上が必要です。Visual Studio* Express Edition では、コマンドラインのビルドのみ利用できます。すべてのバージョンで Visual Studio* のインストール時に、Microsoft* C++ サポートが選択されていなければなりません。Visual Studio* 2017 以降では、このオプションを選択するには、カスタム・インストールを使用する必要があります。
通常 Windows* では、コマンドラインを使用する前に、環境変数を設定する必要はありません。インテル® コンパイラーのコマンドライン・ウィンドウは、これらの環境変数を自動的に設定します。環境変数を設定する必要がある場合は、各スイートの導入ガイドの説明に従って、環境スクリプトを実行してください。
デフォルトのインストール・ディレクトリー (<install_dir>) は C:\Program Files (x86)\Intel\oneAPI です。
GPU ドライバーのインストール (オプション)
インテル® GPU 向けのアプリケーションを開発および実行するには、最初に最新のインテル® GPU ドライバーをインストール (英語) する必要があります。
インテル® oneAPI DPC++/C++ コンパイラーには複数のドライバーが提供されています。
言語 | Linux* ドライバー | Windows* ドライバー | オプションの形式 | 説明 |
---|---|---|---|---|
C | icx icx-cc |
icx-cc | Linux* 形式 | icx は Linux* 向けのデフォルトの (推奨) C ドライバーです。 icx を C++ ソースファイルに使用すると、ファイルは C++ ファイルとしてコンパイルされます。icx を使用して、C オブジェクト・ファイルをリンクします。 icx-cc は、icx の Microsoft* 互換のドライバーです。 |
C++ | icpx | icpx | Linux* 形式 | icpx は Linux* 向けのデフォルトの (推奨) C++ ドライバーです。 icpx を C ソースファイルに使用すると、ファイルは C++ ファイルとしてコンパイルされます。icpx を使用して、C++ オブジェクト・ファイルをリンクします。 |
C/C++ | icx-cl | icx icx-cl |
Windows* 形式 | icx は Linux* 向けのデフォルトの (推奨) ドライバーです。 icx-cl は、icx の Microsoft* 互換のドライバーです。Linux* では、icx-cl を使用するには Microsoft* Visual Studio* パッケージが必要です。 |
次の構文を使用してコンパイラーを起動します。
{compiler driver} [option] file1 [file2...]
Microsoft* Visual Studio* 内のコマンドラインを使用してコンパイラーを起動するには、コマンドプロンプトを開き、コンパイルコマンドを入力します。次に例を示します。
icx hello-world.cpp
SYCL* コンパイルでは、C++ ドライバーで -fsycl オプションを使用します。
icx -fsycl hello-world.cpp
Microsoft* Visual Studio* でのインテル® DPC++/C++ コンパイラー向けプロジェクトのサポート
新しい DPC++ 向け Microsoft* Visual Studio* プロジェクトは、インテル® oneAPI DPC++/C++ コンパイラーを使用するように自動的に設定されます。
新しい Microsoft* Visual C++* (MSVC) プロジェクトは、インテル® oneAPI DPC++/C++ コンパイラーを使用するように手動で設定する必要があります。
Microsoft* Visual Studio* でのインテル® DPC++/C++ コンパイラーの使用
実際の操作手順は、使用する Microsoft* Visual Studio* バージョンにより異なる場合があります。
コンパイラー・バージョンの選択
複数のバージョンのインテル® oneAPI DPC++/C++ コンパイラーがインストールされている場合は、[Compiler Selection] ダイアログから使用するバージョンを選択できます。
Microsoft* Visual Studio* C++ コンパイラーへの切り替え
プロジェクトがインテル® oneAPI DPC++/C++ コンパイラーを使用している場合は、Microsoft* Visual C++* コンパイラーに切り替えることができます。
この操作を行うと、選択したソリューション・ファイルで Microsoft* Visual Studio* C++ コンパイラーが使用されます。[Do not clean project(s)] を有効にしない限り、プロジェクトのすべての構成が自動でクリーンされます。プロジェクトのクリーンを選択しない場合は、更新プロジェクトをリビルドして、すべてのソースファイルが新しいコンパイラーでコンパイルできることを確認する必要があります。
次のステップを使用して、コンパイラーをテストし、プロジェクトをビルドします。
#include <iostream> int main() { std::cout << “Hello, world!\n”; return 0; }
icx hello-world.cpp
hello-world.exe
出力Hello, world!
コンパイラー・オプションを使用して、コンパイルを指示および制御できます。例えば、次の 2 つのステップでオブジェクト・ファイルを作成し、最終的なバイナリーを出力できます。
icx hello-world.cpp /c /Fohello-world.obj
/c オプションでリンクを抑止し、/Fo オプションでオブジェクト・ファイルの名前を指定します。icx hello-world.obj /Fehello-world.exe
/Fe オプションで生成する実行ファイルの名前を指定します。利用可能なオプションの詳細は、コンパイラー・オプション (英語) を参照してください。
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